アルファロメオ・ミト

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アルファロメオ・ミト
フロント
Alfa Romeo MiTo 1.4 TB front.JPG
リア
Alfa Romeo MiTo 20090614 rear.JPG
製造国 イタリアの旗 イタリア トリノ ミラフィオリ工場
販売期間 2008年 -
設計統括 Centro Stile Alfa Romeo
ボディタイプ 3ドアハッチバック
エンジン 1.4L 直4
最高出力 114kW (155PS)
最大トルク ノーマル時
201N·m (20.5kgf·m) /5,000rpm
ダイナミック時
230N·m (23.5kgf·m) /3,000rpm
変速機 6セミAT/6MT
駆動方式 FF
サスペンション 前:マクファーソンストラット
後:トーションビーム
全長 4,070mm
全幅 1,720mm
全高 1,465mm
ホイールベース 2,511mm
車両重量 1,080-1,205kg
-自動車のスペック表-

アルファロメオ・ミト(Alfaromeo MiTo)はイタリア自動車メーカーアルファ・ロメオが生産する小型3ドアハッチバック車である。

概要[編集]

2008年平成20年)6月19日スフォルツェスコ城で発表会が行われた。車格はBセグメントに属し、市場での位置はスポーツ、プレミアム寄りである。

名前の由来[編集]

名前の由来は、ミラノ (Milano) でデザインされ、トリノ (Torino) で生産される事から、それぞれの頭文字をとって「Mi.To」と名付けられた。ちなみにイタリアでは「.(ドット)」が入っているが、日本仕様には入っていない。

プラットフォーム[編集]

フィアット・グランデプントプラットフォームを共用し、開発コードはZAR 955と呼ばれていた。 サスペンションは、同じく前:マクファーソンストラット(コイルスプリング)、後:トーションビーム(コイルスプリング) を採用している。

駆動方式[編集]

駆動方式は横置きFF

エンジン[編集]

エンジンはすべて直列4気筒で、本国ではガソリンは4種類すべてが16バルブの1.4Lで、自然吸気版が2種類(1.4 16V(78ps)と1.4 16V(95PS))とマルチエア+ターボチャージャー版が2種類(1.4MultiairTB135bhp(135ps)と1.4MultiairTB170bhp(170ps))が設定されている。ディーゼルエンジン全て16バルブ+コモンレール+ターボで、1.3L(1.3JTDM)と1.6L(1.6JTDM)の2種類が用意されている。ちなみにガソリンエンジンの中で1.4MultiairTB170bhp(170ps)は、クワドリフォリオヴェルデ(英国ではクローバーリーフという名称)にのみ搭載されている。

トランスミッション[編集]

トランスミッションは当初マニュアルのみ(6速MTおよび5速MT)であったが、2010年にアルファロメオ初の6速乾式デュアルクラッチオートマチック(アルファTCT)が設定された。ただし、搭載されるエンジンは現在1.4MultiairTB135bhp(135ps)に限られている。

日本仕様[編集]

初期モデル[編集]

日本では2009年4月に発表され、同年5月より正式に発売開始となった。導入当初155PS (114kW) を発揮する1.4ターボチャージャー付ガソリンエンジンを搭載した1.4Tスポルト/6MTのみが導入された。ボディカラーは少なく、アルファレッド、ビアンコスピノホワイト、エトナブラックの3色。インテリアは、標準でスポーツファブリックのブラックとブラック/レッドの2種類と、オプションでフラウ社製本革シートのインテリアで、ボディカラーに応じてブラック、レッド、ナチュラルが選べた。装備は、安全装備を中心にサイドエアバッグやカーテンシールドエアバッグ、VDCなどが標準装備されていたほか、フロントブレーキにはブレンボ社製の4ポッドキャリパー仕様が装備された。反面、リアシートは4人乗り仕様のためセンターヘッドレストが装備されていなかったほか、エアコンがマニュアル仕様だったり、ドアミラーが電動格納式でなかったりするなど日本仕様にしてはユーティリティーに劣る内容も見受けられた。

限定車イモラリミテッド[編集]

2009年秋には1.4Tスポルトをベースにした「イモラリミテッド」を150台の限定発売。ボディカラーには限定車専用のイモライエローを採用し、イモラ専用の18インチアルミホイール、本革シート、クローム調のヘッドランプ&テールランプべゼル&ドアミラーカバーとイモラリミテッド専用のシリアルプレートなどが装備された。

クワドリフォリオヴェルデ[編集]

2010年7月には1.4MultiairTB170bhp(170ps)+6MTを搭載した「クワドリフォリオヴェルデ」が追加設定され販売開始となった。GTA企画とも言われており、ミト最強のスポーツバージョンとして設定されている。このクワドリフォリオヴェルデには本国でオプション設定扱いになる18インチホイールや電子制御式ダイナミックサスペンション、ポルトローナフラウ社製の本革シート、BOSEサウンドシステムを標準装備した他、右ハンドルと左ハンドルが両方とも設定されている。エンジンは後ほど追加設定される「スプリント」と「コンペティオーネ」と同じマルチエアエンジンであり、スタート&ストップ機能も装備されている。出力の違いは、主にコンピューターの設定と排気系の違いによるものである。

アルファTCT+マルチエア[編集]

2010年10月には1.4MultiairTB135bhp(135ps)エンジンに、待望のAT仕様「6速乾式デュアルクラッチオートマチック(アルファTCT)」を搭載した「スプリント」と「コンペティオーネ」を発表し、同年12月より正式発売された。1.4Tスポーツよりエンジンの出力は15psほど低く抑えられているものの、マルチエアエンジンによりレスポンスが向上し、街中での走行性は高められている。アルファ初のデュアルクラッチ式ミッションはセレスピードよりも変速ショックが格段に抑えられており、トルコンATなみのスムースな走りとなっている。クワドリフォリオヴェルデ同様、マルチエアエンジン搭載車にはスタート&ストップ機能が装備され、信号待ちなどのアイドリング時にエンジンを自動的ストップさせることができる。装備は、1.4Tスポーツに比べ様々な装備が追加され、5人乗り仕様となりリアシートにセンターヘッドレストが追加されるとともに6:4分割仕様に変更されたほか、エアコンがオート化されたり、電動格納ドアミラーが装備されることとなった。また、上級仕様のコンペティツィオーネには17インチホイールとパドルシフトが装備され、オプションでBOSEサウンドシステムが用意されている。 なお、この「スプリント」と「コンペティオーネ」の販売を機に、初期モデルの1.4Tスポーツの販売は終了した。

メカニズム[編集]

この車種で特徴なのが「アルファD.N.Aシステム」であり、シフトレバー付近に配置されている上下三段階の操作スイッチを切り替えることにより、エンジンやパワーステアリングESPなど、関連する制御系の設定を変更することができ、スポーツ走行の「Dynamic」、市街地走行の「Normal」、雨天時などの滑りやすい路面で安全を確保する「All-weather」と、それぞれの頭文字をとって「D.N.A」と略され、ドライバーの好みや走行時の条件に合わせて3つの走行モードを選択できる。またこのシステムは、クワドリフォリオヴェルデにオプション設定されているダイナミックサスペンションとも連動しており、モードによりショックアブソーバーの減衰力を可変することができる。

MiTo GTA[編集]

MiTo GTA Concept

2009年平成21年)のジュネーブショーに、アルファロメオ伝統の「GTA」の名を冠した、MiTo GTA コンセプトが出品された。

乗車定員はフロントバケットシートのみの2名で、各部は相応に補強されているが、カーボンファイバーアルミ部品の使用により、重量増は最小限に抑えられている。 標準車に対して車高が20mm下げられ、スカイフック制御を行うアクティブサスペンションが装備される。

排気量は往年のジュリアシリーズを髣髴とさせる1750cc (1,742cc) 、最大出力は240PS (177kW)、0-100km/hの加速は5秒台、最高速度は250km/hとアナウンスされている。

脚注[編集]

外部リンク[編集]