インドにおけるイスラーム

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インドに居住または活動するイスラーム教について概説する。

歴史[編集]

伝播[編集]

インドにイスラーム教が伝わったのは7世紀であり、インド西部のマラバール海岸へやって来たアラブの貿易商がその役割を担ったとされる。

イスラームと仏教[編集]

12世紀のイスラームの侵攻によってインド仏教勢力は壊滅した(インドにおける仏教の弾圧)。

インドにおけるイスラーム王朝[編集]

現在[編集]

インドのイスラーム教人口[編集]

インドでのイスラーム教徒人口は、2009年の時点で1億6000万人を超えているとされる。イスラーム教徒の人口規模はインドネシアの約2億人、パキスタンの1億7000万人についで世界第3位であり、イスラーム教はインド国内でヒンドゥー教に次ぐ勢力を持っている(インドパキスタンバングラデシュのイスラーム教徒の人口数は合計で4億8000万人を超えており、南アジアは世界で最もイスラーム教徒が多い地域となっている)。

ただ、億単位の人口といえど、約13億人を数えるインドにおいては、人口比でいえばインドのムスリムは基本的にヒンドゥー教徒よりも少数派である。ヒンドゥー教徒がインド人の約80%を占めるのに対し、イスラム教徒は約13%ほどである[1]。イスラムが多数派となっているインドの州はジャンムー・カシミール州のみである[2]

イスラーム主義とテロリズム[編集]

近年はイスラーム主義組織の活動が活発化しており、イスラーム主義団体にはインド学生イスラーム運動インディアン・ムジャーヒディーンなどがある。またパキスタンとの印パ戦争カシミール紛争などの関係でもイスラーム団体が活動している[3]

テロリズムも多数発生しており、2006年7月11日にはムンバイ列車爆破事件が発生、2008年11月にはムンバイ同時多発テロ2013年7月7日にはブッダガヤ爆弾テロ事件などが発生している。

迫害[編集]

現代のインドにおいて、ムスリムは少数派であるため、迫害を受けることがある。民族義勇団など、ヒンドゥー至上主義を掲げる集団がインドにはいくつか存在し、それらに所属する政治家の中には、イスラム教に対する憎悪を煽る演説を行う者もいる[4]

イスラム教徒とヒンドゥー教徒の大規模な争いも起こっており、2002年には、グジャラート州ヒンドゥー教徒によりイスラム教徒が1000人(あるいは2000人)以上も殺害された事件が発生した。これはインド当局に黙認された可能性があり、グジャラート州のナレンドラ・モディ政権は西側諸国から「犯罪政権」と見做された[5]。後の裁判で、モディ自身は事件に関与していないとされたが、一部側近は事件に関与したと判断された[6]

また、インド人民党は、バーブリー・マスジド(暴徒化したヒンドゥー教徒が1992年12月6日に破壊したイスラム寺院)の跡地にヒンドゥーの寺院を建設すると表明しており、宗教対立がエスカレートする危険が指摘されている[2]。なお、ヒンドゥー教徒側は「バーブリー・マスジドは、元々はヒンドゥーの寺院を破壊して建てられたもの」と考えており、ヒンドゥーの寺院建設は「再建」と主張している[7]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

関連項目[編集]