アートディンク

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株式会社アートディンク
ARTDINK CORPORATION
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
郵便番号:104-0052
東京都中央区月島1-2-13 ワイズビルディング1階
設立 1986年4月21日
業種 情報・通信業
事業内容 コンピューターゲームソフト開発販売、各種デジタルコンテンツの企画・開発・販売
代表者 代表取締役社長 永浜達郎
資本金 3億3,880万円(2008年1月現在)
主要子会社 株式会社スタジオ・アートディンク
関係する人物 関係者の節を参照
外部リンク http://www.artdink.co.jp/
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株式会社アートディンク(ARTDINK CORPORATION)は、1986年に設立された、主にコンピュータゲームを開発・販売などを行う日本の企業。東京都中央区月島に本社を持つ。

概要[編集]

1980年代の設立当時よりPC用ゲームを開発・販売している老舗メーカーで、『A列車で行こう』『Neo ATLAS』『カルネージハート』シリーズなどの、シミュレーションゲームを得意とし、主力商品としている。1990年代初頭の国産PCゲーム興隆期においては国内トップシェアを誇り、1993年からPCエンジン等で家庭用ゲームソフトも提供し始める。以降、PC・家庭用を問わず様々なハードに多くのタイトルを提供し続けており、受託開発及び移植等のデベロッパー業務も積極的に行っている。

永浜と河西らがモトローラ用CPUのアセンブラなどを制作していたことが会社設立のきっかけであったが、さすがにそれだけでは会社の維持は難しいであろうとゲームも手がけることとなり、『A列車で行こう』はあまりゲームなどには詳しくない河西らがかなりの努力の上で作りあげたものである[1]

沿革[編集]

開発タイトル一覧[編集]

パソコン用ソフト[編集]

  • ルナティックドーンシリーズ
  • A列車で行こうシリーズ
  • 大海令シリーズ
  • ハウメニロボットシリーズ
    • ハウメニロボットHOW MANY ROBOT - ロボットを操作し、時限爆弾を解除するシミュレーションゲーム:PC-9800FM-71988年)。
    • HR2 - 最高層ビル(最大600m)を建てる建築シミュレーション。簡易的なC言語によって自律的に行動するロボットを活用し、工事を進めていく:PC-9800、1994年
  • ブリッツシュトラーセ
  • 栄冠は君にシリーズ
  • 機甲師団シリーズ
  • THE ATLASシリーズ
  • 関ヶ原
  • リバティータウン - 国土交通省監修の元に製作された異色の河川行政シミュレーションであり、通常の販売ではなく大型書店のPCソフトコーナーでのみ販売された。箱庭ゲームではなく、水災害対策や河川環境の大切さを考えるシリアスゲームと言える。
  • 天下御免
  • トキオ 〜東京都第24区〜:PC-98
  • ダブルイーグル
  • ビッグオナー
  • はなまる工務店Windows95Windows98
  • 地球防衛軍 - 自律的に行動する8機の宇宙戦闘機を運用し、異星人から太陽系を守るシミュレーションゲーム。戦闘機は設計と簡単なプログラミングが可能である。PC-9801、FM-7用。
  • 地球防衛軍2 ファーサイドムーン:PC-9801、X68000
  • ARCTICアークティック - 創業7周年を記念してユーザー登録者限定で発売された『The Best Sellection』に収録された。『A列車で行こう』の原型となるパズルゲーム。PC-9800、FM-7。

PCエンジン用ソフト[編集]

3作品ともWiiバーチャルコンソールで配信されている。

PlayStation用ソフト[編集]

PlayStation 2用ソフト[編集]

PlayStation Portable用ソフト[編集]

ニンテンドーDS用ソフト[編集]

Xbox 360用ソフト[編集]

  • A列車で行こうHX

PlayStation 3用ソフト[編集]

ニンテンドー3DS用ソフト[編集]

PlayStation Vita用ソフト[編集]

その他[編集]

元々ゲーム会社を作ろうという意識はなく、趣味のために作った開発用のアセンブラなどを試しに売り出した所、評判を得たので映画産業、防衛庁百貨店等にそれぞれ勤める高校時代の同期4人で起業する事になったという経緯を持つ。ちょうどその頃コンピューターゲームの市場が立ち上がりつつあったため、商売になりそうという理由で製作されたのが初代『A列車』である。社名の由来は"ART"は「作品」、"DINK"は"DI"(2つの)+"NK"(NとK)で2人のN(永浜ともう一人)と2人のK(河西克重、神田英雄の元役員)の4人が会社を創設したことによる。尚、社名自体は現在も設立当時のままだが、社名ロゴデザインは一度変更されている。

当初は「研究所」のイメージで運営されており、社員が全員白衣を着用していた時期があったという[2]

販売促進はキャンペーンや雑誌広告が主だが、『A5』と『ナビット』『A列車で行こうDS』ではテレビCMが放送された。PC-9801シリーズ用のゲームが主力の時代には、ユーザー登録を行った人間全てにデモディスクを送付していた。

創業より都内~千葉県沿岸部の東京湾周辺にオフィスを構えており、その為か代表作である『A列車で行こうシリーズ』においては美浜区周辺の建造物がモデルとなっている事が多い。3D仕様となった作品に登場するホテル等は、海浜幕張に存在するそれに酷似しており、PlayStation版『A列車で行こう5』の3Dビューで、デパートに書かれている「D」の看板は、開発当時本社を置いていた美浜区稲毛海岸駅にあるDマート(現在のイオンマリンピア専門館)がモデル。近所(隣のビル)だったため、当時の社員が多く利用していた事による。

関連会社であるスタジオアートディンクはゲーム開発やデバッグを含めたテスト等を請け負っている。また、ゲームテスター専門の企業ではなくゲーム制作企業としてのノウハウを持っている企業の中にテストチームを擁しており、(様々な制約を潜り抜けた場合になるが)スタジオアートディンク名義で他社作品の製作に参加していることがスタッフロールで分かることがある。

関係者[編集]

  • 永浜達郎:現社長。『A列車シリーズ』の生みの親であり最高責任者。
  • 河西克重:現副社長。主に技術系を統括してきた。数多くの代表作をプロデュースする。
  • 佐古茂人:元役員。初期の『栄冠は君に』やゴルフゲーム等をプロデュースする。
  • 山口洋一(yobotch's):『the ATLAS』などを手がけ、その後独立しフリップフロップ設立。『トポロ』『ネオアトラス』を手がける。
  • 堀口祐一:『ルナティック・ドーンシリーズ』などを手がけ、その後退社。
  • 飯塚正樹:『カルネージハート』など。現在も在籍。
  • 飯田和敏:『アクアノートの休日』、『太陽のしっぽ』をディレクション後退社、『巨人のドシン』を手がける。2010年よりグラスホッパー・マニファクチュアに在籍。
  • 田中圭一:元社員(兼漫画家)。『アクアノートの休日2』、『ぶちギレ金剛!!』をプロデュース。

脚注[編集]

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  1. ^ 多摩豊 『SLG解体新書』 光栄1993年、148-150頁。ISBN 487-7190228
  2. ^ ビジネス・アスキー発行「A.III. THE BOOK」 ISBN4-89366-095-0 pp.22-23

参考文献[編集]

  • 月刊マイコン編集部 『チャレンジ!! パソコンシミュレーションゲーム』 電波新聞社 1987年10月 - 『A列車で行こう』、『地球防衛軍』の記事。アートディンク社内インタビュー。
  • 多摩豊、1993、『SLG解体新書』、光栄 河西克重のインタビュー

外部リンク[編集]