アルコRS-3形ディーゼル機関車

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シーボード・コースト・ライン鉄道(SCL)のカラーリングとなったRS-3形。フロリダ州パリッシュにて。

アルコRS-3形ディーゼル機関車は、車軸配置B-Bの、ロード・スイッチャータイプの電気式ディーゼル機関車である。1950年5月から1956年8月にかけて、アメリカン・ロコモティブ(アルコ、当時通称、のちに正式名称)にて合計1,370両が製造された。うち1,265両がアメリカ国内で使用されたほか、98両がカナダで、7両がメキシコへ納入された。

解説[編集]

本形式は、GM-EMDフェアバンクス・モースボールドウィン・ロコモティブ・ワークスに対抗して製造された。1950年、フェアバンクス・モースは1,600馬力(1,200kw)のH-16-44形を、また同年、ボールドウィンはやはり1,600馬力(1,200kw)のAS-16形を開発していた。アルコを含む3社は、既存の車両を改良することで出力の増強をはかり、EMDの1,500馬力の機関車、GP7形に対抗した。EMDは、他社が出力増強をはかってもGP7形の製造を続け、EMDがようやく出力を1,750馬力(1,300kw)としたGP9形をリリースしたのは1954年であった。

結局、このクラスのロード・スイッチャー製造競争において、3社がEMDに勝ることはなかった。EMDはGP7形だけで2,729両を製造したが、アルコはRS-2形を383両とRS-3形を1,370両とで1753両、フェアバンクス・モースG-H15-44形を30両とH-16-44形を296両、ボールドウィンはDRS-4-4-15形を32両とAS-16形を127両製造して終了した。

スペイン[編集]

1964年、スペインのフェロカリル・デ・ラングレオ(Ferrocarril de Langreo)が4両のRS-3形をターミナル・レールロード・アソシエーション(Terminal Railroad Association of St. Louis、TRRA)より購入した。1971年には5両目をバーリントン・ノーザン鉄道(BN)より購入した。この5両目は、グレート・ノーザン鉄道(GNR)の余剰車で、BNに合併したあとも残されていたものであった。

スペインでは、使用線区がメーターゲージに改軌された1984年まで使用された。

主要諸元[編集]

  • 製造年月:1946年10月 - 1950年3月
  • 製造両数:383両
  • 軸配置:B-B
  • 機関:ALCO244型 V型12気筒4ストロークディーゼルエンジン(131.288cc)
  • 機関搭載数:1基
  • 最大出力:1,600馬力(1,200kw)

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • Pinkepank, Jerry A. (1973). The Second Diesel Spotter's Guide. Kalmbach Publishing Co., Milwaukee, WI. ISBN 0-89024-026-4. 
  • Solomon, Brian (2000). The American diesel locomotive. MCI Publishing Company. ISBN 0-7603-0666-4.