インソムニア (鬼束ちひろのアルバム)

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インソムニア
鬼束ちひろスタジオ・アルバム
リリース 2001年3月9日
2009年3月11日SHM-CD再発盤)
2014年1月15日(廉価盤)
録音 2000年
ジャンル JポップJロックフォークロック
時間 53分57秒
レーベル 東芝EMIVirgin TOKYO
プロデュース 土屋望羽毛田丈史
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 2001年度年間16位(オリコン)
ゴールド等認定
鬼束ちひろ 年表
インソムニア
2001年
This Armor
2002年
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インソムニア』(英文表記:Insomnia)は、2001年3月9日に発売された鬼束ちひろの1枚目のアルバム

解説[編集]

タイトルは不眠症の意味だが、本人は「響きが良いから」との理由で意味を考慮することなく付けたという。これは自身がデビューした当初から考えていたという。

オリコン週間チャート初登場1位を記録、発売から1ヶ月でミリオンヒットを記録し、鬼束ちひろ最大のヒット作となる。オリコン1位獲得当時20歳5ヶ月という記録は、宇多田ヒカルの『First Love』の当時16歳2ヶ月に次ぐ史上2番目に若い女性シンガーソングライターのオリコン1位獲得作品であったが、2004年5月第4週目でアヴリル・ラヴィーンの『Let Go』の当時19歳8ヶ月、2007年4月第2週でYUIの『CAN'T BUY MY LOVE』の当時20歳1ヶ月、2008年11月第2週で加藤ミリヤの『BEST DESTINY』の当時20歳4ヶ月と、それぞれオリコン初登場1位を獲得したことにより、2008年12月現在5番目となっている。

月光」「眩暈」のヒットシングル曲をはじめ、自身が初めて作った楽曲「call」や、ジャン・レノ広末涼子主演のフランス映画『WASABI』で挿入歌として劇中で流れた「螺旋」など、個性的な楽曲が収録されている。ちなみにアルバム収録曲(シングル収録を除く)でタイアップのついた「イノセンス」「BACK DOOR (album version)」「螺旋」は、全てアルバム発売後にタイアップが決定した。

この作品で第16回ゴールドディスク大賞ロック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

このアルバムと初のプロモーションビデオ集『ME AND MY DEVIL』との連動特典で、シングル「眩暈/edge」リリース時まで配布されていたフリーペーパー『Pretty Witch』を製本化した『Pretty Witch Complete Books』が抽選で当たるというキャンペーンが行われた。

収録曲[編集]

全作詞・作曲:鬼束ちひろ、編曲:羽毛田丈史(「BACK DOOR (album version)」、「シャイン (album version)」、「Cage」のみ編曲は土屋望・羽毛田丈史)

  1. 月光
    • シングルバージョンよりもアウトロが短い。
  2. イノセンス
    • Applied Material社 企業CMソング
    初めて一人称に「僕」、二人称に「君」を使用した楽曲。ライブでもよく披露されていた。また、アルバム発売後にはApplied Material社の企業CMのBGMとして楽曲がCBCCNBCを中心として世界中にオンエアされ、「あの楽曲を歌う歌手は誰なのか」という問い合わせが世界的に殺到した。
  3. BACK DOOR (album version)
    • NHK総合『夢伝説』エンディングテーマ
    ロックを基調としたシングルバージョンに対し、ピアノとチェロのみで歌唱されるバージョンに仕上がっている。シングルバージョンは、4枚目のベストアルバム『GOOD BYE TRAIN〜ALL TIME BEST 2000-2013』がリリースされるまでシングルでしか聴くことができなかった。
  4. edge
  5. We can go
    カントリーロックを重視した楽曲で、自身が上京して初めて作った作品であるという。アルバムリリース後、ラジオオンエア限定で「We can go -summer radio mix-」なるバージョンも存在しオンエアされていた。このバージョンは長らくCD化されなかったが(プロモーション用CD『CHIHIRO ONITSUKA SUMMER 2001』のみに収録されていたが、プロモーション用に配布された非売品のため一般は入手できない)、2枚目のベストアルバム『SINGLES 2000-2003』で初のCD化がされた。プロモーションビデオはノーカットで撮影されている。
  6. call
    鬼束ちひろの原点である楽曲。17歳の時、文化祭で行ったエイズに関する劇で、周囲からいじめられて最後には死ぬというエイズ患者の役をやったことから死について触発され、初めて作詞作曲したという。もともとは英語詞の楽曲でオーディションでも英語詞を披露したが、アルバム収録にあたって日本語詞に書き直したという。
  7. シャイン (album version)
    「BACK DOOR (album version)」と同様、ピアノ1本のみをバックに歌い上げている。このアルバムバージョンと同じ構成で「シャイン (unplugged)」としてプロモーションビデオも制作されているが、歌唱・細部のアレンジともにアルバムバージョンとは異なる。
  8. Cage
  9. 螺旋
    アルバムリリース後、リュック・ベッソン監督のフランス映画『WASABI』の挿入歌として起用され、話題を呼んだ楽曲。監督はもともと親日家であり、ヒロインに広末涼子を起用したため、フランスの映画製作サイドが劇中で使用する挿入歌も日本の楽曲が良いとのことで日本人のアーティストの楽曲を使用したいと申し出、日本側がいくつか楽曲を送ったところこの楽曲が選ばれたという。ちなみにこの楽曲はもともと「My Fragile Life」というタイトルで、シングル『Cage』が2枚目のシングルとしてリリースされる際のカップリング曲として発表予定であり既に収録も済ませてあったが、発売自体がお蔵入りとなってしまい(『Cage』のプロモーション用CDのみに収録されていたが、非売品であることはおろか製品盤が発売中止となってしまったため入手できない)、聴くことは出来ない。このアルバム収録のために新たに収録し直した際に、本人曰く「塔の螺旋状の階段を上り、塔のてっぺんから飛び降りる映像が浮かんだ」とのことからタイトルが「螺旋」と変更されたという。
  10. 眩暈
  11. 月光 (album version)
    1曲目に収録されている「月光」のアルバムバージョン。アレンジが異なり、第16回ゴールドディスク大賞を記念して制作されたコンピレーションアルバムにも収録されている。このアルバムを通して「月光」で始まり「月光」で終わるというのは本人や制作側の意図である。プロモーションビデオは八王子ホテルニューグランドに併設されているウェディングチャペルで撮影された。

関連項目[編集]