アメリカ海軍

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アメリカ海軍(海軍省)紋章

アメリカ海軍(アメリカかいぐん, United States Navy; 略称: U.S.Navy)はアメリカ合衆国が保有する海軍のこと。

大型正規空母11隻、イージス艦を含む巡洋艦駆逐艦フリゲート(約50隻)を中心に主要水上戦闘艦約280隻、作戦機3,700機以上、兵員33万人以上を誇り、予算規模は約1273億ドル(2007)と世界最大・最強の海軍正規空母(航空機80機前後搭載)と随伴艦艇数隻によって構成される空母打撃群は、優に小国一国の軍事力を凌ぐといわれる。

目次

[編集] 歴史

アメリカ海軍国籍旗
ガラガラヘビの下には「オレを踏むんじゃねぇぞ」と書かれている

アメリカ海軍は、アメリカ独立戦争中に設立された大陸海軍を起源としている。大陸海軍は、1775年10月13日の大陸会議によって、設置が承認された。イギリス陸軍への軍需物資を搭載した輸送船を妨害するために、2隻の武装船を準備したことから始まっている。1789年に批准されたアメリカ合衆国憲法は、議会に「海軍を提供し養う」ことの権限を与えた。これに基づいて議会は、6隻のフリゲートの配備および艦への人員配置を命じた。6隻のうちの1隻であり、「オールドアイアンサイズ」として親しまれているコンスティチューション(USS Constitution)は、今日でもボストンに保存されている。なお、コンスティチューションは現在でもアメリカ海軍の現役艦である。

アメリカ独立戦争中に艦船数は50隻を数え、最盛期には20隻以上が活動していた。その後、大陸会議はアメリカ独立戦争の終了に伴い、大陸海軍の艦船を売却し人員を復員させたため、海軍は解散した。

1794年になると、ヨーロッパでの政情不安に伴い、商船の航行に不安が生じるようになった。そこで、憲法の規定に従い、議会は1794年3月27日に6隻のフリゲートの建造を命じ、1797年に最初の3隻(ユナイテッド・ステーツ、コンステレーション、コンスティテューション、USS United States, Constellation, Constitution )は就役した。それらのフリゲートは、1812年米英戦争において、イギリス海軍と戦闘を行い、それを撃破した。

南北戦争中に、革新的な甲鉄艦の運用を行った。1880年代から近代化により、20世紀の始めには、世界でも上位の海軍となった。その後、第一次世界大戦における活動は相対的に低調だったものの、第二次世界大戦においては、特に太平洋戦線において活動を行い、また戦時の拡張により世界最大の海軍への成長を遂げ日本海軍を圧倒した。

議会が1798年4月30日に海軍省を設立するまで、旧陸軍省 (Department of War) が海軍の事務を処理した。海軍は1949年国防総省の一部になった。

[編集] 第二次世界大戦から現在

日本海軍真珠湾攻撃により、アメリカも第二次世界大戦に参戦した。太平洋では日本の空母機動部隊に対抗する為に、正規空母を中心とした艦隊を作り、大西洋地中海ではドイツ海軍潜水艦による通商破壊作戦への対応する為に、護衛空母護衛駆逐艦を大量に投入した。

ソ連空軍Tu-95爆撃機を追うアメリカ海軍のF-14艦上戦闘機

第二次世界大戦が終わり、アメリカを中心とした西側諸国と、ソビエト連邦を中心にした東側諸国との冷戦が始まると、二度の世界大戦で疲弊したイギリス海軍は縮小され、アメリカ海軍が世界に展開するようになる。東ヨーロッパが次々と共産化されると、イギリス海軍と共に地中海に艦隊を派遣してギリシャの共産化を防いだ。

朝鮮戦争ではアメリカ軍が中心となって国連軍として戦い、中東戦争が始まると牽制の為に艦隊が派遣され、ベトナム戦争でも機動部隊が派遣された。第二次世界大戦後は、イギリス海軍からアメリカ海軍へ世界の海の覇権が移った。

その後もソ連海軍に対抗する為に、退役していたアイオワ級戦艦トマホーク巡航ミサイルを搭載して現役に戻すなど、海軍は拡張されて約600隻の大艦隊(600隻艦隊構想)を維持していたが、冷戦の終結により規模は縮小され、現在は約300隻の艦艇を持っている。

また、冷戦時は敵の艦隊を攻撃し、制海権を維持する事が最大の任務であったが、冷戦後はアメリカ海軍に対抗出来る海軍は世界に皆無になり、地域紛争への対応する為に、海から陸上への戦力投射「フロム・ザ・シー」に任務が変わった。

[編集] リーダーシップ

海軍省の長である海軍長官(文官)は、合衆国法典第10編の規定の下、海軍省の政策を決定し合衆国議会へ報告する義務を負う。又、海軍事務を指揮・監督する権限および義務を負っている。すなわち、海軍省の人員を補充し、組織し、供給し、装備し、訓練し、動員し、復員させ、海軍の艦船、施設、および設備についての建造、支給、修理を監督する。

海軍作戦部長は、海軍の軍人のトップであり、4つ星の将官である大将が任命され統合参謀本部のメンバーとなる。海軍作戦部長は他の統合参謀本部のメンバーと同じく作戦部隊に対する直接作戦指揮権は無く、あるのは海軍省が策定した政策の行政執行権だけであり、海軍部隊の即応状態を直接維持し統合軍に部隊を拠出するまでの責任を負っている。

作戦指揮は、軍最高司令官である合衆国大統領から国防長官を通じて各統合軍司令官に直接伝達される。海軍作戦部長は、陸軍・空軍・海兵隊の参謀総長等と共に統合参謀本部に加わり大統領に作戦上のアドバイスをする立場にある。

[編集] 組織

[編集] ナンバー艦隊

いわゆる序数艦隊、ナンバード・フリート(numbered fleets)。

[編集] 統合軍との関係

各艦隊は部隊管理組織であり、海軍作戦部長の指揮を受ける。作戦行動は各統合軍司令官の指揮を受けている。艦隊司令官と統合軍海上部隊司令官が兼任である場合もあり、各艦隊と統合軍海上部隊がほぼ同義とみなせるケースもある。

  • アメリカ統合戦力軍-艦隊総軍:第2艦隊・(第3艦隊)
  • アメリカ南方軍-南方海軍:第4艦隊
  • アメリカ欧州軍-欧州海軍:第6艦隊
  • アメリカアフリカ軍:第6艦隊
  • アメリカ中央軍-中央海軍:第5艦隊
  • アメリカ太平洋軍-太平洋艦隊:第3艦隊・第7艦隊
  • アメリカ輸送軍:海上輸送司令部
  • アメリカ特殊戦力軍:海軍特殊作戦司令部
  • アメリカ戦略軍:海軍潜水艦部隊(NAVSUBFOR)

[編集] 階級

  • 士官 Officers
  • 准尉 Warrant Officers
    • 5等准尉 Chief Warrant Officer Five
    • 4等准尉 Chief Warrant Officer Four
    • 3等准尉 Chief Warrant Officer Three
    • 2等准尉 Chief Warrant Officer Two
    • 1等准尉 Warrant Officer One
  • 下士官及び水 Petty Officer and Seaman
    • 海軍最先任上級兵曹長 Master Chief Petty Officer of the Navy
    • 艦隊/司令部最先任上級兵曹長 Fleet/Force Master Chief Petty Officer
    • 最先任上級兵曹長Master Chief Petty Officer
    • 部隊等先任伍長 Command Master Chief Petty Officer
    • 上級兵曹長Senior Chief Petty Officer
    • 兵曹長 Chief Petty Officer
    • 一等兵曹Petty Officer First Class
    • 二等兵曹Petty Officer Second Class
    • 三等兵曹Petty Officer Third Class
    • 上等水兵 Seaman
    • 一等水兵 Seaman Apprentice
    • 二等水兵 Seaman Recruit

[編集] 任務部隊

戦闘艦艇の部隊編成は基本的に任務部隊(タスクフォース)制をとる。主な部隊はCSG(Carrier Strike Group=空母打撃群)、ESG(Expeditionary Strike Group=遠征打撃群)、SAG(Surface Action Group=水上戦闘群)など。

[編集] 装備

[編集] 艦船

アメリカ海軍の戦闘艦の名前はすべて「合衆国の船」(United States Ship) を意味する、USSで始まる。米海軍の非戦闘、民間の有人船は「アメリカ軍艦」(United States Navy Ship) を表すUSNSから始まる名前を持っている。主力である航空母艦は、フォレスタル級キティホーク級など通常動力型空母の退役を進めた結果、現在は原子力空母のみ11隻の体制である。

また、艦艇のタイプを指定するための文字に基づいた船体分類シンボルを使用する。 アメリカ海軍艦艇一覧も参照のこと。

[編集] 航空母艦

[編集] ミサイル巡洋艦

[編集] ミサイル駆逐艦

[編集] フリゲート

[編集] 沿海域戦闘艦

[編集] 潜水艦

[編集] 強襲揚陸艦

[編集] ドック型揚陸艦

[編集] ドック型輸送揚陸艦

[編集] 揚陸指揮艦

[編集] 高速戦闘支援艦

[編集] 給油艦

[編集] 給兵艦

[編集] 貨物弾薬補給艦

[編集] 戦闘給糧艦

[編集] 輸送艦

[編集] ミサイル追跡艦

[編集] 海洋監視艦

[編集] 病院船

[編集] 掃海艇

[編集] 艦名に関して日本に縁の有る艦船

[編集] 航空機

詳細は各国軍の航空配備一覧

[編集] 艦載機

[編集] 陸上機

[編集] アメリカ海軍関連の著名人

初めてに立った宇宙飛行士
アメリカ人で初めて有人宇宙飛行を遂げる。“マーキュリー7”の一人。
第41代大統領、元CIA長官。第二次世界大戦中最年少の海軍パイロット
第39大統領、冷戦時の潜水艦乗組員およびノーベル平和賞受賞者
米西戦争でのマニラ湾の戦いでの英雄
南北戦争時の提督
退役軍人。アメリカ同時多発テロ事件で死亡
太平洋戦争中の第3艦隊司令長官
海軍少将、軍用コンピュータのパイオニア、コンピュータの母 (Mother of Computing)
独立戦争中の指導者
第35代大統領、太平洋戦争中のPTボート艇長、自艇を日本海軍の駆逐艦天霧に衝突されて転覆した
太平洋戦争中の合衆国艦隊司令長官兼海軍作戦部長
太平洋戦争中の第7艦隊司令長官
現在の海軍作戦部長
太平洋戦争中の太平洋艦隊司令長官
第37代大統領、第二次世界大戦中の補給士官
米英戦争の英雄でペリー提督の兄
日本の開国を要求した提督 オリバー・ハザード・ペリーの弟
提督「原子力海軍の父」
太平洋戦争中の第5艦隊司令長官
海軍のパイロット、ジェミニアポロおよびスペースシャトル宇宙飛行士
海軍拡張に尽力し“Father of the Two-Ocean Navy”(二つの海の海軍の父)と呼ばれる。上院議員。

[編集] 主要海軍基地

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 外部リンク

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