アビシニアジャッカル

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アビシニアジャッカル
EthiopianWolf1.jpg
アビシニアジャッカル Canis simensis
保全状況評価[a 1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 EN.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: イヌ科 Canidae
: イヌ属 Canis
: アビシニアジャッカル
C. simensis
学名
Canis simensis Rüppell, 1840
和名
アビシニアジャッカル
英名
Aby-ssinian wolf
Ethiopian fox
Ethiopian wolf
Simien fox
Simien jackal

Ethiopian Wolf area.png

アビシニアジャッカルCanis simensis)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に分類される食肉類。別名アビシニアオオカミシミエンジャッカル

分布[編集]

エチオピア[1][2][3]

種小名simensisは「シミエン産の」の意で、シミエン山地に由来する[3]

形態[編集]

体長90-100センチメートル[3]。尾長25-30センチメートルで[2]、体長の約25%と属内では短い[1]。肩高45-60センチメートル[1]体重10キログラム[1][2]。吻は細長い[1][2]。背面の毛衣は赤橙色や赤褐色[1][3]。喉、胸部、腹部の毛衣は白や淡褐色で[2]、胸部に暗色の帯が2本入る[1]。耳介には黒い斑紋がある。尾基部腹面の毛衣は白く、先端の毛衣は黒い[3]

耳介の先端は尖る[2]。四肢は細長い[2]

生態[編集]

標高3,000-4,400メートル(元々は低地にも生息していたとされる)のあまり草本の丈が高くない湿原に生息する[2]。単独やペア、小規模な家族群を形成し生活する[1]昼行性だが、人間の影響から夜間に活動する[1][3]。岩の割れ目などを巣穴にする[2]

食性は動物食で、主に齧歯類を食べるが、鳥類や動物の死骸なども食べる[2]。聴覚を使い中に獲物を探し捕食する[1][2][3]

繁殖形態は胎生。5-6月に1回に2-3頭の幼獣を産むと考えられている[2]

人間との関係[編集]

開発による生息地の破壊、放牧による獲物の減少、イヌとの競合および狂犬病などの伝播、交雑などにより生息数は激減している[1][2][3]1974年から法的に保護の対象とされているが具体的な保護策はとられていない[2]1992年における群れの数が12以下で生息数は340-520頭と推定されている[2]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 今泉吉典監修 『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』、東京動物園協会、1991年、143頁。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、22-23、149-150頁。
  3. ^ a b c d e f g h 『絶滅危惧動物百科3 ウサギ(メキシコウサギ)-カグー』 財団法人自然環境研究センター監訳、朝倉書店2008年、26-27頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  1. ^ The IUCN Red List of Threatened Species
    • Sillero-Zubiri, C. & Marino, J. 2008. Canis simensis. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.