アルキュオン

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アルキュオン』(: Ἀλκυών, : (H)alcyo, : Halcyon)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。偽書。

古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれておらず、ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』の中で、「誰もが一致して偽作としている」作品として名指しした11篇の内の1つ[1]。ディオゲネス・ラエルティオスは、パボリノスの『覚書』5巻の説として、本作の著者としてレオンという人物の名を挙げている[1]

プラトン全集の標準底本となっている「ステファヌス版」をはじめ、近代のプラトン全集のほとんどには本作は収録されておらず、ごく一部の出版物[2]でのみ読むことができる。

題名の「アルキュオン」(ハルシオン)とは「カワセミ」のこと。

内容[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b 『列伝』 第3巻62
  2. ^ Plato : Complete Works - Hackett Publishing

関連項目[編集]