イスタンブルの公共交通網

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イスタンブルの公共交通網ではトルコ最大の都市であるイスタンブルを網羅する公共交通網を記す。

イスタンブル公共交通路線図1
イスタンブル公共交通路線図2


市内交通としてライトレール地下鉄トラムケーブルカー、近郊電車、市バス、シーバスなどが運行されており、急ピッチでインフラ整備が進められている。トルコ国鉄の近郊電車の駅であるイェニカプ駅にはハフィフ・メトロ英語版(M1A/M1B)とイスタンブル地下鉄M2号線英語版も延長工事中であり、駅舎は改築され3路線の乗り換えが可能な一大ターミナルとなる予定である。しかし、掘れば必ず遺跡が出土する土地柄、工事は大幅に遅れている。

地下鉄M4号線の車両

地下鉄[編集]

ライトレール(LRT)[編集]

ライトレール形式の路線がM1(M1A、M1B)、T4号線の2路線あり、一部区間は地下を走るためハフィフ・メトロ英語版と呼ばれトラムと区別される。そのうち、M1号線はLRT路線として建設されたが、路線番号上では地下鉄としても扱われる。

M1A/M1B号線[編集]

イスタンブル地下鉄を参照。当初はライトレール路線とされていたが、現在は地下鉄の路線番号が割り当てられるようになった。

T4号線の路線図
地下を走るライトレールT4号線
ライトレールT4号線のEdirnekapı駅

T4号線[編集]

トプカプ駅から分岐する路線で2007年に完成。元々はトラム路線として建設され路線番号もトラムのTを使うものの、全体の半数近くが地下路線となり、現在はトラムよりはLRT路線とされることが多い。

トラム[編集]

19世紀に作られたトラム(路面電車)はアジア側でもヨーロッパ側でも一旦廃止され、ヨーロッパ側の旧市街地と新市街地を結ぶ地区には最新鋭のトラム(T1)が走っている。また、新市街のイスティクラール通りには観光用のノスタルジックトラムが(NT)、アジア側のカドゥキョイ地区にはレトロタイプのトラム(T3)が復元運転されている。

欧州側の新型トラム

T1/T2号線[編集]

新市街トラム英語版。1992年に完成。2006年にはT2として延伸され、現在は直通運転を行っている。

アジア側の路面電車

T3号線[編集]

ノスタルジックトラムと呼ばれ、2003年にアジア側に復元された観光用の旧型の路面電車である。

T4号線[編集]

ライトレールの欄を参照。

T5号線[編集]

ノスタルジックトラム英語版(NT)と呼ばれ、1990年に復活した旧式タイプの路面電車でヨーロッパ側の新市街を走る。単線である。

ケーブルカー[編集]

地下ケーブルカーのフニキュレル

地下ケーブルカーが2路線ある。

F1号線[編集]

2006年に完成したトラム駅やシーバス駅からタクスィムまでを結んでいる地下ケーブルカーでフニキュレル英語版と言われる。

F2号線[編集]

テュネルと言われ、オスマン帝国時代の1875年に開通した地下を走るケーブルカー。世界2番目の地下鉄とされることもある。

近郊電車[編集]

近郊電車
近郊電車

トルコ国鉄 (TCDD) によりシルケジ駅ハイダルパシャ駅からそれぞれ以下の2路線(B1、B2)が運行されており、マルマライ計画の完成により両路線が直結する予定である。

B1号線[編集]

B1号線は、シルケジ駅ハルカリ駅の路線である。

B2号線[編集]

B2号線 は、ハイダルパシャ駅~Gebze駅の路線である。

マルマライ線[編集]

マルマライ線は、ハルカリ駅~Gebze駅の路線で2013年10月29日にマルマライ海峡を通る総延長13.6 km に及ぶトンネル区間が完成し、アジア側とヨーロッパ側が鉄道で結ばれることとなった。海底トンネル前後の新線区間は地下鉄となり、3つの地下駅と1つの地上駅が設置された。2013年現在、B1号線、B2号線との直通運転を行うための工事が行われており、完成すると76.3 kmの路線となる。

メトロバス[編集]

アジア側のカドゥキョイ地区からボスポラス橋を通ってアタテュルク国際空港のさらに西を結ぶ連節バスが専用バスレーンを使って運行されている。

連絡船・海上バス[編集]

海峡連絡船

海峡をまたいでアジアとヨーロッパに分かれた町であることから海上交通網が極めて発達しており、1837年以来、連絡船・フェリーや高速のシーバスは市民の欠かせない足となっている。アジア側に居住している人も通勤先はヨーロッパ側が大半だからで、両岸に設置された多くの桟橋の間を人々が行き交う。これらは現在、イスタンブル海上バス (İDO) によって運航されている。海上からは世界遺産の建物群やボスポラス橋などが眺めることが出来るため、遊覧船の代替に安価で乗船できる乗り物として観光客の乗船も多い。船内では0.5リラで名物の紅茶(チャイ)の販売がある。

スマートチケット[編集]

イスタンブールでは、バス、ケーブルカー、地下鉄、通勤列車、フェリー、路面電車で共通して利用可能なICカード乗車券Istanbulkart」を2009年より順次導入している。これより以前には、「akbil」というプリペイド式のコインを使用していた。

その他[編集]

ドルムシュ英語版と呼ばれる乗合タクシーが広く市民の足として使われており、市内を細かくカバーする路線網がひかれている。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]