イヌホオズキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
イヌホオズキ
Solanum nigrum
Solanum nigrum(2005年9月21日)
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : 真正キク類I Euasterids I
: ナス目
: ナス科 Solanaceae
亜科 : Solanoideae
: Solaneae
: ナス属 Solanum
: イヌホオズキ S. nigrum
学名
Solanum nigrum
L.
和名
イヌホオズキ(犬酸漿)
英名
black nightshade
亜種
  • S. n. subsp. nigrum
  • S. n. subsp. schultesii

イヌホオズキ(犬酸漿、学名: Solanum nigrum[1])は、ナス科ナス属植物バカナスとも呼ばれ、ホオズキナスに似ているが役に立たないことから名付けられた。

特徴[編集]

はまっすぐに立ち、よく分枝して、高さは20-60cmになる。まばらに短いを生じるが、無毛のこともある。

は長さ3-10cmで、基部には1-5cmの翼を持つ葉柄がある。葉は広卵形、先端は鈍いかわずかに突出し、基部は丸いかくさび状。縁はなめらかか、波状の鋸歯がある。葉質はかさついた感触で、葉の両面に短い毛を有する(個体差が大きいが)。発芽したばかりの葉はナスやトウガラシと若干類似する。

茎の途中から花柄を出し、その先端に一見すると散房状(一点から複数が周りに広がる形)に4-8個のをつける。花は白いナス状の花びらに、黄色いおしべが突き出している。

果実は未熟な場合には青く、小さいトマトのようである。熟すと径6-7mmの黒色の果実となり、つやが無い(個体にもよる)。花言葉は「嘘つき」。

分布・生育地[編集]

世界の温帯から熱帯にかけて広く分布する。日本では史前帰化植物だと考えられていて、日本全土に分布する。

主に道端民家先などに生息する。一般的な家庭の庭にも生え、雑草として家主を悩ます。

利用[編集]

食用は、全草にソラニンを含むために不可能である。

近縁種[編集]

ナス属はナスやトマトをも含む大きな属であり、形態的には多様である。その中で、本種にとてもよく似たものはいくつかある。

日本の在来種では、テリミノイヌホオズキはやや葉が大きく、花や種子はやや小さい。明確な区別点は、本種では花序が散房状に近くはあるが、その基部をよく見ると、軸の上で互いにややずれて出るのに対して、その部分がごく短く、完全に散房状に見える点である。九州以南に分布する。現在では、むしろ最近帰化したアメリカイヌホオズキなどを見ることが多い。区別はなかなか難しい。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年7月15日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]