アルベルト・ディ・ジュッサーノ級軽巡洋艦

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アルベルト・ディ・ジュッサーノ級軽巡洋艦
Легкий крейсер Альберико да Барбиано.jpg
艦級概観
艦種 軽巡洋艦
艦名 人名
前級 ニーノ・ビクシオ級
次級 ルイージ・カドルナ級
性能諸元
排水量 基準:5,191トン
満載:6,954トン
全長 169.3m
160.0m(水線長)
全幅 15.5m
吃水 5.1m
機関 ヤーローアンサルド重油専焼水管缶6基+ベルッツォ式ギヤード・タービン2基2軸推進
最大出力 95,000hp
最大速力 36.5~37.0ノット(公試時:42.04ノット)
航続距離 18ノット/3,800海里
燃料 重油:1,130トン(満載)
乗員 507名
兵装 Models 1926 15.2cm(53口径)連装速射砲4基
Models 1924 10cm(47口径)連装高角砲3基
Models 1932 3.7cm(54口径)連装機関砲4基
Model 1931 13.2mm(75.7口径)連装機銃4基
53.3cm連装魚雷発射管2基
機雷96発
装甲 舷側:20mm(水線部)
甲板:24mm
主砲塔:23mm(前盾)
主砲バーベット:24mm
司令塔:25~40mm
航空兵装 水上偵察機2機搭載、カタパルト1基

アルベルト・ディ・ジュッサーノ級軽巡洋艦 (Incrociatore leggero classe Alberto di Giussano) はイタリア海軍軽巡洋艦の艦級である。本級はイタリア海軍が自国で建造した最初の艦級である。嚮導(コンドッティエリ)型の第1弾である。

目次

概要[編集]

スパダ岬沖海戦で撃破されたバルトロメオ・コレオーニ

第一次大戦後に仇敵オーストリア=ハンガリー帝国海軍の解体後、イタリア海軍は地中海を挟んで対峙するフランス海軍を仮想敵に定めた。同海軍は高速かつ強力な兵装を持つ大型駆逐艦を揃えており、イタリア海軍の小型な駆逐艦では対抗が難しかった。そのため、イタリア海軍では大型駆逐艦に対抗可能な火力と速力を持つ高速軽防御の軽巡洋艦を建造する事とした。これが「嚮導(コンドッティエリ)型軽巡洋艦」である。本級はそのグループの第一陣として設計・建造された。

艦形[編集]

本級は高速を発揮を発揮しやすくするために同時期のイギリス海軍の巡洋艦と同じく縦横の比率の強い細長い船体形状を採用し、復元性を良くするためにタンブル・ホーム型の船体を採っていた。艦首浮力のために水線下が突出した艦首から艦首甲板上に主砲として「Models 1926 15.2cm(53口径)速射砲」を箱型の連装砲塔に納め、1・2番主砲塔を背負い式で2基、塔型艦橋を基部として頂上部に測距儀を載せた前部三脚檣が立つ。艦橋の背後には2本の煙突が立つが機関のシフト配置のために前後が離されており、間には「10cm(47口径)高角砲」が防盾付きの連装砲架で並列に3基が配置されていた。2番煙突の周囲が艦載艇置き場となっており、後部三脚檣の基部に付いたクレーン1基により運用された。後部甲板上に後ろ向きに3・4番主砲塔が背負い式に2基配置した。

小型の船体に重武装を施したために建造後に後部三脚檣を単脚マストに改造し、後部測距儀を撤去せざるを得なかった。

主砲について[編集]

本級の主砲は国産の「Models 1926 15.2cm(53口径)速射砲」を採用した。その性能は重量47.5kgの砲弾を仰角45度で22,600mまで届かせられるこの砲をイタリア海軍の軽巡洋艦では初の連装式の砲塔に収めたが、列強の同種艦と異なり、イタリア海軍の条約型巡洋艦には長らく左右の砲身を同一の砲架に据えつける形式を採用した。これは、砲身の間を狭める事により砲塔の小型化と機構の簡略化を狙った物であるが、代償として斉射時に左右の砲弾の衝撃波が相互に干渉しあって散布界が広がる弱点があった。これは、独立砲架になるルイジ・ディ・サヴォイア・デュカ・デグリ・アブルッチ級までイタリア巡洋艦のウィークポイントとなった。砲塔の旋回は首尾線方向を0度として左右150度で、俯仰角度は仰角45度・俯角5度で発射速度は毎分4発である。

高角砲、その他の備砲について[編集]

高角砲は「1927年10cm(47口径)高角砲」を採用した。この砲は設計年次が古く、元は第一次世界大戦前にシュコダ社でオーストリア=ハンガリー帝国海軍向けに製造した「K11型 10cm(47口径)速射砲」という旧式砲を模造し、砲架を対艦攻撃用の平射砲用から対空高角砲へと無理に改造したもので、対空攻撃には無理のある代物であった。性能的には13.8 kgの砲弾を仰角45度で15,240 m、最大仰角85度で10,000mの高度まで到達できた。旋回と俯仰は電動と人力で行われ、360度旋回でき、俯仰は仰角85度~俯角5度であった。発射速度は毎分8~10発だった。これを連装砲架で8基16門を搭載した。対空火力はカタログデーター的には充分であったが、管制システムの不備・低速な目標追随能力により、充分に発揮されることはできなかった。

他に高角砲を補うために「Models 1932 3.7cm(54口径)機関砲」を採用した。その性能は0.83kgの砲弾を仰角45度で7,800m、仰角80度で5,000mの高さまで届かせることが出来た。俯仰能力は仰角80度・俯角10度である。旋回角度は舷側方向を0度として左右120度の旋回角度を持っていた。砲架の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に電力で行われ、補助に人力を必要とした。発射速度は毎分60~120発である。この機関砲を連装砲架で4基を搭載した。他に近接対空用に「Model 1931 13.2mm(75.7口径)機銃」を採用した。その性能は0.051kgの機銃弾を仰角45度で6,000m、仰角85度で2,000mの高さまで届かせることが出来た。俯仰能力は仰角85度・俯角11度である。旋回角度は360度の旋回角度を持っていたが、上部構造物に射界を制限された。砲架の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に電力で行われ、補助に人力を必要とした。発射速度は毎分500発である。この機銃を連装砲架で4基を搭載した。他に対艦攻撃用に53.3cm魚雷発射管を連装式で2基、機雷封鎖用に機雷96発を搭載できた。

同型艦[編集]

  • アルベルト・ディ・ジュッサーノ(Alberto di Giussano)
  • アルベリコ・ダ・バルビアーノ(Alberico da Barbiano)
  • バルトロメオ・コレオーニ (Bartolomeo Colleoni)
  • ジョヴァンニ・デレ・バンデ・ネーレ(Giovanni delle Bande Nere)

参考図書[編集]

  • 「世界の艦船増刊 イタリア巡洋艦史」(海人社)
  • 「世界の艦船増刊第20集 第2次大戦のイタリア軍艦」(海人社)
  • 「世界の艦船 2010年1月増刊号 近代巡洋艦史」(海人社)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]