アーマード・コア フォーアンサー

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アーマード・コア フォーアンサー(ARMORED CORE for Answer)は、フロム・ソフトウェアから発売されたロボットアクションゲームであり、アーマード・コアシリーズ12作目にあたる。2008年3月19日プレイステーション3Xbox 360版が同時発売。

通称はfAfor Answer)。アーマード・コア4の前日談である国家解体戦争から数えて数十年後の世界を舞台とした続編であり、AC4の登場人物の一部も、引き続き登場する。

キャッチコピーは「この戦いの向こうに、答えはあるのか。

目次

[編集] ストーリー

国家解体戦争から数十年。大気と土壌の汚染が深刻化した世界において、企業は危機的状況に陥った生活圏から脱すべく「クレイドル」と呼ばれる巨大な空中プラットホームを開発建造する。人類の過半数は高度7000m以上に設置されたクレイドルへ移住し、そこで生活することとなった。
その一方で、かつて戦場の覇権を握った人型兵器アーマード・コア「ネクスト」とその搭乗者「リンクス」は、一個人の能力に全てを頼る戦力であることから、その不安定さを嫌った企業によって興された組織「カラード」の管理下に置かれ、全てが地上へ残されることとなった。

かつてレイレナード社を壊滅させ、アナトリアを滅ぼした2人のリンクスによる決闘から数年。企業間戦争の主役は超巨大兵器「アームズフォート」に取って代わられ、かつてのリンクス達は地上における尖兵と成り果てていた。

そして物語は、名も知らぬ一人のリンクスが地上勢力「ラインアーク」を襲撃するところから始まる。

[編集] 特色

プロデューサーの鍋島氏によるファミ通のインタビュー、および公式サイトによると本作の特徴は以下の通り。

  • オンライン機能を使って(2人で)ミッション攻略ができる。
  • ヴァンガード・オーバード・ブースト(VOB)による時速2000kmでの高速移動
  • マップ上の物体ほぼ全てを破壊可能
  • マルチプレーヤーシステムの改善
  • 最大7kmの巨大兵器「アームズフォート」が敵として登場
  • 複数のシナリオ/エンディング
  • ボイスチャット機能
  • AC4の機体図面・ペイントデータを移行可能
  • ゲーム内も含めドルビー5.1chに対応
  • ブリーフィング後のアセンブリ

[編集] キャラクター

リンクスの項目は、"オーダーマッチ順位 リンクス名 搭乗ネクスト名"である。

主人公 機体名"ストレイド"(変更可能)
今作のプレイヤーキャラクターである新人リンクス。本作ではパイロット名をいつでも変更できるようになったため、ストーリー上の本名は判明していない。デフォルトのパイロット名は「Unknown」であるが後述の人物とは別人。企業からの依頼でネクストに搭乗し任務を遂行していくうち、彼の存在が企業間戦争においての重大な分岐点となってゆく。
ACシリーズでは主人公の人物設定は基本的に明かされないことが大半であるが、本作の場合、作中で「彼」と呼ばれることがあるだけでなく、オペレーターから「甘い男」と評され性別だけは判明している。
オペレーター(声:伊藤美紀)
主人公を担当するオペレーターで本名は不明。冷徹かつ辛辣な口調が特徴の女性。主人公の初期登場機ストレイドの設計者、セレン・ヘイズは彼女であり、AMS適性を持っているためネクストの操縦も行える。名前を翻訳してみると、ある人物の名が浮かび上がってくる。
フィオナ・イェルネフェルト(声:坂本真綾)
前作におけるプレイヤーの女性オペレーターであったが、今作ではホワイト・グリントのオペレーターとして登場する。

[編集] 管理機構カラード所属リンクス

No.1 オッツダルヴァ(声:諏訪部順一) 機体名"ステイシス"
今作におけるトップランカーであり、歯に衣着せぬ毒舌家。搭乗機体はオーメル・サイエンス・テクノロジーの新標準機TYPE-LAHIREであるが、同社の機体設計コンセプトを無視した射撃戦用の武装構成となっている。ネクスト名ステイシスは「停滞」の意味で、自分以外は止まって見える、というのを由来としている。リンクス名の由来はグルジア語の「28」。
No.2 リリウム・ウォルコット(声:名塚佳織) 機体名"アンビエント"
王小龍の秘蔵っ子で、かつてBFFの女帝と呼ばれた「メアリー・シェリー」に次ぐ新たな女帝と目されている女性リンクス。搭乗機体設計はBFF社による。「ウォルコット」の姓を持つBFF所属のリンクスは前作にも登場している。
狙撃戦主体だった前作の女帝メアリーと異なり、前衛を意識した機体構成となっている。
No.3 ウィン・D・ファンション(声:田中敦子) 機体名"レイテルパラッシュ"
前作に登場したリンクス「霞スミカ」の後継で、インテリオル・ユニオン系の主要リンクスとして活躍する女性リンクス。華奢なイメージの機体ながら、その戦いは熾烈且つ容赦ない。真鍮色の機体は彼女と対立する側から"ブラス・メイデン"との蔑称で呼ばれることもある。
No.4 ローディー(声:楠見尚己) 機体名"フィードバック"
老兵を自称し、当時から変わらぬアセンブリの旧式ネクストを駆る熟練リンクス。数少ないリンクス戦争の生き残り。前作においては「粗製」とあだ名されていたが、豊富な経験によりAMS適性の低さを補えるだけの実力を身につけ、今やGA最強のリンクスとして活躍する。
No.5 ジェラルド・ジェンドリン 機体名"ノブリス・オブリージュ"
ローゼンタールの象徴機体"ノブリス・オブリージュ"を受け継いだリンクス。高いAMS適性と安定した精神を兼ね揃える、企業にとっての理想形とされている。
No.6 スティレット(声:武田華) 機体名"レ・ザネ・フォル"
国家解体戦争からメリエスに属する、女性リンクス。火力に重きを置いた、EN装備を主体とした戦車型機体を駆り、単独戦闘を得意とする。
機体名のレ・ザネ・フォルは「狂騒の時代」を意味する。
No.7 ロイ・ザーランド(声:白熊寛嗣) 機体名"マイブリス"
特定の企業に加担しない独立傭兵としては最高クラスのリンクス。アルドラが少数生産した旧標準機であるHILBERT/G7を愛用する実力者。空とぼけた男で、「信用できないが必要な仕事はこなす」と評されている。
機体名のマイブリスは「至福」を意味する。
No.8 王小龍(ワン・シャオロン) 機体名"ストリクス・クアドロ"
国家解体戦争当時からBFFに属する高齢のリンクス。長射程の武器を装備し、後方支援に徹する戦闘スタイルを貫いている。
機体名のストリクス・クアドロは「四つ足のフクロウ」を意味する。
No.9 Unknown 機体名"ホワイト・グリント"
非企業勢力ラインアークに属する、正体不明のリンクス。前作で登場したリンクス、ジョシュア・オブライエンに機体設計を提供した天才アーキテクト、アブ=マーシュの手がけた完全オリジナル機体を駆る。カラードランクは9だがこれは政治的な配慮であり、現行するネクストの中でも最高クラスの戦闘力を誇り、ラインアークが企業と敵対できる要因となっている。搭乗リンクス名は不明であるため、呼び名はホワイト・グリントのみ。
No.15 シャミア・ラヴィラヴィ(声:加納千秋) 機体名"レッドラム
「アルゼブラの蜘蛛女」の異名を持つ女性リンクス。機動力の高い四脚型ネクストを駆り、自分の有利な状況に相手を誘い込む戦法を好む。
No.16 有澤 隆文(声:浦山迅) 機体名"雷電"
AF級の制圧力を誇る重装タンク型ネクストを駆るリンクスにして、有澤重工代第43代社長。正面きっての撃ち合いには絶対の自信を持つ。企業の支配者自ら前線で戦うという荒唐無稽さから、影武者ではないかともされている。
No.17 CUBE(声:阪口周平) 機体名"フラジール"
空力性能にのみ特化した軽量二脚ネクストを駆る、アスピナ機関所属のテストパイロット。その機体は極端な制御負荷から、多くのリンクスを潰してきた。
No.18 メイ・グリーンフィールド(声:武田華) 機体名"メリーゲート"
GAの女性リンクス。機体を緑に染めた重量2脚の支援型ネクストを駆り、緑色のスマイリーフェイスのようなエンブレムを使用している。プレイヤーのミッション遂行を補助する遼機として度々登場する。
No.20 エイ=プール 機体名"ヴェーロノーク"
インテリオル・ユニオン所属の女性リンクス。リンクス戦争からの生き残りの一人。自律追尾ミサイルを満載した支援特化型ネクストを駆る。インテリオル関連の依頼で提供される遼機として度々登場する。
No.28 ダン・モロ 機体名"セレブリティ・アッシュ"
主にGAの依頼を請け負う独立傭兵。作戦開始時には余裕ある言動を見せるが、機体が損傷すると悲観的な言葉を発して簡単に撤退してしまう。GA関連の依頼で提供される遼機として度々登場する。

[編集] ORCA旅団所属リンクス

マクシミリアン・テルミドール(声:諏訪部順一) 機体名"アンサング"
壊滅したレイレナードの遺志を受け継ぎ、レイレナード純正の逆関節ネクストを駆るリンクス。ORCA旅団の旅団長にして旅団創生メンバー“最初の五人”の1人。扇動家にして諦観者にしてロマンチストという複雑な内面を持つ。企業世界における最重要エネルギーインフラ、アルテリアの襲撃を企てている。
機体名は「讃えられていない」「影の〜」という意味を持つ。レイレナードの想定した戦闘スタイルに準じた高速機動戦を得意とする。
メルツェル(声:速水奨) 機体名"オープニング"
テルミドールと行動を共にするリンクスにして、“最初の五人”の1人。ORCA旅団副団長を務める。自らをリンクスとして優等ではないことを自覚しており、もっぱら参謀としてテルミドールのサポートに徹し、「クローズ・プラン」と呼ばれる計画を推し進めている。機体名は「定跡」の意。
機体はローゼンタールやGAのパーツを主体とした重2脚機体で、機体名に違わぬ、ライフルとミサイルを駆使した堅実な戦いを見せる。
ネオニダス 機体名"月輪(がちりん)"
壊滅したアクアビットと深い関係にあったリンクスであり、“最初の五人”の1人。リンクスとしての経歴は長く、極めて高いAMS適性と、巧妙な戦闘スタイルで知られていた。他のメンバーからは「銀翁(ぎんおう)」と呼ばれる。
機体「月輪」はトーラスの標準機ARGYROSにEN兵装を多数装備。さらにトーラスの実験兵器、アサルトキャノンを装備する。
ジュリアス・エメリー(声:斎賀みつき) アステリズム"
アスピナ機関において、ジョシュア・オブライエンの再来と呼ばれたエリートリンクス。“最初の五人”の1人であり、ORCA旅団では唯一の女性リンクスとなる。リンクス戦争末期にレイレナードへと合流した過去を持つ。高機動機体に重武装を施し、アルテリア・カーパルスの防衛機構を20秒で破壊するという腕前を見せる。機体名は「三ツ星」を意味する。
真改(しんかい) 機体名"スプリットムーン
レイレナードの正規リンクスの中で唯一、リンクス戦争を生き延びたリンクス。“最初の五人”の1人だが、その性格は寡黙で目立たない。本作ではかつての盟友であるアンジェの使用していたパーツを受け継いでいる。
リンクス名の由来は刀工井上真改。レイレナードベースの中量機体に盟友アンジェの形見の品の数々を搭載し、レーザーブレードを主体とした戦闘スタイルを展開する。
オールドキング(声:小山剛志) 機体名"リザ"
アルゼブラのパーツをベースにした逆関節ネクストを駆るリンクス。かつて反体制武装勢力「リリアナ」を率いたり、ラインアークに所属していたという過去がある。ORCA旅団の中でも特に異端な存在で、常にThinkerを口ずさむその孤高な性格は誰にも理解できない。クレイドル03の襲撃という、全ACシリーズでも1ミッション中最大級の死者を出す計画を立案、主人公に同行を持ちかけてくる。
命に対して独特の価値観を持ち、自分の死ですら平静に受け入れる。

[編集] 登場組織

[編集] GAグループ

GA(Global Armaments)
環太平洋圏を中心とした、世界最大の総合企業。
食料分野でアルゼブラと、化石資源分野でインテリオル・ユニオンと対立関係にあるほか、リンクス戦争当時内部対立していたGAヨーロッパを母体とするトーラスとの関係も悪い。
リリースするネクストは実弾に対する耐性に定評がある。アームズフォート“ギガベース”“グレートウォール”“ランドクラブ”を保有し、ランドクラブは量産されている。
新型ネクスト「GAN02-NEW-SUNSHINE」は、低AMS適性のリンクスによる運用を考慮した中量機体である。
有澤重工
日系の重工業系総合企業。
軍用車両や炸薬に専門性を発揮し、リリースするノーマルやネクスト用パーツは堅牢さに定評がある。
第43代社長である有澤隆文はAMS適性を有しており、優秀なリンクスでもある。
クーガー
GAの完全子会社で、ロケットエンジン分野に高い専門性を発揮する。
リンクス戦争当時は、GAグループ全体がコジマ技術に関して他企業に後れを取っていたが、戦後の情報・人事戦略によりその差を埋めつつある。
MSACインターナショナル
GAの完全子会社で、ミサイルや電子機器を手掛けるハイテク企業。特にミサイル部門のシェアが大きく、優良企業と評されている。
BFF(Bernard and Felix Foundation)
欧州2位の規模を誇る総合企業。
リンクス戦争当時はレイレナードとアクアビット陣営に与し、GAグループとは対立関係にあった。戦後、首脳部を失うなど半ば壊滅状態に陥っていた所をGAの支援により復興する。
得意の長距離射撃・電子戦兵器の他、中近距離を主眼に置いた前衛用パーツや新型ネクスト「063AN」の開発にも成功している。アームズフォート“スピリット・オブ・マザーウィル”を保有する。

[編集] オーメルグループ

オーメル・サイエンス・テクノロジー
西アジア圏を拠点とする総合軍事企業。特化技術だけでなく政治力にも優れており、企業連(後述)の中でも強い発言力を持つ。
技術力に関してもその水準は高く、リンクス戦争以前にコジマ技術の独自開発にも成功していた。戦後、同じくコジマ技術のリーディングカンパニーであったレイレナードの技術者を取り込んだことで、さらにその技術水準は向上している。同社の新標準機である「TYPE-LAHIRE」はレイレナード製ネクストの技術とフォルムが色濃く反映されている。
コジマ技術を巡り、旧アクアビット技術者が多数所属するトーラスとは競合対立関係にある。
直接的な戦力は少ないが、企業連での政治的台頭やプロトタイプネクスト“アレサ”の改良機をはじめとする戦力支援、資金援助などの工作で周囲に影響力を発揮する。
インテリオル・ユニオンと共同でアームズフォート“アンサラー”を開発している。
ローゼンタール
財閥系巨大資本グループの一翼を担う総合軍事企業。
リンクス戦争以前からオーメルとは提携関係にあり、かつてはグループの盟主の地位にあった。しかし、戦後オーメルが旧レイレナードの技術者を吸収するなどの形で勢力を拡大したことにより、その地位をオーメルに譲り渡すこととなる。
極めて緻密な設計に裏打ちされた、汎用的でバランス感覚に優れた、癖の無い兵器を提供することで知られ、扱いやすさに定評がある。また、世俗的認知度も高い。
新標準機は「TYPE-LANCEL」。国家解体戦争当時に開発された「TYPE-HOGIRE」を再設計、軽量化したもので、EN兵器の使用も想定されている。
アルゼブラ
旧社名はイクバール。リンクス戦争後の首脳部刷新に伴い社名を変更したほか、イクバール時代に開発したパーツや標準機体の名称も変更している。
南アジア経済圏を実質支配する工業系総合企業で、豊富な人的資源と他企業には見られない特異な発想の兵器で知られる。とりわけ、機動性に特化したものが多い。アームズフォート“カブラカン”を保有する。新標準機「EKHAZAR」は耐久性と運動性能に優れている他、銃器を斜めに構える射撃スタイルが特徴。
食料問題を巡り、GAとは対立関係にある。
テクノクラート
ロシアの国有企業が母体となる軍事企業。元々はイクバールの子会社だった。
リリースする兵器は無誘導のロケットランチャーなど、旧式のものがほとんどで、技術水準も低い斜陽企業と評されている。

[編集] インテリオルグループ

インテリオル・ユニオン
欧州第1の規模を誇る軍事企業。
高い技術力を誇り、特に旧メリエスが手掛けていたレーザー兵器に関しては、業界のリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにしている。
アームズフォートは“スティグロ”、GAから鹵獲した“ランドクラブ”(GA製のものとは武装が異なる)を保有するほか、オーメル・サイエンス・テクノロジーと共同で“アンサラー”を開発している。また、トーラスと共同して“イクリプス”を開発し、量産も行っている。
GAとは化石燃料分野で対立関係にある。
リンクス戦争当時から、レオーネメカニカ、メリエス、アルドラの三社による企業連合としてのインテリオル・ユニオンは存在していたが、戦後アルドラがそこから離れ、レオーネメカニカとメリエスの合併によって生まれた企業が現在のインテリオル・ユニオンである。
アルブレヒト・ドライス
かつて企業連合体としてのインテリオル・ユニオンを構成していた重工業系軍事企業。アルドラと略称される。
ACの基幹技術の1つであるアクチュエータ複雑系(Actuator Complexity System:ACS)の開発元で、同技術のハードルが低くなった現在でも、高い専門性を発揮し続けている。初の自社独自設計ネクスト「SOLDNER」は、特に採算性に優れている。
独立した後も、現在のインテリオル・ユニオンとの関係は良好。
トーラス
リンクス戦争で壊滅したGAヨーロッパ(GAE)を母体とする新興企業。同じく壊滅したアクアビットの技術者を取り込んだことで、コジマ技術に関して極めて高い技術水準を有している。GAEとアクアビットの特徴を凝縮した独特な兵器設計思想を持ち、AFソルディオス・オービットを目にした主人公のオペレーターは「変態ども」と評していた。
コジマ技術に関してオーメル・サイエンス・テクノロジーと競合関係にあるほか、前身であるGAEを見限って崩壊させた当時の親会社、GAとの関係も悪い。
自社製ネクスト「ARGYROS」は、かつてのGAEとアクアビットの合作兵器「ソルディオス」の技術を生かした最重量機となっている。

[編集] その他の組織

企業連
ほぼ全ての企業が籍を置く国際機構。企業社会の平和と秩序の維持がその目的だが全く意味をなしていない。現在は形骸化が進み、「企業の総意」を表現する場としてのみ存在意義を保っている。しかし、オーメルの政治的能力が大きいことから、オーメルの意思を代弁する事が多いとされている。
カラード
企業連管轄下のリンクス管理機構。
リンクス戦争後、各企業が全てのリンクスの占有権を放棄し、共同管理する方針を取ったために生まれた組織。しかし現在では企業連が形骸化していることもあり、企業の意を受けたミッション仲介ブローカーの溜まり場と化し、カラードランクの管理とオーダーマッチ主催以上の活動は行われていない。
このため、実質的に企業専属となるリンクスや、そもそもカラードに所属しないリンクス「イレギュラー」も存在している。
所属リンクスは、イレギュラー側から「首輪付き」と揶揄されることもある。
ラインアーク
企業による支配とクレイドルを批判する最大の地上勢力。首長はブロック・セラノ。
流通の要衝、海上都市ラインアークを拠点とし、自由と民主主義を掲げているが、「来る者は拒まず」の姿勢を打ち出しているため、企業内の競争に敗れた者まで多数流入している。このため、政治的・社会的腐敗が進み、既にその理想は形骸化しつつあり、首長およびその側近だけがこの理想を堅持し続けている。
ネクスト、ホワイト・グリントの存在が企業連との戦いを辛うじて可能としている。
アスピナ機関
ネクストの操縦システムであるAMS(Allegory Manipulate System)の開発・研究を手掛ける研究機関。特にオーメルとの関係は深い。
リンクス戦争ではテスト個体であったジョシュア・オブライエン及びネクストAC“ホワイト・グリント”を実戦に投入していたが、戦後もその方針を維持し、データ収集のためにテスト個体を正規のリンクスとして登録し、実戦に投入している。
ORCA旅団
マクシミリアン・テルミドールとメルツェルが率いる反動勢力。密かにアームズフォート“ジェット”や、衛星軌道掃射砲“エーレンベルク”といった大規模な兵器も所有している。「クローズ・プラン」なる計画を推し進め、クレイドル体制に敵対する。前作で壊滅したレイレナードの遺産を多数有しており、作品中では「レイレナードの亡霊」と呼ばれている。

[編集] アームズフォート

リンクス戦争以後の時代における企業の中核戦力。国家解体戦争からリンクス戦争にかけて、最新兵器であるネクストとそれを駆るリンクスは、企業の最重要戦力として位置づけられていた。しかし、リンクス戦争においてその人数が激減したことに加え、特定の個人に戦力を依存することの脆さが露呈したため、各企業は、個人に依存しない、代替が可能な多くの人員によって運用できる戦力を目指し、超大型機動要塞を中核とした物量を戦略の中枢に置くこととなる。こういった経緯によって生まれたのがアームズフォート(以下AF)でる。

火力や防御能力はネクストの比ではないが、あくまでも貴重なリンクス及びネクストの代用であり、対ネクスト戦やAF同士での戦闘は、一部を除いて想定していない。そのため、AF撃破にはもっぱらネクストが派遣され、高ランクのリンクスに襲われれば被害を免れない。

しかし、AFの弱点を突けるのはネクストの機動性と攻撃力があるからであり、ネクスト以外の既存兵器やMT、ノーマルACなどは圧倒的な弾幕の前に接近することすら出来ず、接近できたとしても装甲と耐久力の前に攻撃も通用しない。物量と経済力に余裕がなければ破産しかねないコストがかかるとは言え代替と量産が可能で、平均的なネクスト以上の戦闘力を持つ。

[編集] AF一覧

アイウエオ順表記。

アンサラー
インテリオル・ユニオン、オーメル・サイエンス・テクノロジーが共同開発した、最新の飛行要塞型AF。巨大な傘のような形状が特徴。レーザーキャノンやミサイルといった通常兵器に加え、コジマミサイルや大出力アサルトアーマーを使用するコジマ技術の塊。
稼働する際に大量のコジマ粒子を放出し、実験施設などの閉鎖空間と同等の濃度のコジマ汚染を引き起こす。
巨大な構造体を無理やり浮かしているため、中央ブロックの破壊又は各部位の損害が大きくなると浮遊が不可能となり墜落してしまう欠点がある。
デザインは小林誠。
イクリプス
インテリオル・ユニオンとトーラスが共同開発した量産型の飛行型AF。円盤に翼が生えたようなフォルムを持ち、大出力のハイレーザーキャノンとミサイルを装備する。ハイレーザーキャノンは機体下部に設置されており、360度旋回することであらゆる角度から攻撃を仕掛けることが可能。アームズフォートとしては耐久力が低く、円盤の真上に対する攻撃手段を持っていない。
カブラカン
アルゼブラ製突撃型AF。前面に掘削シールドを配置、4つの大型コンテナを持ち、作中に登場するカブラカンは無数の自律兵器を搭載している。掘削シールドは並大抵の障害物なら薙ぎ倒して移動が可能。
極めて厚い装甲を持ち、ネクストの火力を以てしても正面からの貫通は困難。装甲スカート内のキャタピラへの攻撃で本体は走行を停止するが、自律兵器などの機能には影響が無く、戦闘を継続できる。
ギガベース
GA製の拠点型AF。箱型の双胴の形状が特徴。AFとしては比較的小型で装甲も脆弱である。下部の無限軌道による地上走行能力と海上航行能力を有しており、移動要塞的な運用が可能。主砲の威力、射程距離と命中精度は優れており、ネクストといえど単独での接近は困難であることから、襲撃作戦ではVOBが使用されるケースもある。中央の双胴部分を繋ぎ止めている構造物が弱点。破壊目標、味方、敵と様々な役回りで登場する。
グレートウォール
GA製の大型AFで、GA曰く「地上最強」。
複数のユニットが列車のように連結され、全長7kmに及ぶ。超大型のガトリング砲や大量のミサイルといった強力な火砲と極めて分厚い装甲を備え、外部からの攻撃に対しては極めて堅牢。また、並外れたペイロードを持ち、多数のノーマルAC、MTの輸送も可能。列車型の性質を生かして、敵機に侵入された場合、後部車両を切り離して中枢部を離脱させることも可能。
非常に装甲が厚く、弱点である動力炉は外部から破壊できない為、内部に侵入しての破壊が要求される。内部には防御機構が存在せず、侵入された際の防御は搭載するMTやノーマルACに依存している。
ジェット
ORCA旅団が複数保有する特殊アームズフォート。生活圏の蹂躙を目的とした地上戦用のAFであり、レーザーキャノン及びレーザーブレードを複数装備する。ブレードの威力はビルをチーズの如く両断する。
本体の装甲それ自体は非常に堅牢ではあるが、機体上部に設置された放熱ファンが構造上の弱点となっている。
放熱ファンにカバーを取り付け弱点を克服した小型版の機体も登場するが、こちらはカバー以外の全体的な防御力が下がっている。
スティグロ
インテリオル・ユニオン製の水上戦用AF。一種の水中翼船。射撃兵装はミサイルのみだが、大推力のブースターと大型レーザーブレードによる突進は、ネクストに匹敵する機動性と通常の軍艦を一撃で沈めるだけの破壊力を併せ持つ。また、大型レーザーブレードを射出して攻撃してくる事もある。ゲーム全編を通して、破壊目標、味方、敵と様々な役回りで登場する。担当デザイナーは宮武一貴
スピリット・オブ・マザーウィル
全長2.4km、全高600mに達するBFF製の6脚歩行型AF。ヘリポートや2基の筒状カタパルト、独立して展開する3段式飛行甲板を2ヶ所に有しており、多数のノーマルを含む通常兵器を搭載する母艦としての能力を有する。
比較的古い部類に属するが、射程距離200kmを誇る主砲の威力は高く、ネクストといえどVOBなしでの接近は困難となる。ただし、VOB登場前の機体であるため、VOBを使用中のネクストへの主砲命中精度は悪く、地上をVOBとQBで加速して直進しているネクストには命中弾を与えられない。近接防御用に各部位に垂直発射式ミサイルランチャーや機関砲を搭載するほか、ノーマルACなどの通常兵器が護衛として機能している。
各部位の損害が中央部分に伝播しやすいという構造上の欠点を抱えており、中央部分やカタパルトなどを破壊していくことで直接撃破することも可能。
ソルディオス・オービット
後述するランドクラブを独自に改修したもの。
本体の性能に大きな変化はないが、上部に搭載されている通常の主砲に代えて、最大6基まで同時運用可能な球形の大出力コジマキャノン“ソルディオス砲”を搭載している。
ソルディオス砲は本体から分離飛行しての攻撃が可能であり、本体が破壊されても攻撃を継続することが出来る。防御面でもプライマルアーマーが施されていることから、本体と同等以上に堅牢。プライマルアーマーはアサルトアーマーとして攻撃に転用することも出来る。また、クイックブーストによる高い機動性を誇り、連射速度、命中精度共にソルディオスを上回る仕上がりとなっている。
ランドクラブ
量産型AF。主砲塔を四基装備しており、3連実弾砲台搭載型のGA製、レーザー砲台搭載型のインテリオル・ユニオン製がある。また最も量産されているため、アルゼブラに鹵獲運用されたり、ソルディオス・オービットの母機へ改修された機体もあり、AFの中で作中での登場回数は最も多い。脚部はあるがゲーム中では動いておらず、無限軌道で移動している。

[編集] 用語

以下は本作(ACfA)で初出の用語を解説する。前作(AC4)と共通の用語はこちらを参照の事。
アームズフォート(AF)
リンクス戦争以後における企業の主力兵器。個人に依存しない量産・代替が可能な戦力を目指した回答。AC(約10m)の数百倍のスケールを持つ超巨大兵器(約200m~7km)であり、火力や防御能力もネクストの比ではないが、そのあまりの巨大さ故に構造的な弱点を抱えている機体も少なくない。
アサルトアーマー(AA)
コジマ技術による防護膜、プライマルアーマー(PA)を攻撃に転用したもの。プライマルアーマーを犠牲にすることで周囲を一掃する大爆発を引き起こすことができ、爆発には敵からの攻撃を無効化する効果もある。
ヴァンガード・オーバード・ブースト(VOB)
ACの全長を上回るほどの大型外部ブースター。ネクストの背部に取り付けることで、通常のオーバードブーストを遥かに上回る時速2000km級の速度を発揮することが可能となる。短時間しか使用出来ない上に外部ユニットも使い捨ての為、専ら強襲や突撃、戦闘地域への長距離移動に使用される。
カラードランク
カラードに所属するリンクスを実績順にランク付けしたもの。過去作におけるリンクスナンバーやアリーナランクに相当する。
ランキングには実績やオーダーマッチの戦績の他、所属企業の政治的な意向が大きく反映されており、No.9「ホワイトグリント」をはじめとしてランクと実力が乖離しているリンクスも数多く存在している。
ORCA旅団にも同様のORCAランクが存在するが、下位でもカラードの高ランクに匹敵する実力を持つと言われている。
クレイドル
リンクス戦争の結果、世界中の地表にコジマ汚染が拡大したため、清浄な高度7000mの高空に企業が建造した居住用施設で、1機当たり2000万人の住人が暮らしており、人類の過半はすでに移住している。アルテリアと呼ばれる施設から送られる電力を使用して、大気中の水分を電気分解、取り出した水素を燃料として飛行している。5機前後の編成で1つの空中都市を形成し、作中にはクレイドル03及び建造中の21が登場。いくつかの種類があり、クレイドル03と21では規模が異なる。中央の本体部分のみでの航行も可能であり、緊急時には一般住民の居住する翼部をパージすることが出来る。
「ゆりかご」の意であり、現在の企業支配による体制そのものを象徴し揶揄する言葉でもある。
アルテリア
クレイドルにエネルギーを供給するための送信施設。巨大な対空砲のような形状の送信機が並べられている。作戦の舞台となる場合、アルテリア・カーパルス、アルテリア・クラニアムなど、個別の名称とセットで呼称される。
アサルト・セル
設定上はAC4以前から存在する自律兵器。宇宙開発で他者に先行されることを恐れた企業群が設置したもので、衛星軌道上を埋め尽くすほど大量に存在し、高度9500m付近を越えたものを無差別攻撃してくる。クレイドルが7000mという航空機としては半端な高度に縛られている理由であり、人類の宇宙開発を阻んでいる。
クローズ・プラン
ORCA旅団が掲げる計画で、当初はアルテリア施設を破壊してクレイドル体制を覆す政治革命的な計画と思われていたが、実際には、アルテリアを掌握して得られるエネルギーで衛星軌道掃射砲エーレンベルクを使用、アサルト・セルを排除して宇宙開発の道を拓くというもの。もともとは前作で崩壊したレイレナード社が立案した計画で、この思想を引き継いだORCA旅団と創始メンバー「最初の五人」によって推し進められた。
アーキテクト
ネクストのアセンブルを担当する要員。必ずしも搭乗者と一致するとは限らない。前作ではリンクスとして登場したエンリケ・エルカーノやK.Kなど、一線を退いたネクスト搭乗者がアーキテクトとして活動している例があるほか、ORCA旅団のメルツェルは旅団の仲間に機体図面を提供している。
"ホワイト・グリント"の設計者アブ・マーシュの場合、パーツ自体の開発にまで関わっており、天才アーキテクトと称されている。
ACFFでは、無人ACの機体とそのAIの構築を担当する人物を指す言葉だった。

[編集] ARMORED CORE for Embrasure

電撃ホビーマガジンで連載中の公式外伝小説。 カラードのリンクス、ハリの戦いを描く。

[編集] 登場キャラクター

No.10 ハリ 機体名"クラースナヤ"
真赤に染め上げた旧レイレナード純正フレームのネクストを駆る独立傭兵。特殊なAMS適正の持ち主で、短時間しか戦闘能力を発揮できない。
愛機「クラースナヤ」は、AC V.I.シリーズデザインコンペからの登場となっている。
ナンバー不明 トミー・ユニオンジャック 機体名"システム・シックス"
インテリオルの旧式ネクストを駆る中年リンクス。ロック音楽をこよなく愛し、戦闘中でも大音量で垂れ流すハイテンションな性格。ハリの僚機として、暴走したAFの撃破ミッションに赴く。

[編集] キャンペーン

本ソフトの販売に先立ち、アーマード・コア関連のHPを運営する個人からオフィシャルサポーターを募り、抽選で選ばれた31の個人サイトに公式サイトからのリンク、およびfAの最新情報の先行配信を行っている。

また、2月2日には招待者限定イベント"リンクスミーティング2008"が秋葉原UDXにて開催されており、ユーザーとの交流を重視したキャンペーンを実施している。このイベントには初代ACからのファンである岡部いさくがゲストとして来場した。発売日の前日である3月18日にも、同様のイベント"ArmsFort in MEGATHEATER ~リンクスミーティング3.18~"がイクスピアリにて開催され、そちらにはゲストとして岡部いさくの他、アメリカザリガニ原幹恵が来場している。

前作に当たる『アーマード・コア4』では、プロモーション映像や公式外伝作品がGyaO等のメディアに掲載・アップロードされていたが、本作のプロモーション映像の一部はYouTubeニコニコ動画にアップロードされている。これらの動画投稿サイトにて公開されている動画は公式サイトのものとは異なり、AC軍事評論家岡部いさく(即ち、AC世界の住人と言う設定)が、本作に登場する兵器を解説するというスタイルになっている。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク