アーサー・D・リトル
アーサー・D・リトル(Arthur D. Little)は、アメリカ合衆国・ボストンを本拠とする、世界最古の経営戦略コンサルティング会社である。1886年、マサチューセッツ工科大学の科学者で、酢酸塩の発見者でもあるアーサー・デホン・リトルによって設立された。
「“Side-by-Side”、常に顧客とともにあること」をコンセプトとして、クライアントの“腹に落ちる”成果を出すことを目標としている。
目次 |
[編集] 概要
1886年に米国で設立。この頃から「技術をいかにビジネスや社会に応用するか。」という現在のMOT(Management of Technology)に近いビジョンを掲げていた。創業者のバックグラウンドによる影響か、技術力を中心としたマネジメントのコンサルティングに強みを持つ。具体的には技術をコアコンピタンスとする企業に対する全社戦略・事業戦略や技術経営(MOT)、知的財産マネジメントを中心とした事業を行っており、全世界に約1,000人のコンサルタントがいる。
2002年には米国本社が投資の失敗からChapter11(米国版民事再生法)の適用を受けた。その後ADLはフランス系コンサルティング・ファームのアルトランによって買収され、その傘下で活動を続けていたが、2011年マネジメント・バイアウト(MBO)により独立した。現在の本社は欧州(ドイツ)に存在する。
2007年からファンドを用いた出版事業に参入し、自社の書籍を中心に出版活動も開始している。
[編集] リクルート
門戸の狭さは他ファーム同様有名である。成果主義である一方、若手社員の教育には熱心なことでも定評がある。
[編集] 競合
主な戦略系コンサルティング会社の競合として、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニー、A.T.カーニーが挙げられることが多い。また、これら以外にも多数の戦略系コンサルティング会社やIT系コンサルティング会社が競合として挙げられるが、技術に特化した経営戦略コンサルティングを行うことで、独自のポジションを築いている。近年では日本国内で著しい業績を収めており、縮小・撤退傾向にある他ファームを凌駕している。
[編集] 日本法人
1978年(昭和53年)に設立され、現在の社長は原田裕介。所在地は、東京都港区虎ノ門である。古くは製造業の技術経営戦略立案を中心に、近年では多岐に渡る業界のクライアントに対して全社戦略・グローバル戦略の提案機会も多い。ビジョン策定に秀でており、民間のみならず官公庁のクライアントに対しての国家戦略を担う機会も増加している。
[編集] 主な出身者
- グレン・S・フクシマ(エアバス・ジャパン代表取締役社長)
- 梅田望夫(IT企業経営コンサルタント)
- 西川潔(現ngi group取締役会長)
- 松岡慎一郎(ぴあ 取締役コーポレート本部長)
- 久保雄一朗(トランスコスモス 執行役員)