アルピニズム
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アルピニズムとは、近代ヨーロッパに起こった、山に登ることそのものを目的とした登山の嗜好・趣意・思想。
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[編集] ヨーロッパ
主にアルプスの高い山が登攀対象となった。風景を風景として楽しむ英国のピクチュアレスク嗜好とスポーツの結びつきがその発祥であるとされる。
19世紀のスイス・アルプスは英国人登山者のメッカとなり、アルプスの主峰39座のうち、31座の初登は英国人によって達成された。
現代のヨーロッパでアルピニズムと言えば以下の登山スタイルのことを指す。
- 登山者は荷揚げを伴ってキャンプの間を何度も上り下りすることをせず、ルートを1回だけ登る。
- より少ない装備と物資が使われる。そのため少数の隊員のみが必要とされる。
- アルピニズムの実践により、極地法登山ほど長期にわたって自らを危険な状況に晒すことは無くなる。しかし、極地法登山と比較して登山のスピードが速いので高所順応のための時間は少ない。
- 酸素ボンベは使用しない。
[編集] 日本
日本にもアルピニズムが流入し、登山を登山として楽しむ慣習・発想・文化が生まれた。日本で「アルピニズム」という言葉を用いる場合には、「より高く、また、より困難な状況・スタイルによる、スポーツ登山を志向する考え方・発想」として用いられている。
従って、特にヒマラヤを中心とした海外登山において、日本を代表するアルピニスト小西政継がかつて「エグゼクティブ登山」と呼んだガイド登山が主流となった21世紀の今日、自称・他称を問わず、アルピニストを称していたとしても、そこにアルピニズムの精神が見られなければ、それは虚像に過ぎない。アルピニズムには、ある見方をすれば「純粋な」、また違う見方をすれば「ストイックで偏狭な」、独特で深遠な精神世界が存在している。
[編集] 関連図書
- 『現代アルピニズム講座』第2次RCC編 7冊 (あかね書房、1968-1969年)
- 『アルピニズム』徳久球雄監修 2冊 (東京新聞社、1980年)
- 『日本アルプスの登山と探検』 著:ウォルター・ウェストン 訳:青木枝朗 岩波文庫
- 『アルピニストの手記』小島烏水著 (平凡社ライブラリー、1996年)
- 小西政継「ヒマラヤ・クライミングの進展 アンナプルナ初登頂からローツェ南壁まで」(トモ・チェセン『孤独の山 ローツェ南壁単独登攀への軌跡』解説、山と渓谷社、1998年) - より困難を求めるヒマラヤ登山の歴史の総括であり、マナスルで消息を絶った著者の遺稿でもある。