アン・ライス

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アン・ライス

アン・ライスAnne Rice1941年10月4日 - )は、アメリカ合衆国の小説家。

「ヴァンパイア・クロニクルズ」や「ザ・マミー」、「魔女の刻」シリーズなど、吸血鬼(ヴァンパイア)、ミイラ(マミー)、魔女をモチーフにした作品で知られる、ホラー小説、ゴシックホラー小説、ファンタジー小説作家。主にゴシック系サブカルチャーを支持する青年層に大きな影響を与え、またSMのテーマにおいても作品を発表している。2002年12月9日に脳腫瘍で亡くなった詩人および画家スタン・ライスの妻で、作家クリストファー・ライスの母。

プロフィール[編集]

ルイジアナ州ニューオーリンズに、郵便局職員の父ハワード・オブライエンと母キャサリンのもと、ハワード・アレン・オブライエン(Howard Allen O'Brien)として生まれた。アイルランド系カトリックの家庭環境下で生まれ育つ。幼かった彼女は男性的なファーストネームを気にしていたため、初めて入学した時にアンと名乗って以来、その名で通すようになった。5人姉妹の一人で、姉に作家の故アリス・ボーシャートがいる。16歳の時に一家はテキサス州リチャードソンに転居し、リチャードソン高校に在学中に将来の夫スタン・ライスと出会った。テキサス女子大学北テキサス大学で学んだのち、スタンと共にサンフランシスコ州立大学に転校し、学士号と修士号を得た。学部では政治学を専攻していた。1972年8月5日に長女ミシェルを白血病で失ったことをきっかけに1973年に脱稿した処女作「夜明けのヴァンパイア」(Interview With the Vampire)を1976年に出版、「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズでベストセラー作家入りを果たす。1994年に公開されたニール・ジョーダン監督、トム・クルーズブラッド・ピットアントニオ・バンデラスなどが出演する映画「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」は、大ヒットとなり世界的に著名な作家となった。1989年にスタンがサンフランシスコ州立大学の教授職を退任したことをきっかけにサンフランシスコ・ベイエリアを離れ、ニューオーリンズのガーデン地区に転居した。

カトリックの影響を色濃く反映したその独特の非日常世界観で根強いファンを獲得する反面、その世界観に付き合えない人も多い。

多数の著作を実名で出版しているが、アン・ランプリング(Anne Rampling)、A・N・ロクロール(A. N. Roqueloure)のペンネームも持つ。

「ニューヨーク・デイリーニュース」の記事によると、彼女の25冊の本の総売上は1億3600万部に達する[1]

夫スタンが亡くなったあと、2004年に住み慣れた家を売却し、息子の住むロサンゼルスに近いカリフォルニア州ランチョ・ミラージュに移った。ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズの復興事業を強く支援している。

日本語版刊行の中断[編集]

アン・ライスの人気は、米国内では不動のものとして確立しているが、日本では映画原作本である『夜明けのヴァンパイア』(早川書房)こそ売れたものの、映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の原作者という程度の認知度で終わった。そのため、日本の出版社(扶桑社および徳間書店)がライスの著書の翻訳権を購入し日本語版を出版しても、米国内でのライスの売上には程遠く、利益を出すことはおろか制作費を回収することすら難しい状態が続いてきた。扶桑社は、2003年10月1日に刊行した『呪われた天使、ヴィットーリオ』を最後に、ライスの作品を出版していない。徳間書店も同様の理由から、メイフェア家シリーズ『Taltos』の出版を断念した。現時点ではライス作品の日本語版刊行の再開の目途は立っておらず、英語の原書(もしくは他言語の翻訳版)を読むしかない状況にある[2]

主な著作[編集]

ヴァンパイア・クロニクルズ[編集]

  • 夜明けのヴァンパイアInterview With the Vampire)』 田村隆一訳、早川書房ハヤカワ文庫〉、1987年9月30日(原著1976年4月12日)、554ページ(日本語)。ISBN 978-4-15-040464-2ASIN 415040464X2010年10月30日閲覧。「「私がヴァンパイアとなったのは、25歳の時、1791年のことだ…」彼はそう語りはじめた。彼の前にはテープレコーダーが置かれ、一人の若者が熱心に彼の言葉に聞き入っている。彼は語る。アメリカからヨーロッパへ、歴史の闇を歩き続けた激動の200年間のことを。彼をヴァンパイアとした“主人”吸血鬼レスタトのこと、聖少女クロウディアとの生活、東欧の怪異、訪れた破局。―伝説の存在、吸血鬼への驚愕すべきインタヴュー。世界的ベストセラーとなった大作。映画化名「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」」
  • ヴァンパイア・レスタトThe Vampire Lestat)』上、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1994年11月28日(原著1985年)、505ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-01612-8ASIN 459401612X2010年10月30日閲覧。「金髪美形の吸血鬼レスタト。55年ぶりに現代に蘇ったこの闇の申し子は、莫大な財力と常人をはるかに超えるヴァンパイアの能力により、たちまちロック界のスーパースターになった。彼はさらに種族の掟を破って自伝を書こうと決意する。それは1780年代に二十代の若者として生きていたとき、パリで老ヴァンパイアにより闇の世界の住人にされて以来の、血と官能に彩られた歴史だった。人間たちに秘密を明かせば、決してただではすむまいが、それはむしろ望むところ…。巨匠アン・ライスが華麗に描く吸血鬼小説の傑作。」
  • ヴァンパイア・レスタトThe Vampire Lestat)』下、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1994年11月28日(原著1985年)、513ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-01613-5ASIN 45940161382010年10月30日閲覧。「ヴァンパイアとなったレスタトは、臨終間際の母を自らの手により天使のような美貌のヴァンパイアに変身させた。だが恋人同士のようにパリの町を徘徊する二人に、地下墓地を根城にし古い掟にとらわれた同族たちが襲いかかる。しかし彼らは強力なレスタトの敵ではなかった。レスタトはその集団のリーダー、アルマンから、彼の師で伝説的なヴァンパイアであるマリウスの話を聞き、自分たち闇の一族の源をたどる旅に出た。それは数千年にわたる暗黒の歴史を問う、世界を巡る旅だった―。壮大なヴァンパイア・クロニクル。」
  • 呪われし者の女王The Queen of the Damned)』上、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1995年10月27日(原著1988年10月)、443ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-01834-4ASIN 45940183432010年10月30日閲覧。「レスタトのロックスターとしての活動が、すべてのヴァンパイアの「母」である女王アカシャを長の眠りから目覚めさせた。護り人だったマリウスは、世界中に危険のメッセージを放つが、このときから世界各地のヴァンパイアが次々と滅ぼされていく。そしてヴァンパイアや人間の超能力者たちのなかに、赤毛の双子の出てくる不気味な悪夢に悩まされる者が数多く見られるようになった。これは女王の復活と関係のあることなのか。」
  • 呪われし者の女王The Queen of the Damned)』下、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1995年10月27日(原著1988年10月)、465ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-01835-1ASIN 45940183512010年10月30日閲覧。「コンサートを終えたレスタトを連れ去った女王アカシャは、彼のことを「わたしの王子」と呼び、共に新しい世界を創り、神になろうと語りかける。だがその世界改造計画はあまりに恐ろしいものだった。一方マリウスをはじめ女王に対抗すべく集まったヴァンパイアたちは、謎の女性マハレから赤毛の双子の伝説の真相を聞くが、それは六千年前に遡るヴァンパイア誕生の秘話だった。はたして女王の行動を阻止することはできるのか。そしてそれができるのは誰か。対決の時は刻々と迫る。」
  • 肉体泥棒の罠The Tales of the Body Thief)』上、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1996年9月27日(原著1992年)、416ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02072-9ASIN 45940207202010年10月30日閲覧。「暗黒の神と言っていいほどの力を持つヴァンパイア・レスタト。だがいつしか彼はその力にも、自らの在りようそのものにも疑問を抱くようになっていた。人間だった頃が悲しいまでに懐かしい…。そんな思いにとらわれていたある日、ラグラン・ジェームズという男から、何日か肉体を交換しようと持ちかけられる。自ら肉体泥棒と名乗るその男には、考えられないような秘儀を行う力があるというのだ。再び人間に戻れるという魅力に抵抗できなくなったレスタトは、仲間の反対を無視してジェームズの提案を受け入れるが―。」
  • 肉体泥棒の罠The Tales of the Body Thief)』下、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1996年9月27日(原著1992年)、413ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02073-6ASIN 45940207392010年10月30日閲覧。「肉体交換してジェームズの体にはいったレスタトは、二百年ぶりに人間の生身の体を体験する。素晴らしいと思いながらも、しかしやはりヴァンパイアとして生きたいと思うのだった。ところが再び肉体を交換すると約束した時刻に、ジェームズはやってこなかった。最初からレスタトの体を盗むつもりだったのだ! 困り果てたレスタトは、超常現象研究集団タラマスカの総長にして、かねてから思いを寄せていたデイヴィッド・タルボットに助けを求め、肉体泥棒から体を取り戻すべく必死の追跡を始める。」
  • 悪魔メムノックMemnoch the Devil)』上、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1997年11月27日(原著1995年7月3日)、347ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02379-9ASIN 45940237972010年10月30日閲覧。「麻薬密売人ロジャーに魅せられ、ヴァンパイア・レスタトは彼を獲物に選んだ。めくるめく血の饗宴の後、ロジャーの死体を始末したレスタトは、とあるバーに入る。だがそこで待ち受けていたのは、殺してきたばかりのロジャーの幽霊だった。彼はテレビ伝道師をしている娘ドーラを守ってくれるようレスタトに頼み、消えていった。一方、最近自分の後をつけている男のことを気にかけていたレスタトの前に、当のストーカーが姿をあらわす。メムノックと名乗る悪魔だった。ロジャーの住まいにあった堕天使の彫像そっくりの…。」
  • 悪魔メムノックMemnoch the Devil)』下、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1997年11月27日(原著1995年7月3日)、365ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02380-5ASIN 45940238002010年10月30日閲覧。「悪魔メムノックはレスタトに、神と戦う自分を助けてほしいと懇願した。そのためには、天国でも地獄でも望むままに連れて行こうと提案する。迷ったレスタトは、ドーラの勧めを入れてメムノックとともに天国に昇る。神に会って衝撃を受けたレスタトに、メムノックは天使のこと、天地創造のこと、生物の発生と人間の進化について教え、自分が堕天使となった由縁を明かす。だが、神に刃向かうメムノックの真の意図とは?」
  • 美青年アルマンの遍歴The Vampire Armand)』 柿沼瑛子訳、扶桑社2000年8月29日(原著1998年10月10日)、559ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02961-6ASIN 45940296122010年10月30日閲覧。「天使の顔と心を持ち、歩んだ暗黒の道。悪魔メムノックとともに天国と地獄を巡ったレスタトが持ち帰ったヴェロニカのベール―そこに焼きつけられたキリストの顔に打たれたアルマンは、殉教者として自らを滅ぼそうとした。しかし奇跡的に生還した彼は、デイヴィッド・タルボットの要請に従い、これまでの生涯を語り始める。十七歳のとき、故郷キエフの地で奴隷商人に捕らえられ、数奇な運命によりヴェネツィアでヴァンパイアになったこと、パリの「カヴン」のリーダーとして闇の世界に君臨したこと、そして、レスタトとの出会いから現在に至る彷徨の人生について…。天使と見まがうアルマンの破滅と再生の物語を通して、壮大な「ヴァンパイア・クロニクルズ」の新たなる展開が始まる。2002年8月29日に文庫化した。文庫版の上巻はISBN 978-4-594-03670-6、下巻はISBN 978-4-594-03671-3。」

ヴァンパイア・クロニクルズ外伝[編集]

  • パンドラ、真紅の夢Pandora)』 柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、2002年5月28日(原著1998年3月2日)、435ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-03573-0ASIN 45940357362010年10月31日閲覧。「アウグストゥス帝治世下のローマに、パンドラは元老院議員の娘として生まれたが、政争により一族は崩壊、彼女は独りギリシャのアンティオキアに逃れる。エジプトの女神イシスを崇拝するようになっていたパンドラは、そのころから自分が血を飲む不思議な夢に悩まされていた。そんな折、彼女の前に現れたのは、かつて好意を寄せていた男性マリウスだった。いかなる運命がパンドラを“ヴァンパイア”に変えたのか…。シリーズに光芒を放つ美女パンドラが語る、流転と遍歴の物語。」
  • 呪われた天使、ヴィットーリオVittorio the Vampire)』 柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、2003年10月1日(原著1999年3月16日)、373ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-04151-9ASIN 45940415152010年10月31日閲覧。「トスカナ地方の領主の息子で、天使を思わせる美少年ヴィットーリオ。幼いときからメディチ家の支配するフィレンツェでルネサンス文化を浴びて成長した彼は、父の城で騎士としての修練にも励んでいた。だがある日、城を残虐なヴァンパイア集団が襲った。彼らはヴィットーリオの一族を皆殺しにするが、なぜか美貌の女ヴァンパイアは彼の命を救った…。人間としての生を捨て、悪魔たちへの復讐を誓った少年が、闇の種族に身を投じた経緯を語る“ヴァンパイア・クロニクルズ”の異色作。」

メイフェア家の魔女たち[編集]

  • 『魔女の刻(とき)(The Witching Hour)』 広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1992年12月(原著1990年10月19日)、534ページ(日本語)。ISBN 978-4195774144ASIN 41957741442010年10月31日閲覧。「海で溺れ生死の境を彷徨った建築家マイケル・カリーは<来世>に足を踏み入れる。彼はそこである人物と出会い「目的を果たせ」という謎の啓示を受けた。そんなマイケルを現世に引き戻したのが、美貌の女医ローアン・メイフェア。2人は瞬時に激しい恋に落ちるが彼女こそ幾世紀にもわたる魔女の末裔だった。呪われた「魔女の棲む家」にやがてマイケルとローアンは吸い寄せられていく。」
  • メイフェア家の魔女たちThe Witching Hour)』 広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1993年6月(原著1990年10月19日)、508ページ(日本語)。ISBN 978-4195676189ASIN 41956761852010年10月31日閲覧。「異端審問盛んな17世紀後半、魔女スザンヌ・メイフェアはスコットランドの荒野で悪霊ラシャーを呼び出す。彼女はそのため火あぶりとなるが、悪霊は娘デボラに受け継がれる。デボラは黒魔術の習練を積み、霊に対する支配力を増す。以後代々、魔女の一族は近親相姦によって絆を強めながら、悪霊の力を利用して莫大な富を築く。が、それは血塗られた歴史でもあった。」
  • 魔性の棲む家The Witching Hour)』 広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1994年2月(原著1990年10月19日)、510ページ(日本語)。ISBN 978-4198900809ASIN 41989008092010年10月31日閲覧。「メイフェア家の魔女の末裔ローアンは一族の館を訪れたが、そこは骸骨が転がり、死臭の漂う邪悪な魂の棲み家だった。伯母カーロッタは悪霊ラシャーの支配を阻止するため、ローアンの母を植物人間にし、死に追いやったと告げる。怒りに燃えるローアンは伯母と対決し、呪われたその家を相続する決心をするが、その家こそは“巨大な罠”ともいうべきものだった。」
  • 『悪魔の花嫁(The Witching Hour)』 広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1994年8月(原著1990年10月19日)、446ページ(日本語)。ISBN 978-4198901776ASIN 41989017752010年10月31日閲覧。「美貌の天才外科医ローアン・メイフェアは、一族の莫大な財産を相続し、ついに建築家マイケル・カリーと結婚する。が、二人の幸せな生活に悪霊ラシャーが忍び寄る。三百年にわたりメイフェア家の魔女たちにとりつくこの悪霊は、ローアンを誘惑して、自身の肉体化を図ろうとする―。いま、すべての謎は解かれ、運命の壮大な円環が閉じる。」
  • ラシャー ―続 魔女の刻Lasher)』上、広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1996年2月(原著1993年9月12日)、567ページ(日本語)。ISBN 978-4198904708ASIN 41989047072010年10月31日閲覧。「肉体を持った悪霊ラシャーと共に姿を消したローアン・メイフェア。その彼女から元同僚サミュエル・ラーキン博士に驚くべき資料が送られてきた。人間の2倍の染色体をもつ身長195センチの幼児―それが資料の語る内容だった。一方、病の癒えたローアンの夫マイケル・カリーの前に、メイフェア一族のジュリアンの霊が現れ、ついにラシャーの真実を語りはじめた。」
  • ラシャー ―続 魔女の刻Lasher)』下、広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1996年4月(原著1993年9月12日)、565ページ(日本語)。ISBN 978-4198904975ASIN 41989049792010年10月31日閲覧。「ついに肉体化した悪霊ラシャーは、今や死に物狂いで種族を増やそうとしていた。だが、彼と交わった女たちはみな大量出血を起こし、無惨に死んでゆく。ラシャーのもとから逃れたローアン・メイフェアも瀕死の床についた。マイケル・カリーは復讐を誓い、ラシャーに最後の戦いを挑む―。一千年の時を超え、執念の種族タルトスがよみがえる。」
  • (英語) タルトス(Taltos. Alfred A. Knopf. (1994-09-19). pp. 480 pages. ASIN 067942573X. ISBN 978-0679425731. http://www.annerice.com/Bookshelf-Taltos.html 2010年10月31日閲覧. "In the third chronicle of the Mayfair Witches, the Talamasca seek to preserve the nearly extinct Taltos race by bringing together a male and female. Their searching catches the attention of an ancient Taltos named Ashlar entwined with Lasher's identity. Ashlar reveals the taltos mythology and lineage and enlists the help of Michael and Rowan in his battle againsst evil. Ashlar longs to make right the sufferings of his people. To help Ashlar, Michael must keep his coupling with Mona Mayfair (a precocious teenager who loves sex and computers equally) a secret, for it has produced a new female Taltos. Rowan attempts to assist him, but the task is difficult given that Morrigan, the Taltos, has been named the heir to the Mayfair fortune. Morrigan becomes the new monster of the Mayfair family." 

ヴァンパイアとメイフェア家のクロスオーバー作品[編集]

以下の作品から、メイフェア家の魔女たちがヴァンパイア・クロニクルズの人物として作中に登場する。

  • Merrick (2000年)
  • Blood and Gold (2001年)
  • Blackwood Farm (2002年)
  • Blood Canticle (2003年)

キリストの生涯[編集]

  • Christ the Lord: Out of Egypt (2005年)
  • Christ the Lord: The Road to Cana (2008年)
  • Christ the Lord: The Kingdom of Heaven(出版日未発表)

熾天使の歌声[編集]

  • Angel Time (2009年)
  • Of Love and Evil (2010年)

単独作品集[編集]

  • The Feast of All Saints (1979年)
  • トニオ、天使の歌声Cry to Heaven)』上、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、2001年10月26日(原著1982年)、508ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-03295-1ASIN 45940329582010年10月31日閲覧。「18世紀のイタリア、ヴェネツィア共和国で、少年トニオ・トレスキは、政府高官の一人息子として何不自由のない生活を送っていた。一族の将来を担う者として双肩に重い責務を負う身ながら、天性の美声を持ったトニオは、大聖堂で歌ったり、運河をゴンドラで流す歌い手たちと競演するのが楽しみだった。だが、死んだと聞かされていた兄カルロがイスタンブルで生きていることを知ったときから、トニオの運命は激変した!」
  • トニオ、天使の歌声Cry to Heaven)』下、柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、2001年10月26日(原著1982年)、497ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-03296-8ASIN 45940329662010年10月31日閲覧。「一族のやくざ者として追放されていた兄カルロが、父親の死後ヴェネツィアに帰還した。彼は、家督を自分に譲れとトニオに迫るが、トニオがそれを拒むや、ついに冷たい本性を現した。歌手として世に全盛のカストラートになれと、トニオを襲って無理やり去勢させ、ナポリの音楽院に追いやったのだ。ほかに生きる道のないトニオは、やがて天上の声を持つ歌手として名声を得る。しかし彼の中には暗い復讐の情念が渦巻いていた…。」
  • 『ザ・マミー(The Mummy)』上、広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1997年2月(原著1989年5月6日)、344ページ(日本語)。ISBN 978-4198906474ASIN 41989064752010年10月31日閲覧。「20世紀初頭、大英帝国の繁栄が絶頂を極め、機械文明の将来がすべての人々の目にバラ色に映っていた時代、考古学者のローレンス・ストラトフォードはエジプトでラムセス2世のミイラを発見する。墓誌には、ラムセスが不死であると記されていた。イギリスに運ばれたミイラは蘇って魅力的な男になり、ローレンスの娘ジュリーと愛し合うが―。」
  • 『ザ・マミー(The Mummy)』下、広津倫子訳、徳間書店徳間文庫〉、1997年2月(原著1989年5月6日)、377ページ(日本語)。ISBN 978-4198906481ASIN 41989064832010年10月31日閲覧。「ラムセスとジュリー、ジュリーのもとの婚約者アレックス、その父のラザフォード伯爵はエジプトに出かけていき、ラムセスゆかりの地を訪ねてまわる。途中、カイロの博物館で偶然、身元不明のミイラを見かける。それがかつての恋人クレオパトラなのがわかったラムセスは、こらえきれずに自分の持つ不死の霊薬をふりかけてしまう。だが、生命を取り戻したクレオパトラは恐るべき存在だった―。」
  • 彷徨者アズリエルServant of the Bones)』 渋谷比佐子訳、扶桑社2000年2月25日(原著1996年)、532ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02852-7ASIN 45940285272010年10月31日閲覧。「歴史学者ジョナサンは暗いニュースばかり伝えられる日々に嫌気がさし、著作の執筆に没頭しようと山荘にやって来るが、高熱を発して倒れてしまう。そこに惣然として美しい若者の姿をした幽霊が現れジョナサンを手厚く看護する。その幽霊はアズリエルと名乗り、意外なことを語りはじめたのだ。自分は“骨のしもべ”という幽霊であり、今、世間を騒がせている宗教団体「心の寺院」の教祖を殺した、というのだ。ジョナサンはアズリエルの話を克明に記録することにした。」
  • 幻のヴァイオリンViolin)』 浅羽莢子訳、扶桑社1999年12月1日(原著1997年10月15日)、358ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02837-4ASIN 45940283732010年10月31日閲覧。「名はトリアナ・ベッカー。夫を喪い、その遺体とともに屋敷に閉じこもる彼女の前に、長い黒髪の若きヴァイオリニストがあらわれた。その音楽は、トリアナの心を徐々に裸にしていく。家族との確執、最愛の妹の失踪、アル中で死んだ母、幼くして命を奪われた娘…そしていままた夫を亡くし、トリアナは生きる苦しみにさいなまれていた。ヴァイオリニストとの葛藤の果てに、そのストラディヴァリウスを奪い取ったトリアナは、時を超えた!楽聖の時代へ、ヴァイオリニストが生きた真実を見るために―。2001年11月28日にISBN 978-4-594-03341-5として文庫化した。」

短篇集[編集]

  • October 4, 1948 (1965年)
  • Nicholas and Jean (first ch. 1966年)
  • ランプリング・ゲートの主The Master of Rampling Gate)』 嶋田洋一訳、竹書房竹書房文庫〉、1992年8月(原著1982年)、322ページ(日本語)。ISBN 978-4884751555ASIN 48847515582010年10月31日閲覧。「本作を収録した短篇集『妖魔の宴(うたげ)〈ドラキュラ編 1〉』はホラー、ミステリー、SFなどの分野で活躍中のベテラン作家が吸血鬼ドラキュラをテーマに競作し、監修の菊地秀行による書き下ろしエッセイも加えた、ホラー・アンソロジーの決定版である。」

ノンフィクション[編集]

  • Called Out of Darkness: A Spiritual Confession (2008年) (autobiographical)

アン・ランプリング名義[編集]

  • Exit to Eden (1985年)
  • Belinda (1986年)

A・N・ロクロール名義[編集]

  • A・N・ロクロール 『眠り姫、官能の旅立ちThe Claiming of Sleeping Beauty)』 柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1998年9月28日(原著1983年)、384ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02563-2ASIN 45940256332010年10月30日閲覧。「魔女に呪いをかけられ、お城で百年のあいだ眠りについていた「眠れる森の美女」。彼女を寝覚めさせたのは、王子さまの甘いキスではなく、硬くたくましい ○○だった!? 姫の国を復活させた代償に、王子は姫を自国に連れ帰り奴隷とする。なにも知らなかった眠り姫は、つねに全裸であるよう命ぜられ、厳しい調教の日々を過ごすことになる。苦痛と屈辱のなかで、眠り姫はいつしか官能の歓びに目覚めていく…。」
  • A・N・ロクロール 『眠り姫、歓喜する魂Beauty's Punishment)』 柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1999年2月25日(原著1984年)、343ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02655-4ASIN 45940265592010年10月30日閲覧。「城に連れてこられ、宮廷の慰みものにされた姫り姫は、調教と徴罰にいつしか、官能の歓びを覚えるが、ある日わき起こった反抗心のいたずらから、ほかの不服従の王子や王女たちとともに、近くの「村」へと送られる。そこで、全裸のまま競売にかけられる奴隷たちを待っていたのは、つらい使役と、村人たちの快楽への奉仕の日々…。旅籠の女将に買われた眠り姫だったが、快感とないまざる厳しい責めに、反抗心を持ち続けようという信念も揺らいでいく。」
  • A・N・ロクロール 『至上の愛へ、眠り姫Beauty's Release)』 柿沼瑛子訳、扶桑社扶桑社文庫〉、1999年5月27日(原著1985年)、373ページ(日本語)。ISBN 978-4-594-02698-1ASIN 45940269822010年10月30日閲覧。「城から村へ移され、新たな調教と懲罰を享受していた眠り姫―だが、その歓びの日々も長続きしなかった。突然村を襲った異教の略奪者の手により、ほかの王子や王女たちとともにスルタンの国に連れていかれてしまったのだ。そこは見るもの聞くものすべてが珍しい国で、スルタンの家令からは「比類なき快楽奴隷となって、主人たちをとりこにするように」と命じられる。とまどう眠り姫も、優雅で洗練された調教のうちにやがて新しい愛に目覚めていくが…。」

脚注[編集]

  1. ^ http://www.nydailynews.com/front/story/358718p-305558c.html
  2. ^ 扶桑社; 夏子 (2004年10月25日). “アン・ライスの版権状況について” (日本語). ヴァンパイアクロニクルズ補完推進委員会. 2010年10月31日閲覧。 “現在アンライスの版権について。著者のエージェントと長く交渉していますが、近年の作品の権利は高値で止まり、下がらないのが現状です。私企業として、利益を出せる水準をはるかに超えており、弊社としても苦悩している次第です。すでにアンライスの別シリーズ「魔女の刻」の版元・徳間書店も新刊の版行を断念しております。いますぐ打ち切りの判断を下すわけではありませんが、ひとまずの現状をお伝えしました。”

外部リンク[編集]