アニー

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Annie
作曲 チャールズ・ストラウス
作詞 マーティン・チャーニン
脚本 トーマス・ミーハン
原作 ハロルド・グレイLittle Orphan Annie
上演 1977 ブロードウェイ (ニューヨーク)
1978 ウエスト・エンド (ロンドン)
1978 北米ツアー
1978 全米ツアー
1978 日本
1979 全米ツアー
1979 オーストラリア
1979 メキシコ
1981 全米ツアー
1982 アニー (1982年の映画)
1983 ウエスト・エンド (ロンドン)
1997 ブロードウェイ (ニューヨーク)20周年公演
1998 ウエスト・エンド (ロンドン)
1999 アニーテレビ映画版
2000 全英公演
2005 全米公演US Tour
2006 全英公演
2012 ニューヨーク再演
受賞 トニー賞 ミュージカル作品賞
トニー賞 オリジナル楽曲賞
トニー賞 ミュージカル脚本賞

アニー』(Annie) とは、ハロルド・グレイの新聞連載漫画『小さな孤児アニー(Little Orphan Annie)』を原作として製作されたブロードウェイミュージカルである。1982年には映画化もされている(アニー (1982年の映画)を参照)。

ブロードウェイ[編集]

1977年4月21日にブロードウェイのアルビン劇場で初演、同年のトニー賞に於いて作品賞を始め7部門を受賞した。アニー役の初演はアンドレア・マッカドール、1978年〜80年は少女時代のサラ・ジェシカ・パーカーが演じている。1983年1月2日まで、2377回を数えるロングラン公演となった。

ブロードウェイでヒットするや、ツアーカンパニーが編成され、北米各地で行なわれた。また、世界各地で現地キャストによる公演も行なわれている。

1990年には『ハニガンの復讐』(通称:Annie2)、1993年には『アニー・ウォーバックス』という続編が製作されたが、ともにブロードウェイで上演されるには至らなかった。

1997年にはオリジナル製作20周年の記念公演でブロードウェイで復活した。ハニガン役をネル・カーターが担当したが、他のキャラクターの選考には疑惑が伴っており、アニー役に抜擢されたジョアナ・パシティが公演前に突如解雇されるなど、悪い意味で注目を集めることとなった。レビューも振るわず、結果的に短期間で公演は終了した。

2008年には子役たちのその後の人生を描いた『Life After Tomorrow』という映像作品が公開されている。

2012年からリバイバル公演が開幕している。

映画[編集]

1982年にはコロムビア映画によりミュージカル映画が製作された。アニー役はアイリーン・クインが演じている。1995年には続編となる『アニー2』も製作された。

また1999年にはディズニーによるテレビ映画によりリメイクされている。アニー役はアリシア・モートンが演じている。

2011年、Variety誌により、ウィル・スミスが映画のリメイクを検討していると報じられた。アニー役にはウィル・スミスの娘ウィロー・スミスが演じるとのこと[1]。 だが、ウィローが成長してしまったため取り止めとなった。

2014年に「Annie」のタイトルで映画化され、主演のアニー役はクヮヴェンジャネ・ウォレス、監督はウィル・グラックが務める。日本では2015年1月24日から公開が決定している[2]

日本版[編集]

日本では1978年東宝により日生劇場においてミュージカルが初演された。宝塚歌劇団の娘役の中でも特に身長が低かった愛田まちが主役のアニーを演じた。2014年公演でグレース役に起用された生田智子は、この東宝版に子役キャストとして出演していた。

1986年には、日本テレビの制作で、「日本信販ミュージカル」として上演された。アニー役はアントニオ猪木倍賞美津子夫妻の娘である猪木寛子と、後に検察官衆議院議員を歴任する菅野志桜里がダブルキャストで演じた。

それ以来、スポンサーや名称を変えながらも、毎年公演を実施している。一時期、冠スポンサーであった明治生命が撤退したため存続が危ぶまれたが、その後は丸美屋食品が冠スポンサーとなり、「丸美屋食品ファミリーミュージカル」として開催されている。

出演者については、毎年オーディションを実施するため、一部の役を除いては毎年顔触れが異なる。大人のキャストには、佐藤仁美2013年)や浅香唯2014年、いずれもハニガン役)など、ミュージカル未経験の俳優・女優・タレントを起用することもある。子役のキャストは、毎年9000名を超える応募者から、書類選考・オーディションを経て28名(アニー役は2名)を選出。選出後には、劇中でタップダンスを披露する「タップキッズ」以外の子役を、ダブルキャスト方式で「スマイル組」と「トゥモロー組」に振り分けている。

以前は、全国各地で公演を実施していた。現在は、ゴールデンウィーク中に東京公演(新国立劇場、2014年までは青山劇場)、夏休みの期間に東京以外の都市で地方公演、クリスマスの直前に東京で「クリスマスコンサート」を開催するスケジュールが定着している。地方公演では、毎年開催される大阪名古屋に加えて、その他の地方都市から1~2ヶ所を年替わりで開催地に指定している(2014年は仙台新潟での開催を予定)。ダブルキャスト方式の子役については、開催地に応じて「スマイル組」か「トゥモロー組」のいずれかが出演。「クリスマスコンサート」への出演を最後に、当該年の子役が全員「卒業」することになっている。

演出は、東宝版は尾崎洋一、日本テレビ版は1986年から2000年まで篠崎光正、2001年以降はジョエル・ビショッフが担当している。

日本テレビでは毎年、情報番組特別番組で子役オーディション・レッスンの模様を紹介している。

出演者[編集]

年度 ウォーバックス ハニガン グレース ルースター リリー アニー
1978 若山富三郎 平井道子 近衛真理 真島茂樹 新倉まり子 愛田まち
1986 財津一郎 夏木マリ
/秋川リサ
若葉ひろみ 尾藤イサオ 汀映蒼良 猪木寛子[3] 菅野志桜里
1987 順みつき 鳥居かほり 西部里菜
1988 上條恒彦 夏木マリ 庄野真代 ジェイ川平 北村岳子 柳志乃
1989 浅茅陽子 神崎愛 嶋田久作 大石直美 椎野愛 岩崎ひろみ
1990 白木美貴子 渋谷哲平
/園岡新太郎
森以鶴美 飯尾麻耶 三島知子
1991 上月晃 峰さを理 郡司行雄 林選 鈴木奈央 多田葵
1992 岡村喬生 汀夏子 小宮健吾 伊吹あい 河野由佳 遠山真澄
1993 平野忠彦 金井克子 大輝ゆう 金井れな 西田彩香
1994 安南潤 ヒロコ・グレース 岩崎ひろし 高崎絵里子 中野美穂 谷井里衣
1995 大和田伸也 今陽子 桝川譲治 西口久美子 前田織里奈 水野貴以
1996 岡田真澄 日向薫 瀧本瞳 安藤由紀 山下結穂
1997 平野忠彦 秋川リサ 紅エミ 伊藤はじめ 佐々木史恵 冨岡真理央 冨田麻帆
1998 日向薫 鳥居かほり 河内浩 杉本彩 鳥谷部はるか 鳥井潤子
1999 夏樹陽子 千堂あきほ 柏木陽 大勝香緒里 内田莉紗 田畑亜弥
2000 高瀬春奈 かとうれいこ あいざき進也 八木小織 垣内彩未 神岡実羅乃
2001 麻丘めぐみ 鈴木早智子 本間ひとし 大原かおり 皆本麻帆 橋本安奈
2002 岡まゆみ 岩崎良美 胡桃沢ひろこ 岡田レイン 川綱ゆめ
2003 岡田真澄 小柳ルミ子 来栖あつこ 下垣真香 仲原舞
2004 峰岸徹 本間憲一 今井恵理 澤井杏奈 宮原理子
2005 名高達男 荻野目慶子 川原多美子 石丸椎菜 鈴木満梨奈
2006 目黒祐樹 辺見マリ 加藤茜 服部杏奈
2007 杏子 太田彩乃 伊藤有沙 栗原沙也加
2008 山田邦子 川崎麻世 荻野七穂 豊原江理佳
2009 麻倉未稀 水谷あつし 飯塚萌木 佐々木李子
2010 森口博子 中原櫻乃 澤田真里愛
2011 友近 香寿たつき
/彩輝なお
徳永邦治 近貞冬奈 髙地杏美
2012 松本明子 彩輝なお 松田賢二 垣内彩未 松田亜美 菊池愛
2013 佐藤仁美 川久保拓司 杉本有美 吉岡花絵 石川鈴菜
2014 三田村邦彦 浅香唯 生田智子 松田賢二 甲斐まり恵 國分亜沙妃 吉井乃歌

ストーリー[編集]

舞台は1933年、世界大恐慌直後の真冬のニューヨーク。街は仕事も住む場所もない人で溢れ、誰もが希望を失っていた。 そんな中、どんな時も夢と希望を忘れないひとりの少女がいた。ニューヨーク市立孤児院に住む11歳の赤毛の女の子、アニーだ。10年前に孤児院の前に捨てられていたアニーは、いつか本当の両親が迎えに来ると信じて暮らしていた。 ある日、なかなか迎えに来ない両親を自分から探しに行こうと、院長のミス・ハニガンに見つからないよう、こっそり孤児院を脱け出す。野犬と出会いサンディーと名づけ、サンディーを連れながらニューヨーク中を探し回る。家をなくなった人達が集まるフーバービルと呼ばれていた貧民街に逃げこんだが、警官に捕まって孤児院に連れ戻される。

クリスマス休暇を一緒に過ごす孤児を探していた大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースと孤児院で出会ったアニーは、ウォーバックスの自宅で休暇を過ごすことになる。 前向きなアニーに魅かれたウォーバックスは、アニーを気に入り、養女にしたいと考える。しかしアニーは、自分の両親がまだ生きていると信じていて、本当の両親と暮らしたいという夢を持っていた。彼女が親を探すのに持っていた手がかりは半分に割れたロケットのみだった。

けなげなアニーの気持ちに心打たれたウォーバックスは、彼女の本当の両親を見つけたものに5万ドルの報奨金を与えると公表する。お金を目当てに大勢の人々が自分こそアニーの親だと名乗りをあげ、これに目を付けた孤児院の院長のハニガンとその弟のルースターらも、この金をだまし取ろうと画策する。

ホワイトハウスをウォーバックスと訪れていたアニーは閣僚たちを目の前にして希望を失わないことを説きフランクリン・ルーズベルトニューディール政策を発案する。

ルースターがウォーバックス宅に変装してアニーの親であると告白したが、FBIの捜査によってアニーの両親は既に火事により数年前に死亡していたことが分かり(近々の日本版では病死)、ハニガンらの企みは失敗。アニーはウォーバックスの養女となる。

主な楽曲[編集]

各楽曲の番号およびタイトルはヴォーカルスコアに基づく。なお、CDなどでの標記は()内に記した。1982年の映画では、“Hooverville”を始め”N.Y.C.”など、いくつかの楽曲がカット。1999年のテレビ映画も同様に”Hooverville”などがカットされている。

第1幕
1. Overture
2. Maybe
3. It's the Hard-Knock Life
4. Tomorrow
5. Hooverville(We'd Like to Thank You, Herbert Hoover)
6. Little Girls
7. I Think I'm Gonna Like It Here
8. N.Y.C.
10. Easy Street
11. You Won't Be an Orphan for Long
第2幕
13. Fully Dressed (You're Never Fully Dressed Without a Smile)
20. Something Was Missing
21. I Don't Need Anything But You
    Servants’ Annie(Annie)
22. A New Deal for Christmas

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]