アブ

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アブ科 Tabanidae
Horse fly Tabanus 2.jpg
アブ属の1種 Tabanus sp.
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: ハエ目(双翅目) Diptera
亜目 : ハエ亜目(短角亜目) Brachycera
下目 : アブ下目 Tabanomorpha
上科 : アブ上科 Tabanoidea
: アブ科 Tabanidae
学名
Tabanidae Latreille180
英名
Horse-fly
亜科

アブ)は、昆虫綱 ハエ目(双翅目)短角亜目(ハエ亜目)アブ科の総称である[1]

ただし、より広い範囲をアブとすることもある[2][3]。和名に「アブ」とつく範囲は直縫短角群とやや近いが完全には一致しない。

主な種[編集]

ウシアブイヨシロオビアブ(地方名:オロロ、ウルリ)など吸血性の害虫として知られるものが多い。

Chrysopsinae[編集]

Pangoniinae[編集]

アブ亜科 Tabaninae[編集]

害虫としてのアブ[編集]

ウシアブなどのメスは、血を吸う害虫として忌み嫌われている。刺された瞬間、チクッというような痛みがあり、アブに刺されたことがすぐにわかる。個人差があるが、一般的に強いかゆみがある。アレルギーがある場合、化膿し水ぶくれができることがある。ムシヒキアブ科、殊にシオヤアブは脊椎動物にも向かっていく反面、幼虫も成虫も他の虫を積極的に捕食することから益虫としての面も持つ。

広義のアブ[編集]

ハエ亜目

ムシヒキアブ下目 Asilomorpha



ハエ下目 Muscomorpha



ミズアブ下目 Stratiomyomorpha



アブ下目 Tabanomorpha



アナアブ下目 Vermileonomorpha



キアブ下目 Xylophagomorpha



ハエ亜目の分類の概略[4]
ハエ下目以外は全て直縫短角群

直縫短角群[編集]

広義には、ハエ目(双翅目)・短角亜目(ハエ亜目)・直縫短角群(直縫群、Orthorrhapha)に属する昆虫の総称。これをよりわかりやすく言えば、触角が比較的短い仲間(短角亜目)のうち、羽化の際にの背中が縦に割れるグループのことである。蛹の"縫い目"が真っ直ぐであるとの意味で「直縫短角群」あるいは「直縫群」として、前方が円形に開く環縫短角群(ハエ)と区別される。アブ科のほか、ムシヒキアブ科ツリアブ科ナガレアブ科ミズアブ科など多様な科が含まれる。また、名前に「〜アブ」と付かずに「〜ハエ」と付くオドリバエ科アシナガバエ科などもこのグループに入り、系統的にはこれらもアブの仲間である。

ハエという名のアブ、アブという名のハエ[編集]

上述のオドリバエ科などとは逆に、ハナアブ科アタマアブ科など、「〜アブ」と付きながらアブの仲間ではなく、ハエ(環縫短角群)の仲間に入るものがある。このようなわかりにくい「アブ」と「ハエ」の交錯は、そもそも虻や蝿という語には厳密な分類の概念などなく、単に見た目の感じで使い分けられてきたものであることと、そのような見た目の感じと実際の系統とが必ずしも一致しない場合があることに起因している。

一般に「〜アブ」と名の付くものを見れば、「どこかしらハチに似た風貌を持つハエ目の昆虫」を指して「アブ」と呼んでいるらしいことがわかる。そしてそれらの多くが直縫短角群に属しているため、この群のものをまとめて広義でアブと呼ぶのである。具体的には、ツリアブ科には丸々としたハナバチ類に非常によく似たものがあり、逆にほっそりとしてヒメバチにそっくりなものもある。やはり広義のアブであるムシヒキアブ科にも同様にハナバチやヒメバチの擬態と思われる例が見られる。

ところが、これと同様の現象がハエ(環縫短角群)であるハナアブ科にも見られ、その多くがミツバチなどのハナバチ類に擬態すると同時に、一部の種群はヒメバチに似た細身となっている。ハエでありながら「ハナアブ」という名が付いたのは、このようなハチに似た(あるいは広義のアブに似たとも言えるが)外見からである。ハナアブが系統的にはハエの仲間であることを示すため、例えば「シマハナアブ」「オオハナアブ」を、「シマハナアブバエ」や「オオハナアブバエ」として、最後にやや強引に「ハエ」を付した図鑑も過去にあったが、結局はこれらの和名は定着しなかった。

逆に、系統上では広義のアブであるにもかかわらず、オドリバエ科やアシナガバエ科に「ハエ」と名が付いたのは、彼らがあまりハチに似ておらず「ハエのような外見」だからである。「ハエのような外見」とは、それらの名が付いた昆虫を見れば、「体が比較的が短く、あまりハチに似ていないハエ目の昆虫」のことを言うらしいことがわかる。そのため細長いものが多いガガンボの仲間(ハエ目・長角亜目)であっても、あまり細くない体をしているものにはチョウバエなどの和名があり、これもカの仲間であることを示すため「〜チョウカ」の和名で掲載した図鑑もあったが、「〜アブバエ」と同様に定着はしなかった。

出典[編集]

  1. ^ Yahoo!百科事典アブ
  2. ^ Yahoo!百科事典アブ」2. 分類。ハエのように動作が敏捷でないものとし、例として、直縫短角群の多数の科と、ハエ下目アタマアブ科ハナアブ科を挙げている。
  3. ^ 広辞苑「あぶ【虻・蝱】」。アブの例としてウシアブアブ下目アブ科)・ミズアブミズアブ下目ミズアブ科)・ヒラタアブハエ下目ハナアブ科)を挙げている。
  4. ^ Wikispecies

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • アブ科(みんなで作る双翅目図鑑)