アルセロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

アルセロール ( Arcelor ) は、ルクセンブルクに本社を置く鉄鋼メーカーである。2006年にミッタル・スチールによる敵対的買収により、アルセロール・ミッタルになっている。

目次

[編集] 概要

粗鋼生産は4650万トン以上と、ヨーロッパでは圧倒的な最大手で、世界でもオランダのミッタル・スチールに次ぐ2位であった。自動車用などの薄板類に強いユジノールと、条鋼類を主力製品としていたアーベットが統合したことで、幅広い品種において、欧州で大きなシェアを持つようになった。

主力工場は西欧圏にあるが、それ以外にも製鉄所を持ち、主な拠点としてはアルセロール・ブラジルや、カナダドファスコ ( Dofasco ) などを子会社としている。

ユーロネクストのコードは、LORを使っていた。

[編集] 沿革

鉄鋼不況期の2001年フランスユジノール ( fr:Usinor )、スペインアセラリア ( fr:Aceralia )、ルクセンブルクのアーベッド ( fr:Arbed ) の3社が合併し発足した。

2006年にミッタル・スチールがアルセロールに対し敵対的買収を仕掛け、買収額269億ユーロ(1株当たり40.44ユーロ)で全体の4割にあたる個人株主の持ち株を取得し、同年6月25日に合併新会社「アルセロール・ミッタル (Arcelor Mittal)」 となった。 正式な会社統合は2007年夏の予定としていたが、2006年8月にはアルセロールとミッタル・スチール両社の経営陣は統一され、実質的には経営統合されている。合併から3年間は両社の共同経営とする取り決めがあったにもかかわらず、11月にはCEOをはじめとした旧アルセロール出身役員は解任され、ラクシュミー・ミッタルが全権を掌握した。同時にWeb 2.0テクノロジーを用いたウェブTVとブログの公開を開始。新ブランドの発表会も配信されている。

[編集] 新日本製鐵との提携

新日本製鐵(新日鉄)とは前身の1つであるユジノール時代に、自動車用超高密度高張力鋼板「ハイテン」に関する技術提携契約を結んでおり、アルセロール発足後も提携は維持されている。この契約により新日鉄は、アルセロールを通じて欧州の日系自動車メーカーに「ハイテン」を供給できる体制を確立している。

中国では新日鉄や中国鉄鋼最大手の宝山鋼鉄と合弁(宝鋼50%、新日鉄38%、アルセロール12%)で、自動車用鋼板の生産工場を展開している。

[編集] 外部リンク