アメイジング・グレイス

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アメイジング・グレイス英語:Amazing Grace, 和訳例:すばらしき恩寵)は、ジョン・ニュートンの作詞による賛美歌である。特にアメリカで愛唱され、またバグパイプでも演奏される。"grace"とは「神の恵み」「恩寵」の意。

  • 原詞詞名(初行): Amazing grace! how sweet the sound
  • 曲名(チューンネーム): NEW BRITAIN または AMAZING GRACE
  • ミーター:86 86 (CM)

目次

[編集] 成立

作詞者はジョン・ニュートン (John Newton)。作曲者は不詳。アイルランドスコットランド民謡を掛け合わせて作られたとしたり、19世紀に南部アメリカで作られたとするなど、諸説がある。

ジョン・ニュートンは1725年イギリスに生まれた。母親は幼いジョンに聖書を読んで聞かせるなど敬虔なクリスチャンだったが、ジョンが7歳の時に亡くなった。成長したジョンは、商船の指揮官であった父に付いて船乗りとなったが、さまざまな船を渡り歩くうちに黒人奴隷を輸送するいわゆる「奴隷貿易」に手を染め巨万の富を得るようになった。

当時奴隷として拉致された黒人への扱いは家畜以下であり、輸送に用いられる船内の衛生環境は劣悪であった。このため多くの者が輸送先に到着する前に感染症脱水症状栄養失調などの原因で死亡したといわれる。

ジョンもまたこのような扱いを拉致してきた黒人に対して当然のように行っていたが、1748年5月10日、彼が22歳の時に転機はやってきた。船長として任された船が嵐に遭い、非常に危険な状態に陥ったのである。今にも海に呑まれそうな船の中で、彼は必死に神に祈った。敬虔なクリスチャンの母を持ちながら、彼が心の底から神に祈ったのはこの時が初めてだったという。すると船は奇跡的に嵐を脱し、難を逃れたのである。彼はこの日をみずからの第二の誕生日と決めた。その後の6年間も、ジョンは奴隷を運び続けた。しかし彼の船に乗った奴隷への待遇は、動物以下の扱いではあったものの、当時の奴隷商としては飛躍的に改善されたという。

1755年、ジョンは病気を理由に船を降り、勉学と多額の寄付を重ねて牧師となった。そして1772年、「アメイジング・グレイス」が生まれたのである[1]。この曲には、黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と、それにも関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が込められているといわれている。

この曲のほかにも、彼はいくつかの賛美歌を遺している。

[編集] 所収


[編集] サンプル

[編集] 有名な歌唱など

[編集] CD・レコード音源

  • マヘリア・ジャクソン - 1947年に録音。
  • ジュディ・コリンズ - 1970年にセント・ポール教会にてアカペラで歌い、アルバム『Whales & Nightingales』に収録。1971年1月9日付ビルボード・ホット100で最高15位を記録した。イギリスでは67週チャートインを達成した。
  • アレサ・フランクリン - 1972年のライブアルバム『Amazing Grace』で歌い、ゴスペルの名盤の一つとなっている。
  • ナナ・ムスクーリ - 1972年のアルバム『BRITISH CONCERT』の中でア・カペラで唄い日本でも発売された。その後伴奏付の COUREUR GOSPELなどでの収録分がテレビCMなどに使われた。
  • ロイヤル・スコッツ・ドラゴン・ガーズ - 1972年にカバーし、同年5月27日付ビルボード・ホット100で最高11位、全世界でレコード売上700万枚を記録した。邦題は「スコットランドの夕やけ(至上の愛)」。
  • 白鳥英美子 - 1987年に発表したアルバム『AMAZING GRACE』の最終曲に歌われている。1999年に発表したアルバム『私選集』の第1曲目にも歌われている。
  • さだまさし - 1987年に発表したシングル『風に立つライオン』の間奏部およびラストに引用。
  • ジェフ・ベック - 1997年に発表したトリビュート・アルバム『メリー・アックスマス』にてカヴァー。
  • 綾戸智絵 - 1999年のアルバムに収録。彼女の代表的なレパートリーの一つ。
  • 中島美嘉 - 2001年のドラマデビュー作『傷だらけのラブソング』の中でア・カペラで歌って話題を集め、翌年発売の2ndシングル『CRESCENT MOON』と1stアルバム『TRUE』に収録。2005年に発売のベストアルバムでは綾戸智絵のプロデュースで再録音した。
  • ヘイリー・ウェステンラ - 2003年に放送されたドラマ『白い巨塔』となり、エンディング・テーマとしてシングル発売されたほか、サントラアルバムにも収録。2008年5月21日発売のシングル「アメイジング・グレイス2008」では本田美奈子が残した音源との仮想的なデュエットを果たしている。
  • 本田美奈子. - クラシックアルバムの第一作『AVE MARIA』に収録。白血病で闘病中の2005年10月に発売されたベストアルバム『アメイジング・グレイス』にも収録された。後者は11月の逝去後売り上げが急増し、オリコンチャートでベスト10入りを果たした。2010年には同じボーカル音源に新たな楽曲アレンジがなされたものが「アメイジング・グレイス for Balot」のタイトルで、アニメ映画『マルドゥック・スクランブル 圧縮』の主題歌として使用されている。また、入院中に病室で歌ったア・カペラの「アメイジング・グレイス」は2006年7月から一年間、公共広告機構(現:ACジャパン)の骨髄バンク支援キャンペーンのテレビコマーシャルに使用された。
  • mink - 2005年にコンセプトアルバム『e+motion』に収録。ライブではしばしば披露されており、2007年にはフジテレビ系『僕らの音楽』でテレビ初披露した。
  • NUM42 - 2006年のアルバム『PUNK MASH UP!』に収録。NUMBER.42に改名後の2010年のアルバム『PUNK ROCK NEVER DIE』にも収録された。
  • 宮良牧子 - 2008年に発表したアルバム『マブイウタ』にて沖縄方言ヴァージョン(作詞・島幸子)で収録。

[編集] ライブでのみ披露

[編集] 劇中歌など

[編集] 脚注

  1. ^ Library of Congress

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