インドリコテリウム

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パラケラテリウム
インドリコテリウム骨格
全身骨格(国立科学博物館
地質時代
始新世末期 - 漸新世
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 奇蹄目 Perissodactyla
上科 : サイ上科 Rhinocerotidae
: ヒラコドン科 Hyracodontidae
亜科 : インドリコテリウム亜科 Indricotheriinae
Borissiak, 1923
: パラケラテリウム属 Paraceratherium
学名
Paraceratherium
Cooper1911
シノニム
*Baluchitherium Forster Cooper, 1913
  • Indricotherium Borissiak, 1916
  • Thaumastotherium Forster Cooper, 1913
  • Aralotherium Borissiak, 1939
  • Dzungariotherium Xu and Wang, 1973
  • P. bugtiense
  • P. orgosense
  • P. prohorovi
  • P. transouralicum Pavlova, 1922
  • P. zhajremensis

インドリコテリウムIndricotherium)またはパラケラテリウム (Paraceratherium) 、バルキテリウム (Baluchitherium) は、およそ3600万~2400万年前(新生代第三紀始新世末期から漸新世後期)に、中央アジアから中国東ヨーロッパにかけて生息していたサイ科の巨大な哺乳動物。現在、学名パラケラテリウムに変更されているが、旧名であるインドリコテリウムと呼ばれる事も多い[1]。これまで地球上に現われた最大の陸生哺乳類とされる。

目次

[編集] 概要

サイの仲間であるが、角はなく、首が比較的長かった。頭胴長約8メートル、肩高約5.5メートル、長い首を伸ばせば7メートル近い高さに達した。体格はウマ的でやや細身であり、体重は約15 - 20トンに達したと考えられる。頭骨長は約1.3メートルであるが、体躯に比してやや小さい[2]。雄の頭骨には骨の肥厚が認められ、縄張りや雌を巡っての儀礼的闘争を行ったとされる[1]。おそらくは柔軟な上唇を持ち、現生のキリンのように、上顎にある牙状の切歯で高木の小枝や葉をむしり取って食べたと想像される[3]。当時の彼らの生息地域には、餌となる大きな樹木が生い茂っていた。胴体は前肢が長いため後方に向かってなだらかに傾斜しており、脊柱は空隙などで軽量化された構造になっていた[2][3]。肢端には三本の趾があり、中央の中指に重心がかかる様になっていた。四肢の近位部が長い形態から、巨体に似合わず高速で走れたとも言われる[3][4]。しかし巨体であるが故に沼地などでは足をとられ、そこで死を迎える事も少なくなかったようであり、そうした場所から発見された化石も存在する[2]。また恒温動物であるが故に身体に熱がたまりやすく、高温になる昼間は避け、気温が下がる夜間などに活動していたとする説もある[5]。また、身体の大きさから推定しておそらく妊娠期間は2年に及び一度に一頭のみ出産したとされる。また子供は親の元で数年間養育されたであろう。

[編集] 研究史

1920年代にアメリカのアンドルースらによって断片的な化石が発見されて以来、ユーラシア内陸の各地で化石が発見されたが、いずれも部分的なもので全体像がつかめず、バルキテリウム・パラケラテリウム・インドリコテリウムの3属が設定され、或いはそれらは亜種であろうかとも考えられた。復元像も多少異なり、バルキテリウムは首が短くサイに近いもの、インドリコテリウムは首の長いものとなっていた。20世紀末に入ると、これらは全てパラケラテリウム属であるとする説が有力になり、復元像も首の長い型に統一されている。

インドリコテリウムの学名はロシアの民間伝承に登場する巨大な伝説上の動物「インドリク」に由来。日本では「巨犀」(きょさい)とも呼ばれた。

[編集] 脚注

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  1. ^ a b 『よみがえる恐竜・古生物』 175頁
  2. ^ a b c 『絶滅巨大獣の百科』 77頁
  3. ^ a b c 『恐竜博物図鑑』 182頁
  4. ^ 『絶滅哺乳類図鑑』 155頁
  5. ^ 『よみがえる恐竜・古生物』 174 - 175頁

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 富田幸光 『絶滅哺乳類図鑑』 伊藤丙雄、岡本泰子、丸善、2002年、114 - 115頁。ISBN 4-621-04943-7
  • 今泉忠明 『絶滅巨大獣の百科』 日本ネコ科動物研究所編、データハウス〈動物百科〉、1995年、76 - 78頁。ISBN 4-88718-315-1
  • ヘーゼル・リチャードソン 『恐竜博物図鑑』 ディビット・ノーマン、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年、182頁。ISBN 4-7875-8534-7
  • ティム・ヘインズ・ポール・チェンバーズ 『よみがえる恐竜・古生物』 群馬県立自然史博物館、椿正晴訳、ソフトバンククリエイティブ、2006年、174 - 175頁。ISBN 4-7973-3547-5

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