アルタバヌス1世

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アルタバヌス1世Artabanus I、在位:紀元前128年 - 紀元前123年)は、アルサケス朝パルティアの王。即位直後から遊牧民の侵入に曝され、それとの戦いの中で陣没した。

来歴[編集]

パルティア王フリアパティウスの息子として生まれた。アルタバヌス1世から見てフリアパティウスは5代前の王(フリアパティウスの死は紀元前176年)にあたり、即位した時既にかなりの高齢であったと考えられる。

先王フラーテス2世が遊牧民サカ人との戦いで戦死したためにアルタバヌス1世が即位した。サカ人自体は、サカ人を別の遊牧民トハラ人が攻撃したために撃退できていたが、直ちにトハラ人がパルティアの新たな敵となった。更に西方では、バビロニア総督ヒメロスドイツ語版がパルティアから自立する動きを見せたほか、南部バビロニアの都市カラクス・スパシヌ英語版の支配者ヒスパネシオス英語版が新たにカラケネ王国を建設し、ヒメロスと争っていた。遊牧民との戦いに奔走するアルタバヌス1世はこれら西方での政治混乱に有効な手を打つことはできなかった。

アルタバヌス1世はトハラ人との戦闘の最中、流れ矢に当たって戦死し、その治世は僅か5年で終わった。

死後、息子のミトラダテス2世が王位を継承した。