アメリカイヌホオズキ

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アメリカイヌホオズキ
SSolanum americanum
Solanum americanum
(2008-06-09、Midway Atoll, Radar hill field Sand Island)
分類APG III
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ナス目 Solanales
: ナス科 Solanaceae
亜科 : Solanoideae
: ナス属 Solanum
: アメリカイヌホオズキ S. ptychanthum
学名
Solanum ptychanthum
Dunal
シノニム

Solanum americanum
auct. non Mill.

和名
亜米利加犬酸漿
英名
eastern black nightshade

アメリカイヌホオズキ(亜米利加犬酸漿、Solanum ptychanthum[1])は、北アメリカ原産のナス科ナス属一年草空地などに生える雑草

1951年に兵庫県尼崎市で採取されたのが始めとされており、北海道から九州に自生している[2]

イヌホオズキによく似ているが、熟した果実に光沢がある。果実以外はイヌホオズキによく似ており区別が難しい。

概要[編集]

多くは高さ40~80cmの一年草であるが、一部短命な多年草であるものも存在する。茎は直立してよく枝分かれし、ほとんど無毛である。葉は互生する単葉で、卵形~長卵形となり、質が薄く、全縁または数個の歯牙がある。茎の途中から散形花序を出し、2~5個の花をつけ、花冠は径8mm前後でときに紫色を帯びる白色、星形に5裂する。果実は径5~9mmの球形で、黒色に熟し、光沢がある。全草にソラニンを含むため、食べられない。

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年4月27日閲覧。
  2. ^ アメリカイヌホオズキ”. 2019年5月30日閲覧。

参考文献[編集]

  • 平野隆久写真『野に咲く花』林弥栄監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、1989年、157頁頁。ISBN 4-635-07001-8 
  • 『写真で見る外来雑草』畜産技術協会、1995年、18頁頁。ISBN 4-88137-056-1 
  • 岩瀬徹『形とくらしの雑草図鑑 : 見分ける、身近な280種』全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2007年、94頁頁。ISBN 978-4-88137-135-0 
  • 岩瀬徹・川名興・飯島和子『校庭の雑草』(4版)全国農村教育協会〈野外観察ハンドブック〉、2009年、97頁頁。ISBN 978-4-88137-146-6 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]