アブラハム・トランブレー

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Abraham Trembley
1744年の著書中のヒドラの図

アブラハム・トランブレー(Abraham Trembley、1710年9月3日1784年5月12日)は、スイス博物学者である。刺胞動物ヒドラの再生実験を行ったことで知られる。

フランス系でジュネーヴの役人の家に生まれた。カルヴァン派の学寮に学び、オランダのハーグの貴族の家に、会計士兼家庭教師として務めた。貴族の邸宅の庭を流れる水路で見つけたヒドラを研究した。固着して生活するヒドラは植物であるか、動物であるかの議論の解答をみつけるために、ヒドラを切り刻んで再生するかの実験を行なった[1]。ヒドラの高い再生能力について報告を行い[2]、1743年にロンドン王立協会のフェローに選出され、同年コプリ・メダルを受賞した[3]。1744年に、著書Mémoires pour servir à l'histoire d'un genre de polypes d'eau douceを出版し、1791にドイツ語に翻訳されAbhandlungen zur Geschichte einer Polypenart des süssen Wassersとして出版された。

トランブレーはヒドラが移動可能であり、走光性のあることを発見し、親の体から子供が出芽することによって増えることを発見した。

出典[編集]

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  1. ^ 『生物学の旅‐始まりは昆虫採集!』 岡田節人 新潮選書 2000年
  2. ^ Leeuwenhoek, Antony van (1702). “Part of a Letter from Mr Antony van Leeuwenhoek, F. R. S. concerning Green Weeds Growing in Water, and Some Animalcula Found about Them” (pdf). Philosophical Transactions 23 (277-288): 1304-1311. doi:10.1098/rstl.1702.0042. http://rstl.royalsocietypublishing.org/content/23/277-288/1304.full.pdf+html 2012年5月26日閲覧。. 
  3. ^ Trembley; Abraham (1710 - 1784)” (英語). Library and Archive catalogue. The Royal Society. 2012年5月26日閲覧。