イベリコ豚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イベリコ豚(イベリコぶた)とは、豚の一品種。スペイン西部地方のみで飼育されるイベリア種というスペイン原産の黒豚。黒い脚と爪をもつ傾向があり、スペイン語では「黒足の豚」(pata negra)と表現される。
以前はスペインでの豚コレラ流行の影響から日本への輸入が禁止されていたが2004年より輸入解禁となっている。
目次 |
[編集] 特色
肉質が良く脂身はさらりとして甘味があるのが特色。脂身には餌であるドングリ由来のオレイン酸を多く含む。この特色は餌や飼育法に拠るところが大きく品種的な特徴ではない。
脂肪分はいわゆる霜降り状に付いているがこの特色は飼育法と品種的な特徴の両方から成る。
[編集] 飼育法
イベリコ豚は品種名であるだけではなく特別な飼育法で育てられる。最大の特徴は放牧を行うことである。
- 哺乳期間
- 誕生から2ヶ月までは母豚からの哺乳により飼育される。
- 予備飼育
- 離乳から体重が100kg前後になるまでの期間。樫やコルク樫の森で天然穀物飼料、牧草、種子、草の根を自由に食べさせる。
- 肥育期間
- モンタネーラ(montanera)と呼ばれる放牧期間。
- 一般的には10月から翌年2月、3月まで続く。この間、イベリコ豚は自分でドングリ、牧草、球根植物、植物の根を食べる。
- この時期木の根を掘り起こさないように鼻輪をつける。こうすることで土を掘ろうとすると鼻輪がずれて痛くなるため豚は土を掘らなくなる。
[編集] ランキング
モンタネーラ後の肉質や増加体重によってイベリコ豚はランク付けされる。
- ベジョータ(BELLOTA)
- 放牧期間前と比較して、50%以上の体重増があり、肉質がベジョータの基準をクリアしたもの。
- レセボ(RECEBO)
- 肉質がベジョータの基準をクリアできなかったものや、体重増が50%未満であり、モンタネーラ後も引き続き自然餌を加えた人工飼料を与え、体重を増加させたもの。
- セボ(CEBO)
- 穀物飼料だけで肥育されたもの。
- ピエンソ(PIENSO)とも呼ばれる。
[編集] 関連項目
[編集] 生態系への影響
飼育にあたって大量のドングリを必要とすることから、過剰な飼育・生産が動物相や植物相を不安定化させる要因になると警告する研究者がいる。[要出典]

