アリスソフト

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アリスソフト
ジャンル アダルトゲーム
企業名 株式会社チャンピオンソフト
関連ブランド Alice Blue
審査 ソフ倫
主要人物 主なスタッフ参照
デビュー作 Rance -光を求めて-
Intruder -桜屋敷の探索-
1989年平成元年)7月
最新作 武想少女隊ぶれいど☆ブライダーズ
2014年平成26年10月24日
公式サイト アリスソフト
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アリスソフト(ALICESOFT)は、大阪市北区天満に本社を置く、株式会社チャンピオンソフトアダルトゲームブランド。

沿革[編集]

  • 1983年(昭和58年)1月 - チャンピオンソフト設立。設立当初は奈良県橿原市に所在
  • 1989年(平成元年)4月 - ブランド「アリスソフト」発足
  • 1989年(平成元年)7月 - 『Rance』・『Intruder -桜屋敷の探索-』でデビュー
  • 1990年(平成2年)10月 - ユーザークラブ発足
  • 1995年(平成7年)4月 - 本社を大阪市北区天満3-12-3ハニービルに移転
  • 2003年(平成15年)4月15日 - 「配布フリー宣言」発表
  • 2006年(平成18年)春 - 東京事務所開設
  • 2014年(平成26年)夏 - 東京事務所閉鎖

概要[編集]

アダルトゲームの創生期から存在し現存している数少ないブランドの一つで、1980年代パソコンショップ高知(PSK)やジャストなどと共に業界を盛り上げた。1990年代には「東のエルフ、西のアリス」と謳われたほどに、アダルトゲーム業界およびその流通分野の中でも特別視された存在であり、その後のブランド乱立と消長盛衰の著しい業界の現状下にあっても業界のフロンティアとして、今なおひときわ強い別格の存在感を保ち続けている。ハードディスクへの本格的な対応、PC-9801からWindows OSへの本格的な切り換え、低価格路線など、アリスソフトがアダルトゲーム業界における事実上の先駆者となり、その後業界が追随したものも少なくない。

設立時は「チャンピオンソフト」名義でゲームを発売していたが、昭和から平成へ時代が変わるのを機に「アリスソフト」ブランドを発足、現在は「チャンピオンソフト」名義ではゲームソフトは発売していない。

アダルトゲームメーカーとしては珍しく、自社ビルを所有している。その名も「ハニービル」で、これは登記上の正式名称である。名前の由来は会社のマスコットキャラの埴輪の「ハニー」から。ビルのネームプレートと玄関のタイルには、このハニーが描かれている。 また、社員の福利厚生面においても、同業の他社からは考えられないほど充実していることで知られる。

メインブランド「アリスソフト(ALICESOFT)」以外に、ボーイズラブ系ゲームブランド「Alice Blue」他、「Alice noir」、「Alice crimson」等のブランドが存在したが、2014年現在、「アリスソフト」以外のブランドは活動を休止している。

特徴[編集]

システム面[編集]

独自の言語により定義されたシナリオを変換、中間言語として処理を実行するシステムによる開発を基本としている点が特徴である。

設立当時の一般的な開発手法は、シナリオに対する動作をプログラムとして記述することであった中、アリスソフトはアドベンチャーゲーム(ADV)だけでなくRPGその他のジャンルにおいても、その中間言語のシステムを用いて開発を行なっていた。このシステムはユーザーに対しても公開されており、ユーザー自身でも新たにゲームの開発が行なえる可能性を与えている(ただし、無保証・無サポートである)。

なお、以前System3.x系の開発キットが一般に公開されていたことがあるが、現在は3.x系についての開発キットは公開が終了している。ユーザークラブ会員向けにSystem4.x系の開発キットが公開されていたが、現在公開を休止している。

メーカーカラー[編集]

恋愛アドベンチャーゲームが多くを占めるアダルトゲーム業界にあって、アリスソフトのゲームは育成RPG、国盗り(地域制圧)シミュレーションなど多種多様なジャンルのゲームを制作している。基本的には一作ごとに世界設定を変更するというスタンスであるが、看板ソフト『ランス』シリーズのルドラサウム大陸の世界設定を流用するゲームも少なくない。また、スタッフがゲーム中に登場することがあるのも特徴的である。作中では一貫して、「こんにち」「こんばん」を必ず「こんにち」「こんばん」と表記する。

会社の方針として、「長期的な展望を考えた、無理のない確実な経営」と「アダルトゲームであるということを大事に考え、またそれを作ることに誇りを持つ」を掲げており、短期的な利益を求めて流行を追うのではなく、「エロさ」「ゲーム性」「シナリオ」等のエロゲー要素にて複数の面から評価されるゲーム作りを信条としている。『Kanon』に始まったいわゆる泣きゲーと呼ばれるエロさ・ゲーム性よりシナリオを重視する(シナリオ頼み的な)ゲームを是とする業界の流れには懐疑的[要出典]で、2002年(平成14年)3月15日に2800円という低価格ソフト『妻みぐい』を発表して一石を投じた(このゲームはヒロインは2人だけながら多彩なHシーンとマルチエンディングを備えており、同時期の通常価格のアダルトゲームに引けを取らないクオリティーを有していた。結果、2002年(平成14年)のアダルトゲーム売上数第1位となる)。

長期的な展望から、新品を購入してくれるユーザーとの信頼関係を重視しており、前述の『妻みぐい』から始めた低価格シリーズや廉価版への展開を積極的に行なったり、後述する「配布フリー宣言」や、販売終了作品の一部を無料配布(例として『アリスの館7』に収録されていた『しまいま。』など)するなどのサービスの展開も行っている。また近年には、新作や一部の過去作品のダウンロード販売を開始した。

上記の方針から、アダルトシーン無しではシナリオが成立しないゲームが多い。そのため、コンシューマへの移植はほとんど行なわれていない(数少ない移植例として、『Only You 〜リ・クルス〜』が『Only You 〜リベルクルス〜』の名で移植され、『ぱすてるチャイムContinue』が、2010年(平成22年)12月に、PlayStation Portableに移植された)。 また、上記作品の移植以前にも、『闘神都市』が「闘神都市υ(ユプシロン)」として前作のリメイク(前半)+新規追加(後半)で移植される計画が進んでいたが、前半の80%まで進んだ時点で頓挫(その設定は、『ランスIV』と『闘神都市II』に引き継がれることになる)。作品のアニメ化も同様に、15禁または18禁のアダルトアニメという形のみ行われ、UHFアニメ等の一般アニメになった作品は未だ存在していない。

アダルトゲーム業界は原画やシナリオなどでクリエイターに依存する割合が大きく、クリエイターの退職や、外注の場合には契約条件の高騰などのために、人気作品の続編などの制作が困難になるケースが古くから見られてきた。しかし、アリスソフトはメインのイラストレーターやシナリオライターが社内に在籍したままでも、続編製作に際して交替を実施するケースが『ランス』シリーズなどで見られている。

スタッフの一部は個人的に同人活動を行っているが、彼らの同人誌アクアプラス所属のスタッフ同様(みつみ美里、その他原画家はleaf所属のため、その規定内ではない)、とらのあな等の業者へ卸されることはない。

アダルトゲームを小説化する際には一般に、原作の幾つかの場面を継ぎ接ぎしたような安易なノベライズが行われることがあるが、アリスソフトではこれを厳しく禁じている。

イメージキャラクターは「アリス」で、アリスソフトが制作するほとんどのゲームにスタッフルームの案内役などで登場するが、服装などの造形や登場シーンのBGMは過去作品から現在の作品まで一貫して同じものが使われている。デザインと初代作画はYUKIMI、二代目作画はむつみまさと。アリスと一緒にいるカラスのような鳥は「ユキチ」といい、名前は創業者社長が慶応義塾大学卒だったことに由来する。

配布フリー宣言[編集]

配布フリー宣言とは、アリスソフトによる著作物の一部をユーザーが配布することを認めるものである。

発売から相当な時間が経ち、入手困難となったソフトの回転を促進するため、あるいは新作の販促活動の一環として、配布フリー宣言が為される。前者の場合、PC-9801時代かそれ以前のタイトルのような、開発費を回収しきった古いタイトルが指定される。後者の場合、現世代のOSでプレイ可能であったり、一部の中古ショップでは普通に取り扱われているような、比較的新しいタイトルが指定される。また、近年の新作コンピュータゲームにはつきもののプロモーションビデオも、アリスソフトにおいては配布フリー宣言の下で扱われる。

配布形態としては、WEB上へのアップロードのほか、ファイル共有ソフトなどによる不特定多数の人への公開も認めている。最新OSへの対応、エミュレータ形式への変換は認められているが、それ以外の改造は禁止となっている。また、サポートには応じないが、著作権は放棄していない。詳しくは、以下の外部リンクを参照のこと。

作品リスト[編集]

チャンピオンソフト時代の作品については、「チャンピオンソフト」を参照。

下記リスト中の*印は、配布フリー宣言の対象作品。


主なスタッフ[編集]

アリスソフト移行後の主なスタッフのみ記述。チャンピオンソフト時代のスタッフについては、「チャンピオンソフト」を参照。

  • 会長
    • wild child(白木善喜)
  • 代表取締役社長
    • しらきんぐ(白木慶喜)
  • プロデューサー
    • HIRO
  • ディレクター・ゲームデザイン
    • TADA
    • ぷりん
    • イマーム
    • 風麟
    • よーいちろー
    • いってんちろく
  • シナリオ
    • ふみゃ
    • ヨイドレ・ドラゴン
    • ダイスころがし
  • 原画
  • グラフィッカー
    • タケペン
    • えびちり
    • ひさと
    • 天然水
    • たっくん
    • 遊喜
  • 背景美術
    • なかじー
    • 古介
    • れんれん
  • 音楽(ASTLYRE)
    • DJ C++
    • 水夏える
    • PKタートルズ
  • プログラム
    • やすべ
    • 魅月
    • こころ
    • 白牡丹
  • エフェクト・ユニットデザイン・3D
    • ふくぽん
    • ドラ之介モグ太
    • 好緒
    • K
    • 栗林
  • 業務部
    • OKAMURA
    • ワタナベ
    • MACKY
    • 桜秀蘭
    • YOK
    • おつゆフィーバー
    • ADハニーくん
  • スクリプト・デバッガー・その他
    • む〜みん
    • 有馬依琉
    • 前田俊介
    • 強振
    • 鉄鉱石
    • だっきー
    • ハタオリ
  • 退社
    • ひでSAN
    • YUKIMI
    • しきがみあずま
    • 三重紙
    • ちみろいむ
    • PLUM'F
    • Karen
    • WAO
    • スズケン
    • 陣内
    • しげ
    • ちょも山
    • NEY
    • ヨシタカ
    • むつみまさと
    • ちーぼう
    • 佐伯たかし
    • ノディ!
    • かずし
    • 桐島千夜
    • トン☆ヌラ
    • いのくま
    • Shade[2]
    • 成田屋
    • 妹尾雄大
    • GENSHI

関連項目[編集]

出典[編集]

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  1. ^ 【ハニワ開発室】2011年の総括&〆のご挨拶 : アリスソフトBlog”. アリスソフト (2011年12月22日). 2011年12月27日閲覧。
  2. ^ 【ハニワ開発室】春は出会いと別れの季節 : アリスソフトBlog”. アリスソフト (2012年3月12日). 2012年3月12日閲覧。

外部リンク[編集]