アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ

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António Félix da Costa 2013.jpg

アントニオ・マリア・デ・メロ・ブレイネル・フェリックス・ダ・コスタ (António Maria de Mello Breyner Félix da Costa1991年8月31日 - )は、ポルトガル出身のレーシングドライバー

彼の弟である ドゥアルテ・フェリックス・ダ・コスタ もレーシングドライバーである。

初期の経歴[編集]

カート[編集]

リスボン出身で、9歳からカートを始める。 2006年はICA-Jクラスでポルトガル選手権チャンピオンとなる。またワールドシリーズカート選手権で2位、イタリアンオープンマスターズでも3位となった。 2007年はKF2クラスに参戦。

フォーミュラ・ルノー 2.0[編集]

2008年から4輪に転向。 ユーロカップノーザン・ヨーロピアン・カップに参戦。 ノーザン・ヨーロピアン・カップに注力し、シリーズ2位となった。(チャンピオンのバルテッリ・ボッタスはシーズン16戦中12勝)。ユーロカップはシリーズ13位。

この年は2008-2009A1グランプリにもA1チームポルトガルからルーキードライバーとして参戦した。

2009年は前年に続いてユーロカップとノーザン・ヨーロピアン・カップに参戦。ノーザン・ヨーロピアン・カップではシリーズを圧倒し、14レース中9勝を挙げタイトルを決めた。ユーロカップは途中まではシリーズをリードしたものの、ポイントで同点となったジャン・エリック・ベルニュに次ぐシリーズ3位に終わった。

フォーミュラ3 & GP3[編集]

2010年F3 ユーロシリーズに参戦。3勝を挙げシリーズ7位とななった。これはルーキードライバーとしては最上位の成績である。

マスターズF3に参戦。またシーズン終わりにはマカオグランプリに初参戦し、予選レース13番手、メインレースでは6位となった。 GP3にもスポット参戦を行った。

2011年はGP3シリーズにメインで参戦。最終戦で初勝利を上げるも年間5回の入賞に留まり、シリーズ13位に終わる。 マカオグランプリに出走するため、イギリス・フォーミュラ3選手権Hitech Racingから参戦。2イベント6レースに参戦し3回の表彰台を獲得した。

マカオグランプリには、同じくHietch Racingから参戦。予選レースは他者のペナルティによりフロントローからのスタートとなったが、スタート時のエンジンストールにより後退した後、ギアボックストラブルによりリタイアした。本戦レースでもホイールの問題によりリタイアとなった。

その後、ノンタイトル戦であったGP2ファイナルのアブダビ戦にOcean Racing Technologyからスポット参戦を行った。

フォーミュラ3 & GP3 & フォーミュラ・ルノー3.5[編集]

2012年もGP3シリーズにフル参戦。3勝を挙げシリーズ3位となる。

この年はFIAにてレギュレーションが変更されたため、前年までと異なりマカオグランプリに出場するにはいずれかのF3選手権にシーズンを通してエントリする事が必要となった。そのため他のシリーズと並行して英国で2番目となる MotorSport Vision Formula Three Cupの最終戦にCarlin チームから参戦し、2つのレースを圧勝した。

マカオグランプリでは、予選レースでは1周目のリスボアコーナーで先頭に立つとリードを保ちそのままダ・コスタが優勝。決勝レースのポールポジションを獲得した。[1] 決勝レースのスタートでも、予選レースと同様リスボアコーナーでダ・コスタが先頭に立ち、ゴールまでそのままリードし、1954年に エドゥアルド・デ・カルヴァーリョ が優勝して以来のポルトガル人のマカオグランプリ優勝者となった。Carlin チームとしては、2001年に佐藤琢磨が優勝して以来のマカオグランプリ勝利であった。[2]

2012年シーズンの途中からレッドブルのジュニアチームに採用され、フォーミュラ・ルノー3.5に参戦した。これはフォーミュラ・ルノー3.5に参戦していたルイス・ウィリアムソンがシーズン序盤3戦でポイントを獲得できなかったために交代させられたことによる[3]。 途中参戦で最初の5レースを出走できなかったが、4勝を上げシリーズ4位となる。

フォーミュラ・ルノー3.5[編集]

2013年はフォーミュラ・ルノー3.5のみに参戦。チームは前年と同じArden Caterhamに残留。しかしシーズン後半まで調子が上がらず、最終的に3勝を上げたもののチャンピオン争いには絡めずシリーズ3位に終わり、マクラーレンの育成ドライバーであるケビン・マグヌッセンとストフェル・ヴァンドールンの後塵を拝することになった。またこの年の結果がF1昇格を難しくしてしまった。

F1[編集]

2010年[編集]

2010年はフォース・インディアの若手ドライバーテストに参加[4]

2012年[編集]

2012年、アブダビにおけるF1ヤングドライバーテストにレッドブルから参戦[5]

GP3とフォーミュラ・ルノー3.5であげた成績により、アブダビにおけるF1ヤングドライバーテストにレッドブルから参戦する機会を得た[5]。 テスト開催3日のうち2日でテストを行い、初日はマクラーレンのケビン・マグヌッセンに次ぐ2位のタイムを記録[6]。 2日目はトップタイムを記録し、2位のオリバー・ターベイに0.5秒の差をつけた[7]

2013年[編集]

レッドブルのリザーブドライバーであるセバスチャン・ブエミがシルバーストンでWECに出走するため、日程が重なった中国GPでレッドブルのリザーブドライバーに就任する [8]

シーズン後半、レッドブルのマーク・ウェバーがF1引退を発表。これを受けて、レッドブルのシートにトロ・ロッソからダニエル・リカルドが昇格。トロ・ロッソのシートが1つ空くことになった。 このシートにはダ・コスタやレッドブルの支援を受けるドライバーの採用も検討されたが、最終的にこの年GP3でチャンピオンになったダニール・クビアトが選ばれた。昇格が噂されていたダ・コスタはフォーミュラ・ルノー3.5で期待されたチャンピオン争いが出来ず、昇格を逃すことになった[9][10]

トロ・ロッソのシートは獲得できなかったが、レッドブルはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタを継続して支援することを発表し[11]、 2014年のレッドブルのリザーブドライバーに就任することを発表した[12]

DTM[編集]

DTMのルーキーテストにBMWから参加する[13]。2013年12月6日、BMWモータースポーツは2014年のドイツツーリングカー選手権のドライバーとして、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタとマキシム・マルタンを起用すると発表した[14]

フォーミュラE[編集]

2014年よりフォーミュラEにおいてアムリン・アグリ・フォーミュラEチームより参戦[15]。ただし第1戦の北京では彼に代わって佐藤琢磨がドライブした[16]

レース戦績[編集]

戦績概要[編集]

シーズン シリーズ チーム レース 勝利 ポールポジション ファステストラップ 表彰台 ポイント 順位
2008 フォーミュラ・ルノー2.0 UK Winter CR Scuderia 4 0 0 0 1 N/A NC†
フォーミュラ・ルノー2.0 Portugal Winter Motopark Academy 2 0 0 0 0 4 17位
ユーロカップ フォーミュラ・ルノー2.0 6 0 0 0 0 18 13位
フォーミュラ・ルノー2.0北ヨーロピアンカップ 16 1 1 1 10 280 2位
2009 ユーロカップフォーミュラ・ルノー2.0 Motopark Academy 14 3 2 3 9 128 3位
フォーミュラ・ルノー2.0北ヨーロピアンカップ 14 9 4 7 11 361 1位
2010 F1 フォース・インディア テストドライバー
フォーミュラ3ユーロシリーズ Motopark Academy 18 3 0 1 4 40 7位
マスターズオブフォーミュラ3 1 0 0 0 0 N/A 18位
GP3シリーズ Carlin 4 0 0 0 0 3 26位
マカオグランプリ 1 0 0 0 0 N/A 6位
2011 GP2ファイナル Ocean Racing Technology 2 0 0 0 0 2 9位
GP3シリーズ Status Grand Prix 16 1 0 0 1 16 13位
イギリスフォーミュラ3 Hitech Racing 6 0 0 1 3 51 13位
マカオグランプリ 1 0 0 0 0 N/A NC
2012 F1 レッドブル・レーシング テストドライバー
フォーミュラ・ルノー3.5シリーズ Arden Caterham 12 4 0 2 6 166 4位
GP3シリーズ Carlin 16 3 1 6 6 132 3位
MotorSport Vision フォーミュラ3カップ 2 2 1 2 2 N/A NC†
マカオグランプリ 1 1 1 1 1 N/A 1位
2013 フォーミュラ・ルノー3.5シリーズ Arden Caterham 17 3 1 2 6 172 3位

† – ゲストドライバーのため、順位からは除外

フォーミュラ3ユーロシリーズ戦績[編集]

エントラント シャーシ エンジン 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 順位 ポイント
2010 Motopark Academy ダラーラ F308/098 フォルクスワーゲン LEC
1

8
LEC
2

8
HOC1
1

7
HOC1
2

9
VAL
1

6
VAL
2

Ret
NOR
1

7
NOR
2

Ret
NÜR
1

7
NÜR
2

1
ZAN
1

8
ZAN
2

1
BRH
1

8
BRH
2

1
OSC
1

3
OSC
2

Ret
HOC2
1

9
HOC2
2

4
7位 40

GP3シリーズ戦績[編集]

エントラント 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 順位 ポイント
2010 Carlin ESP
FEA
ESP
SPR
TUR
FEA
TUR
SPR
VAL
FEA
VAL
SPR
GBR
FEA
GBR
SPR
GER
FEA
GER
SPR
HUN
FEA

6
HUN
SPR

17
BEL
FEA

Ret
BEL
SPR

12
ITA
FEA
ITA
SPR
26位 3
2011 Status Grand Prix TUR
FEA

5
TUR
SPR

4
ESP
FEA

12
ESP
SPR

17
VAL
FEA

Ret
VAL
SPR

20†
GBR
FEA

19
GBR
SPR

9
GER
FEA

28
GER
SPR

Ret
HUN
FEA

11
HUN
SPR

6
BEL
FEA

Ret
BEL
SPR

11
ITA
FEA

7
ITA
SPR

1
13位 16
2012 Carlin ESP
FEA

14
ESP
SPR

7
MON
FEA

7
MON
SPR

2
VAL
FEA

Ret
VAL
SPR

8
GBR
FEA

1
GBR
SPR

6
GER
FEA

Ret
GER
SPR

Ret
HUN
FEA

1
HUN
SPR

1
BEL
FEA

2
BEL
SPR

2
ITA
FEA

15
ITA
SPR

5
3位 132

フォーミュラ・ルノー3.5シリーズ戦績[編集]

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 順位 ポイント
2012 Arden Caterham ALC
1
ALC
2
MON
1
SPA
1
SPA
2
NÜR
1

9
NÜR
2

11
MOS
1

7
MOS
2

15
SIL
1

5
SIL
2

2
HUN
1

4
HUN
2

1
LEC
1

1
LEC
2

2
CAT
1

1
CAT
2

1
4位 166
2013 Arden Caterham MNZ
1

Ret
MNZ
2

1
ALC
1

13
ALC
2

7
MON
1

5
SPA
1

2
SPA
2

4
MOS
1

2
MOS
2

Ret
RBR
1

7
RBR
2

Ret
HUN
1

Ret
HUN
2

1
LEC
1

1
LEC
2

3
CAT
1

4
CAT
2

13
3位 172

DTM[編集]

所属チーム 使用車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 順位 ポイント
2014 BMWチームMTEK BMW M4 DTM HOC1
21
OSC
11
HUN
8
NOR
17
MOS
11
SPL
Ret
NÜR
13
LAU
Ret
GUA
HOC2
21位 4

脚注[編集]

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  1. ^ “F3マカオGP:予選レースはダ・コスタが制す”. AUTOSPORTWeb. (2012年11月17日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=5&no=45009 2012年11月17日閲覧。 
  2. ^ “マカオGPはダ・コスタV。クラッシュの平川は骨折か”. AUTOSPORTWeb. (2012年11月19日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=5&no=45086 2012年11月19日閲覧。 
  3. ^ “ウィリアムソンのGP3降格で桜井孝太郎シート喪失”. AUTOSPORTWeb. (2012年7月19日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=5&no=42267 2012年7月19日閲覧。 
  4. ^ “Force India to field Da Costa, Buurman & Di Resta at Abu Dhabi test”. formula1.com. (2010年11月9日). http://www.formula1.com/news/headlines/2010/11/11497.html 2010年11月9日閲覧。 
  5. ^ a b “レッドブル、若手テストのラインナップを決定”. AUTOSPORTWeb. (2012年10月23日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=01&no=44372 2012年10月23日閲覧。 
  6. ^ “マグヌッセンが最速。ザウバーのフラインス4番手”. AUTOSPORTWeb. (2012年11月6日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=44801 2012年11月6日閲覧。 
  7. ^ “グティエレス4番手。2日目テストはダ・コスタ最速”. AUTOSPORTWeb. (2012年11月8日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=44814 2012年11月8日閲覧。 
  8. ^ “レッドブル、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタを中国でリザーブに起用”. F1-Gate.com. (2013年4月9日). http://f1-gate.com/redbull/f1_18893.html 2013年4月9日閲覧。 
  9. ^ “ダニール・クビアト 「実力でトロ・ロッソのシートを勝ち取った」”. F1-Gate.com. (2013年10月23日). http://f1-gate.com/daniil-kvyat/f1_21343.html 2013年11月4日閲覧。 
  10. ^ “クビアト、デビューは実力の証?”. TOPNEWS. (2013年10月25日). http://www.topnews.jp/2013/10/25/news/f1/teams/toro-rosso/98512.html 2013年11月4日閲覧。 
  11. ^ “レッドブル、ダ・コスタを継続支援。F1関与も”. asweb.jp. (2013年10月31日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=52344 2013年10月31日閲覧。 
  12. ^ “レッドブル、ダ・コスタとブエミをリザーブに起用”. asweb.jp. (2013年12月6日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=1&no=53331 2013年12月6日閲覧。 
  13. ^ “ダ・コスタ、BMWからDTMのテストに参加へ”. asweb.jp. (2013年12月1日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=6&no=53211 2013年12月1日閲覧。 
  14. ^ “BMW、ダ・コスタとマルタンをDTMに起用”. asweb.jp. (2013年12月8日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=6&no=53335 2013年12月8日閲覧。 
  15. ^ “アムリン・アグリFE、ダ・コスタ起用を発表”. AutoSports Web. (2014年7月3日). http://as-web.jp/news/info.php?c_id=5&no=58010 2014年9月14日閲覧。 
  16. ^ “佐藤琢磨、アムリン・アグリからフォーミュラEに参戦決定!”. F1-Gate.com. (2014年9月11日). http://f1-gate.com/sato/formulae_24968.html 2014年9月14日閲覧。 

外部リンク[編集]

関連項目[編集]