イモリ科

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イモリ科
ファイアサラマンダー
ファイアサラマンダー
Salamandra salamandra
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 有尾目 Urodela
亜目 : イモリ上科 Salamandroidea
: イモリ科 Salamandridae
Goldfuss, 1820

イモリ科(イモリか、Salamandridae)は、両生綱有尾目に属する科。模式属サラマンドラ属

分布[編集]

北アメリカ大陸アメリカ合衆国カナダメキシコ)、アフリカ大陸地中海沿岸、ユーラシア大陸東アジアヨーロッパ)、日本

形態[編集]

最大種はイベリアトゲイモリで全長30cm。

自己防衛のために皮膚に毒を持つ種が多い。特徴的なものでは、フグ毒と同じテトロドトキシンを持つアカハライモリカリフォルニアイモリ、筋肉の力で毒を発射(ファイア)するファイアサラマンダー等がいる。

ヨーロッパに生息する複数の属では繁殖期のオスの背面の皮膚が伸長しヒレ状になることがある。

生態[編集]

森林河川渓流等に生息する。水に漬かると溺れてしまうような陸棲種もいれば、逆にほぼ陸に上がらない完全水生種、陸棲だが繁殖期になると水棲になる種もいる。

食性は動物食で、昆虫類節足動物甲殻類貝類ミミズ、両生類の卵や幼生等を食べる。

繁殖形態は卵生で、主に水中で水草や石の下に卵を産みつける。オスがメスに精子の入った包み(精包)を渡し、メスが総排出口から取りこみ受精する(体内受精)。ファイアサラマンダーは卵管の中で卵を孵化させ幼体になってから体外に放出する(卵胎生)。また繁殖期にオスがメスの目の前で尾を振る繁殖行動を行う種がいるが、アカハライモリでこの繁殖行動の際にオスの尾からソデフリンというフェロモンが分泌されることが判明している。

分類[編集]

ピレネーナガレイモリ属 Calotriton

キンスジサラマンダー属 Chioglossa

トウヨウイモリ属 Cynops

イボイモリ属 Echinotriton

ナガレイモリ属 Euproctus

スベイモリ属 Lissotriton

スパイクサラマンダー属 Lyciasalamandra

  • Lyciasalamandra anatlyana
  • Lyciasalamandra atifi
  • Lyciasalamandra billae
  • Lyciasalamandra fizilae
  • Lyciasalamandra flavimembris
  • Lyciasalamandra helverseni
  • Lyciasalamandra luschani スパイクサラマンダー

コシトゲサラマンダー属 Mertensiella

ミヤマイモリ属 Mesotriton

ツエイモリ属 Neurergus

トウブイモリ属 Notophthalmus

スジイモリ属 Ommatotriton

フトイモリ属 Pachytriton

コブイモリ属 Paramesotriton

トゲイモリ属 Pleurodeles

サラマンドラ属 Salamandra

メガネイモリ属 Salamandrina

カリフォルニアイモリ属 Taricha

クシイモリ属 Triturus

ミナミイボイモリ属 Tylototriton

人間と関係[編集]

ファイアサラマンダーは火の精霊として象徴とされたり、その毒性が誇張され忌み嫌われたりしてきた。

ペットとして飼育されることもあり有尾目全体から見れば流通量は多い。日本に生息するアカハライモリやシリケンイモリはデパートの屋上などで見かけることもあるが海外での人気も高い。しかしペット用の乱獲や環境による生息地の破壊により生息数は減少しており、先に挙げたヨーロッパに生息する本科の構成種では生息地で厳重に保護されている。

また、発生学の分野ではモデル生物として使われる。フォークトシュペーマンの実験がこれを用いて行われたことで有名であるほか、再生能力が高いことから、この分野でも実験材料となる。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、127頁。
  • 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、30-31頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編『爬虫類・両生類800図鑑』、ピーシーズ、2002年、236-238頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館2004年、23-25頁。
  • 山崎利貞 『爬虫・両生類ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間 有尾類・無足類』、誠文堂新光社2005年、64-105頁。