イチビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内, 検索
イチビ
Abutilontheophrasti.JPG
イチビ(下の黒いのは熟した果実)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: イチビ属 Abutilon
: イチビ A. avicennae
学名
Abutilon avicennae
和名
イチビ
英名
Abutilon theophrasti、Velvetleaf

イチビ(学名:A. avicennae)はアオイ科の一年草。別名、キリアサ(桐麻)、ボウマ(莔麻)。インド原産の帰化植物。かつては繊維をとるために広く栽培されたが、現在ではもっぱら雑草として知られる。

[編集] 特徴

高さは1.5mほどで全体に異臭がある。は心臓形から円形で表面に白い毛が密生する。夏から秋にかけて径2cmほどの黄色のが葉腋から上向きに咲く。果実は半球形で、11~16の分果が環状に並んでおり、熟すると縦に裂ける。腎臓型の種子は茶色で、毛が密生する。種の皮は硬いため20年近くにわたって発芽能力を保持する。そのため、一度地面に落ちると何十年にも渡って発芽し続ける(シードバンク)。

北アメリカでは畑の難防除雑草として問題になり、またの飼料に多量に混入すると牛乳に異臭がつくといった被害が出ている。アレロパシー作用もあり、イチビの侵入によりダイズワタなどの作物の収量が大幅に減少するという。日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

日本でも平安時代には既に栽培され江戸時代まで利用されていた。かつて栽培されたものは山村などで野生化しているのが見られるが、果実は黄白色に熟する。近年畑や空き地の雑草として急に増えてきたが、これは果実が黒くなり、遺伝的にも在来種と異なることが示されている。アメリカから飼料などに混って最近侵入し、繁殖力が強いため短期間で増えたと考えられている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

個人用ツール
名前空間

変種
操作
案内
ヘルプ
ツールボックス
他の言語