アーチャー対戦車自走砲
| 性能諸元 | |
|---|---|
| 全長 | 6.7 m |
| 車体長 | 5.4 m |
| 全幅 | 2.76 m |
| 全高 | 2.25 m |
| 重量 | 15 t |
| 懸架方式 | コイルスプリング |
| 速度 | 32 km/h |
| 行動距離 | 140 km |
| 主砲 | 76.2mm 17ポンド砲 × 1 |
| 副武装 | ブレン軽機関銃 × 1 |
| 装甲 | 14 - 60 mm |
| エンジン | GMC 6-71 192 馬力 |
| 乗員 | 4 名 |
アーチャー対戦車自走砲(アーチャーたいせんしゃじそうほう)、17ポンド自走砲アーチャー(英語:Self Propelled 17pdr, Valentine, Mk I, Archer)は第二次世界大戦中のイギリスでバレンタイン歩兵戦車のシャーシを元に開発された対戦車自走砲である。
開発と設計[編集]
17ポンド砲は優れた能力を有する対戦車砲だった。一方で、サイズ・重量ともにかさんだために戦場での移動には車両による牽引が必要であり、防御戦はともかくとして攻勢の際に真価を発揮させることは難しかった。そのため、17ポンド砲を車両に搭載し機動力を持たせる試みがなされることとなった。台車としては、生産継続中であるにもかかわらず新兵器の登場により急速に旧式化しつつあったバレンタイン歩兵戦車が選ばれた。同時に、チャレンジャーやシャーマン・ファイアフライといった17ポンド砲搭載戦車の開発も急がれた。
バレンタイン歩兵戦車は比較的小型の車両であり、17ポンド砲を砲塔に搭載することは不可能だった。代わりに砲塔のあった部分に背の低い単純な形状のオープントップ式戦闘室が設けられ、車体の後方へ向けて主砲が取り付けられた。この主砲配置のため全長を短く抑えることができたが、主砲を発射すると砲尾が操縦席部分まで後座する欠陥があった。
当初、主砲を後ろ向きに配したことで運用上の制約が生じると思われていたが、このことはむしろ長所となり得ることが判明した。すなわち、敵に攻撃を加えた後に、退避していた操縦員が座席に戻る時間が必要とはいえ、車体の向きを変えることなく迅速に別の射撃位置に移動することが可能だったのである。その低姿勢と相まってアーチャー対戦車自走砲は優れた待ち伏せ兵器として威力を発揮できた。
運用[編集]
アーチャーの生産は1943年中ごろに開始され、1944年10月に実戦配備、以降は西部戦線やイタリア戦線で戦った。戦争終了時点での生産数は655両だった。アーチャーは自走砲に分類され、騎兵隊や王立戦車連隊ではなく王立砲兵連隊が運用した。3インチ自走砲ウルヴァリンや派生系の17ポンド自走砲アキリーズも同様に砲兵の管轄にあった。
第二次世界大戦後に一部の車両はエジプト軍によっても運用された。
残存車両はイスラエルのYad La-Shiryon博物館、オランダのOverloon戦争博物館、イギリスのボビントン戦車博物館で展示されている。
外部リンク[編集]
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