イヌヴィック

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イヌヴィックInuvik)とはカナダノースウエスト準州イヌヴィック地域にある町。現在の人口は3,450人(2004年)。マッケンジー川の下流近くにあり、北極圏の町として観光で訪れる人もいる。イヌヴィック地域行政区役所が置かれている。

歴史[編集]

マッケンジー川の河口のマッケンジー湾にあったアクラヴィック(Aklavik)と言う町の替わりに、行政の中心として1953年に開かれた。当初はニュー・アクラヴィック(New Aklavik)と呼ばれたが、混乱するので1958年にイヌヴィックに改称。

1979年デンプスター・ハイウェイが完成し、夏期に車で行ける最北部の町として有名になった(冬季はマッケンジー川が凍結し、その上を走って北極海に面したタクトイヤクトゥク(Tuktoyaktuk)まで行ける)。

1971年から1990年の間はカナダ軍駐在とボーフォート海油田探索で経済的にも潤ったが、地方政府からの援助中止、地元の油田開発反対などのいくつかの理由で現在は中止されている。

地理[編集]

イヌヴィックは北極圏内に200km入った場所、北極海の一部であるマッケンジー湾まで100kmに位置している。北緯68度19分、西経133度29分。緯度が高いため、一年のうち夏期平均56日間は白夜が続き(太陽が沈まず)、冬季30日間は太陽が出ない。 冬は気温-56.7℃の記録があり、夏は31.7℃の記録がある。

観光[編集]

  • 「イグルー教会」:正式名称は「Our Lady of Victory Roman Catholic Church」。丸いドーム型の屋根でイヌイットの氷の住宅「イグルー」のような形をしているところからあだ名が付けられた。町のシンボル的な建物である。
  • グレート・ノーザン・アート・フェスティバル:毎年7月中旬に行われる芸術祭。特に北極圏の作家の芸術作品が集められる。

交通[編集]

外部から町までのアクセスは一年のうちほとんどの期間、デンプスター・ハイウェイを通して往来する。このハイウェイはおおよそ10月末から12月中旬の間、凍結によって氷の橋梁が出来るのを待つため閉鎖され、5月中旬から6月中旬の間、フェリーが通れるくらいまで雪解けするのを待つため閉鎖される。その間は飛行機でしかアクセスできない。

マッケンジー川が流れている夏期の間は、グレート・スレーブ湖岸のヘイ・リバーからイヌヴィックを通って北極海岸の町へのによる輸送サービスもある。

イヌヴィック・マイク・ズブコ空港(Inuvik Mike Zubko Airport):市内から14kmのところに位置している。IATA空港コードはYEV。

外部リンク[編集]