インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
Interview with the Vampire: The Vampire Chronicles
監督 ニール・ジョーダン
脚本 アン・ライス
原作 アン・ライス
夜明けのヴァンパイア
製作 スティーヴン・ウーリー
デヴィッド・ゲフィン
出演者 トム・クルーズ
ブラッド・ピット
キルスティン・ダンスト
クリスチャン・スレーター
スティーヴン・レイ
音楽 エリオット・ゴールデンサール
主題歌 ガンズ・アンド・ローゼズ
悪魔を憐れむ歌
撮影 フィリップ・ルースロ
編集 ミック・オーズリー
製作会社 ゲフィン・ピクチャーズ
配給 ワーナー・ブラザーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 1994年11月11日
日本の旗 1994年12月10日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $60,000,000[1]
興行収入 $105,264,608[1] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
$223,664,608[1] 世界の旗
次作 クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
テンプレートを表示

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(Interview with the Vampire)は、1994年製作のアメリカ映画である。

概要[編集]

アン・ライスによる小説『夜明けのヴァンパイア』の映画化作品。小説は1973年に執筆し、1976年に出版された。

インタビュアー役は、当初リバー・フェニックスが演じる予定であったが、当人が死亡したためクリスチャン・スレーターが扮した[2]。クリスチャン・スレーターは後に出演料を全て、リバー・フェニックスが支援していたボランティア団体に寄付した。

原作者のアン・ライスが1970年代に脚本を書いた時、ルイ役にはアラン・ドロンを念頭に置いていた[3]。映画の制作に入った時、ライスはイギリス人俳優のジュリアン・サンズをレスタト役に考えていたが、当時サンズは『眺めのいい部屋』で有名になったばかりで知名度が低かったため、レスタト役はトム・クルーズに与えられた。ライスはこの配役を批判し、「クルーズが私の吸血鬼レスタトになるのなら、エドワード・G・ロビンソンレット・バトラーになれる」とコメントし、この配役は「とても変。どうしてこれでうまくいくのかほとんど想像できない」とまで言った。しかしライスは出来上がった作品を見てクルーズの演技に満足し、「彼が登場した瞬間から、トムは私にとってレスタトだった」、また「トムがレスタト役を成功させたことは、私には予知できなかったこと」と述べ、『デイリー・バラエティ』誌に7740ドルの見開きページの広告を掲載して前言を謝した[4]

出演陣も豪華で、舞台美術も評価され、第67回アカデミー賞では3部門にノミネートされた。他には第15回ゴールデンラズベリー賞でワーストスクリーンカップル賞(トム・クルーズとブラッド・ピット)を受賞した。

ストーリー[編集]

カリフォルニア州サンフランシスコ。とある建物の一室で、野心的なライターの青年ダニエル・マロイ(クリスチャン・スレーター)は用意したテープを回し、黒髪の青年紳士ルイ(ブラッド・ピット)へインタビューを始める。

「私はヴァンパイアだ」

ルイは、200年というその驚くべき半生を語り始める。

18世紀末のアメリカ合衆国ニューオリンズ。フランス移民で農場主のルイ。最愛の妻と娘を同時に失い、絶望の底で自暴自棄になった彼に一人の男が興味を持つ。レスタト(トム・クルーズ)と名乗るその男の正体は、生き血を糧に永遠の時を生きるヴァンパイアであった。彼は、人間的で弱く繊細な魂を持つルイに魅力を感じ、永遠を共に生きる伴侶に彼を選んだのである。首筋に牙を立てられ「このまま死ぬか。共に生きるか」という選択を与えられたルイは、ヴァンパイアとして生きる道を選んだ。

欲求に忠実で、ためらいも無く人を襲い続けるレスタト。それとは対照的に人の良心を捨てきれないルイは、他人の命を奪うことが出来ず農場の小動物の血をすすって喉の渇きを凌いでいた。[5]ルイはある日、美しい少女クローディア(キルスティン・ダンスト)に出会う。ペストの蔓延によって両親を失い、力無く泣き縋る幼い少女をルイは抱きしめるが、喉の渇きに耐え切れず彼女の首に噛み付いてしまう。その一部始終を影で見ていたレスタトは大喜びし、クローディアをヴァンパイアとして蘇生させる。そして、人と吸血鬼の狭間で悩み続けるルイにその幼い吸血鬼の世話役を与えた。

子供特有の貪欲さを持ち、ほしいままに血を求めるその素質を気に入ったレスタトはクローディアの教師役となった。より良い血を得る術から忌むべきタブーに至る、レスタトの美学の全てを教え込まれたクローディアは次第に歯止めが効かなくなり、やがてレスタトと共に人々を恐怖に陥れる存在となった。そんな彼女を心配しつつも本能的に湧き上がる欲求との戦い…ルイはいまだ良心の呵責に苛まれ続けていた。

数十年後。クローディアは大人の女性に憧れを抱き、その容姿に執着し始める。肉体は少女のままでありながら、その心は知性を持った大人の女に成長していたのである。「何故私は大人になれないの?」「私をこんな姿にしたのは誰?」真実を知ったクローディアは、やり場の無い怒りと悲しみを爆発させる。必死に許しを請うルイとは対照的に、レスタトは「永遠の命を与えられて何が不満なのか」と言い返す。

少女の憎しみの矛先はレスタトに向けられ、一線を越えた感情はルイをも巻き込んだ反逆計画へと変わっていく。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹き替え
ビデオ・DVD テレビ東京 フジテレビ
レスタト・デ・リオンコート トム・クルーズ 鈴置洋孝 森田順平 江原正士
ルイ・ド・ポワント・デュ・ラック ブラッド・ピット 平田広明 堀内賢雄 宮本充
クローディア キルスティン・ダンスト 本多瑛未里 大谷育江 矢島晶子
ダニエル・マロイ(インタビュアー) クリスチャン・スレーター 家中宏 成田剣 堀内賢雄
アーマンド アントニオ・バンデラス 玄田哲章 小山力也 小川真司
サンティアゴ スティーヴン・レイ 千田光男 佐々木梅治 西村知道
イヴェット タンディ・ニュートン
  • ビデオ・DVD
その他の日本語吹き替え:江川央生日野由利加坂口哲夫石井隆夫岡村明美磯辺万沙子竹口安芸子栗山微笑子落合弘治宮寺智子西宏子沢海陽子
プロデューサー:貴島久祐子、演出:福永莞爾、翻訳:古田由紀子、録音・調整:山下裕康、音響制作:中西真澄、制作:ワーナー・ホーム・ビデオ、プロセンスタジオ
その他の日本語吹き替え:弘中くみ子翠準子水谷優子金野恵子定岡小百合小林優子片岡富枝茶風林塩屋浩三古澤徹石田彰
演出:伊達康将、翻訳:栗原とみ子、調整:荒井孝、効果:リレーション、制作:東北新社

脚注[編集]

  1. ^ a b c Interview with the Vampire (1994)”. Box Office Mojo. 2009年11月16日閲覧。
  2. ^ ちなみにエンドロールの最後には「In Memory of River Phoenix」(リバー・フェニックスに捧ぐ)の弔辞が記されている。
  3. ^ Anne Rice Reader By Katherine Ramsland
  4. ^ Go Figure, Entertainment Weekly, 1994年12月30日 .
  5. ^ 人以外の血は精力を得るには不十分で不味い、非常用であるという本作の設定に基づいた描写。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]