アンドリュー・ラック

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アンドリュー・ラック

Andrew Luck
インディアナポリス・コルツ No. 12

Andrew Luck at 2010 Stanford football open house.JPG
クォーターバック
生年月日:1989年9月19日
出身地:アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ワシントンD.C.
身長:6' 4" =約193cm 体重:234 lb =約106.1kg
NFLデビュー
2012年インディアナポリス・コルツ
経歴
大学スタンフォード大学
NFLドラフト2012年 / 1巡目(全体の1番目)
 所属チーム:
通算成績
(2013年までの成績)
TD/INT     46/27
パス成功率     57.0%
パス獲得ヤード     8,196ヤード
QBレイティング     81.5
ラン獲得ヤード     632ヤード
TDラン     9回
NFL.comよりの成績
受賞歴・記録
  • ウォルターキャンプ賞(2011)
  • マックスウェル賞(2011)
  • ジョニー・ユナイタス・ゴールデンアーム賞(2011)
  • オレンジボウルMVP(2011)

アンドリュー・ラック(Andrew Austen Luck,1989年9月12日- )は、アメリカ合衆国ワシントンD.C.出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLインディアナポリス・コルツに所属している。ポジションはクォーターバック(QB)

経歴[編集]

1989年9月19日ワシントンD.C.に生まれる。父親であるオリバー・ラック英語版NFLヨーロッパの会長を務めていた関係で幼少時代をロンドンイギリス)やフランクフルトドイツ)で過ごす。

学生時代[編集]

ストラトフォード高校時代から活躍し、大学入学時の高校生QB評価で全米4番目の評価を得た。2008年スタンフォード大学に入学。レッドシャツとして一年を過ごし、2009年には1年生ながらスタートQBを務め、サン・ボウルの出場権を得るなど活躍。

2年生となった2010年-2011年シーズンは、オレンジ・ボウルを制し、スタンフォード大としては14年ぶりのボウル・ゲーム勝利に貢献した。12勝1敗の好成績を上げ、自身は3,338ヤード、32TD、QBレイティング170.2のパス成績を残し、2年生ながらハイズマン賞次点の得票数を得た(ハイズマン賞はキャム・ニュートン)。この活躍で2011年のNFLドラフト筆頭候補として挙げられたが、アーリーエントリーはせず大学に残る。

3年生となった2011年-2012年シーズンには、大学は11勝2敗、自身はスタンフォード大のタッチダウンパスの記録を塗り替えるなど、3,517ヤード、37TD、QBレイティング169.7というパス成績を残し、マックスウェル賞とウォルターキャンプ賞を受賞した。昨年同様ハイズマン賞は次点の得票数を得る(ハイズマン賞はロバート・グリフィン3世)[1]

この年のNFLの一部のファンやメディアにより、翌年ドラフト全体1位指名が有力であるラックをドラフトで指名できるよう[2]、応援するチームの敗戦を願う「サック・フォー・ラック」という標語が散見された[3]

ドラフト前にナイキとのエンドースメント契約を複数年に渡り結び、ペプシコゲータレード広告にも出演が決定した[4]

インディアナポリス・コルツ[編集]

アンドリュー・ラック 2012

2012年のNFLドラフト全体1位指名でインディアナポリス・コルツに指名されて[5]入団した。コルツでは大学時代のウェストコーストオフェンスと異なりロングパスをより重視するブルース・アリアンズオフェンスコーディネーターのオフェンスを学ぶこととなった[6]

スタンフォード大学がクォーター制を採用していることから、春学期が6月中旬まで続くことから、コルツへの合流は遅れた。

シカゴ・ベアーズとの開幕戦ではドニー・エイブリーへの初TDをあげたが、ティム・ジェニングスに2INTされるなど、3INTを喫して敗れた[7]

第3週のジャクソンビル・ジャガーズ戦では17-22で敗れたものの、パス46回中22回成功、313ヤード、2TDをあげて週間最優秀新人に選ばれた[8]

第6週のニューヨーク・ジェッツ戦ではパス44回中22回成功、280ヤード、2インターセプトで、チームは9-35と敗れた[9]。第7週のクリーブランド・ブラウンズ戦では2TDランをあげて17-13と勝利した[10]。第8週のテネシー・タイタンズ戦ではオーバータイムにヴィック・バラードへの16ヤードのTDパスを決め[11]、第3週、第5週に続き3度目の週間新人MVPに選ばれた[12]

第9週のマイアミ・ドルフィンズ戦で新人記録を塗り替える433ヤードを投げて、白血病との闘病を続けるチャック・パガーノヘッドコーチが観戦に訪れた試合に勝利した[13]。この試合でラックが着ていたジャージはプロフットボール殿堂入りすることが決まった[14]

第10週のジャクソンビル・ジャガーズとの試合を前に、他の多くの選手・コーチらとともにパガーノヘッドコーチのサポートを表明するため、頭を剃り上げた[15]

ニューイングランド・ペイトリオッツ戦では最初2回の攻撃シリーズをそれぞれ80ヤード以上のTDドライブとしたが、その後3インターセプトを喫し、チームは24-59で大敗した[16]

第16週のカンザスシティ・チーフス戦ではシーズン7度目となる第4Qカムバックで、前年2勝14敗だったコルツは、10勝目をあげてコルツはプレーオフ出場を決めた[17]

最終週のヒューストン・テキサンズ戦でパス28回中14回成功、2TDをあげて勝利、チームは11勝5敗でシーズンを終えた。このシーズン339本のパスを成功させ、ペイトン・マニングの新人記録を更新した[18]。またキャム・ニュートンが前年に作った新人シーズンパス記録4,051ヤードを更新する[19]4,374ヤードを獲得した。

2013年1月4日、ロバート・グリフィン3世ラッセル・ウィルソンダグ・マーティンアルフレッド・モリスと共に、NFLより新人王候補5人のうちの1人に選ばれた[20]。スタンフォード大学時代に指導を受けたペップ・ハミルトンが、コルツのオフェンスコーディネーターに就任した[21]

家族[編集]

アンドリューの父オリバー・ラックも元NFLの選手であり、ヒューストン・オイラーズ(現テネシー・タイタンズ)に在籍していた[22]。当時オイラーズの先発QBはアーチー・マニングであり、息子のペイトンともよく食事をしたと語っている。NFLではそれほど活躍はできず4年で引退。その後NFLヨーロッパ会長を務め、メジャーリーグサッカーヒューストン・ダイナモの社長兼GMに就任し、2006年、2007年とチームを優勝に導く。現在は母校のウェストバージニア大学でアスレティック・ディレクターとして活動している。

脚注[編集]

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  1. ^ 偉大なQBマニングの後継者に”. NFL JAPAN. 2012年9月5日閲覧。
  2. ^ 近藤祐司 (2011年10月28日). “来年の“幸運”は誰の手に?密かに注目の最下位争い【前編】”. NFL JAPAN. 2013年4月27日閲覧。
  3. ^ 渡辺史敏 (2011年10月28日). “低迷するチームに「サック・フォー・ラック」の合言葉”. NFL JAPAN. 2013年4月27日閲覧。
  4. ^ 渡辺史敏 (2012年5月11日). “ラック指名における経済効果をチェック”. NFL JAPAN. 2013年4月27日閲覧。
  5. ^ 全体1位指名のラック、マニングから祝福メッセージ”. NFL JAPAN (2012年4月28日). 2013年4月27日閲覧。
  6. ^ ラックが直面する難題は新オフェンスへの適応”. NFL JAPAN (2012年7月28日). 2013年4月27日閲覧。
  7. ^ ドラ1QBラックにプロの洗礼、3INT献上で完敗”. NFL JAPAN (2012年9月10日). 2013年4月27日閲覧。
  8. ^ 第3週の最優秀新人、QBラックが選出”. NFL JAPAN (2012年9月29日). 2013年4月27日閲覧。
  9. ^ 渡辺史敏 (2012年10月19日). “苦戦の中にも手ごたえ、ドラ1QBラックはマニング以上?”. NFL JAPAN. 2013年4月27日閲覧。
  10. ^ コルツ、QBラックの2TDランで新人司令塔対決を制す”. NFL JAPAN (2012年10月22日). 2013年4月27日閲覧。
  11. ^ OTでコルツ競り勝ち、QBラックが決勝TDパス”. NFL JAPAN (2012年10月29日). 2013年4月27日閲覧。
  12. ^ QBラック、最多タイ3度目の週間MVP選出”. NFL JAPAN (2012年11月4日). 2013年4月27日閲覧。
  13. ^ 新記録樹立のラック、「パガーノHCの檄が士気を高めた」”. NFL JAPAN (2012年11月5日). 2013年4月27日閲覧。
  14. ^ .ラック、ルーキー新記録樹立のジャージが殿堂入り”. NFL JAPAN (2012年11月8日). 2013年4月27日閲覧。
  15. ^ 渡辺史敏 (2012年11月13日). “躍進コルツを発奮させた2つの出来事”. NFL JAPAN. 2013年4月27日閲覧。
  16. ^ コルツ暫定HC、「ラックは負けることも成長過程の一部」”. NFL JAPAN. 2013年4月27日閲覧。
  17. ^ QBラックが勝負強さ発揮、コルツ勝利でプレイオフ決定”. NFL JAPAN (2012年12月24日). 2013年4月27日閲覧。
  18. ^ パガーノHC復帰のコルツ、最終戦でテキサンズ撃破”. NFL JAPAN (2012年12月31日). 2013年4月27日閲覧。
  19. ^ ラック、新人パス獲得ヤード記録を更新!”. NFL JAPAN (2012年12月24日). 2013年4月27日閲覧。
  20. ^ 新人王候補発表、ラックやRG3ら5人がノミネート”. NFL JAPAN (2013年1月5日). 2013年4月27日閲覧。
  21. ^ コルツ新OC、QBラックの元指導者が就任”. NFL JAPAN (2013年1月20日). 2013年4月27日閲覧。
  22. ^ 生沢 浩 (2012年4月4日). “負けず嫌いな一面も、救世主として期待のラック”. NFL JAPAN. 2012年9月5日閲覧。

外部リンク[編集]