アメシスト
アメシスト(アメジスト、紫水晶[1]、英: amethyst)は紫色の水晶である。主に装飾用に使われる。2月の誕生石。石言葉は「誠実・心の平和・高貴・覚醒・愛情」など。
英語名 "amethyst" はギリシア語の amethustos(酔わせない)から派生した。アメシストを持つと酔いを防ぐはたらきがあると信じられていたことによる[2]。
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[編集] 特徴
鉱物学的性質については「石英」を参照
光沢はガラス光沢で、色は淡いライラック色から、濃紫色まで幅広い色合いがある。紫外線に曝露すると退色する(直射日光の当たる窓際などに置くと色が褪せてくる)。照射する光のスペクトル組成によって見た目の色を大きく変化させるアメシストは、「カラーチェンジアメシスト」もしくは「カラーチェンジタイプアメシスト」と称されている。
緑色透明の水晶が「グリーンアメシスト」と称され市場に出回っている場合があるが、これは主にアメシストその他の水晶に熱処理や放射線処理を施し、変色(エンハンス)させたものである。採掘時に緑色透明であるものはプラシオライトとも呼ばれ、アメリカカリフォルニア州やネバダ州などのごく一部の地域から産出する。
硬度は7。比重は2.65。組成は SiO2。素焼きの陶板にこすりつけると白い条痕が残る。ハンマーなどで割ると貝殻状の断口が残る。
[編集] 歴史
旧約聖書の出エジプト記に、高僧の胸当てに飾られている12種類の宝石の1つとして登場するなど、歴史は古い。プリニウスの「博物誌」では、紫色の宝石の中で最高のものはインドのアメシストとなっている。キリスト教の伝統としては、アメシストは男性の宗教的献身のシンボルであった。
[編集] 産出国
ブラジルのリオ・グランデ・ド・スール州は世界最大のアメシストの産地。スリランカ、マダガスカル、中央アフリカでは質の良いものが産出する。
[編集] 脚注
- ^ 文部省編 『学術用語集 地学編』 日本学術振興会、1984年、ISBN 4-8181-8401-2。(オンライン学術用語集)
- ^ Oxford Dictionary of English, Oxford University Press 2003.
[編集] 参考文献
- 春山行夫『春山行夫の博物誌Ⅳ 宝石1』平凡社
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Amethyst (mindat.org) (英語)