イグルー
イグルー(イヌクティトゥット語:iglu、英語:igloo)とは、エスキモー諸民族のイヌクティトゥット語における家(季節や環境において大まかに3つの形態に使い分けられていた)を意味し、英語など欧米を中心にした言語での多くは、エスキモーの文化における住まいの「3つの形態の中の1つ」を取り上げた、極寒の状況における狩猟の旅先での、ツンドラ気候(および、氷雪気候)に適応した雪洞構造の避難施設(英語ではシェルターと記述されハウスではない)を言う。 俗に言うかまくらに近い。
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概要 [編集]
- エスキモー諸民族のイヌクティトゥット語における3つの形態の家
カナダやアメリカなどに住むエスキモー諸民族(イヌイット、ユピック、イヌピアト、カラーリットなどが含まれる)はイグルーと呼ばれる家に住むが、夏用のアザラシやセイウチの革を利用したテントと、冬用の半地下または組石造の外壁で作られ、屋根には板や革を張り、その上に土・芝土・苔などで覆い、防寒対策の前室を供えた住居がある。
木などの植物が育たない地域で暮らしていることが多いので、これらの住居の骨組として、柱や梁に流木や「鯨の骨」が利用されている。ちなみに、イグルーという名称で馴染み深い、圧雪をブロック状に切り出し積み上げた丸いドームの家は、カナダのイヌイットだけが作る「狩猟の旅先での仮の住居(避難施設)」である。
- エスキモー諸民族の現在の家
現在では、近代的な、防寒対策の施された壁式木造住宅(北米を中心とした2×4工法など)に住み、伝統的な狩猟も日々の糧や収入を得るために行っているが、そのほとんどが、スノーモービルを使った短期的な漁や猟であるため、圧雪ブロックを使った仮住まいも狩猟先で、作ることは少なくなったといわれる。
圧雪ブロックのイグルー [編集]
スノーハウス(英語: snowhouse 「雪の家」)とも呼ばれ、カナダ北端のマッケンジー河口付近からラブラドル半島にかけての地域で使用される。
イヌイットは普段、革製のテントに住み、魚や獣を求めての移動の多い生活を送っている。一年の内のほとんどを雪と氷に閉ざされたツンドラ地帯で生活するイヌイット達の、暮らしの知恵から生み出された住居形態が、イグルーである。雪や氷はふんだんにあるため、どこでも作ることができ、移動しながらの生活が容易に可能となる。
また、積雪期における登山の際には、傾斜の少ない堅雪地でテントの代わりにも使用される。風に強いのがイグルーの優れた特徴ではあるが、反面、湿度が高く長期居住には適さない。そのため、圧雪ブロックのイグルーでの居住は一時的なものとなる。そしてまた、放棄されたイグルーをのちに通りかかった別人が流用するというケースも通常的にある。
作り方 [編集]
雪の塊をブロック状に切り出して、下からドーム状に積み上げていく。雪のブロックは、互い違いに積み上げることで力を分散させる。
ドーム型の形状は、力学的に安定している形状で、強風にも強い。
内部構造 [編集]
外の寒気や風を遮断するため、内部は意外に暖かい。内部構造は、主屋と控えの間、通路、食用肉の貯蔵庫、衣類や道具の倉庫などに分かれている。
主屋の床にはアザラシの毛皮などを敷き、火を使って煮炊きなどもできる。窓や換気用の小穴もある。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]