アドニス (詩人)

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アドニス
أدونيس
Ali Ahmad "Adunis" Said Esber.jpg
アドニス(2006)
ペンネーム Adonis, Adunis
誕生 アリー・アフマド・サイード・アスバール
Ali Ahmad Said Asbar
1930年1月1日(84歳)
シリアの旗 シリアラタキア県
職業 詩人
国籍 シリアの旗 シリア
文学活動  
主な受賞歴 ストルガ詩の夕べ金冠賞(1997)
ゲーテ賞(2011)
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アドニス(Adonis, Adunis; アラビア語: أدونيس‎)はシリア詩人エッセイスト1930年1月1日生まれ。本名はアリー・アフマド・サイード・アスバール(Ali Ahmad Said Asbar, alî ahmadi sa'îdi asbar / Ali Ahmad Sa'id; アラビア語: علي أحمد سعيد إسبر‎‎)だが、アドニスの筆名でレバノンフランスで活動してきた。母語であるアラビア語による著書は20冊以上にのぼる。

生涯[編集]

アドニスはシリア北部のラタキア県アル・カッサビン(Al Qassabin)で、アラウィー派の家族に生まれた.[1]。幼い頃から畑で働いたが、父親は普段からを彼に覚えさせており、その影響で自ら詩を作るようになった。1947年シュクリ・アル=クワトリ大統領の前で詩を朗読する機会を得たことがきっかけで奨学金を多数受け取るようになった。最初はラタキアの学校に入り、次いでダマスカス大学に進んだ。1954年に哲学の学位を得ている。

アドニスという筆名について、アントゥン・サーデー(Antun Saadeh, 中東一帯に統一シリア国家を築こうという大シリア主義を提唱する、世俗主義で過激な民族統一主義傾向を持つ政党・シリア社会国民党 Syrian Social Nationalist Party の党首)から貰ったという説もあるが正しくない。この筆名は、多数の雑誌に本名で投稿して拒絶された後、彼が独自に考え出したものである。1955年、シリア社会国民党が弾圧されると、アドニスもその党員だったとされて6ヶ月間投獄された。1956年に釈放された後、彼は隣国レバノンベイルートに移住し、1957年には同じくシリア出身の詩人ユースフ・アル=カール(Yusuf al-Khal)とともに「Shi'r」(詩)という雑誌を発行した。この時期、彼は汎アラブ主義に転向してシリア民族主義を放棄し、同時に政治的な内容もあまり書かないようになった。

アドニスは1960年から翌年までフランスに留学する奨学金を得て、帰国後はレバノンの大学でアラビア語文学の教授となった。1976年にはダマスカス大学の客員教授となっている。1980年、激化するレバノン内戦を避けてフランスに亡命し、1980年から1981年までパリソルボンヌ大学でアラビア語を教えた。

文学者としての経歴[編集]

アドニスは近代アラビア語詩文の先駆者の一人である。しばしば反抗者、あるいは自らの信じるルールに従う偶像破壊者ともされる。アドニスは自著でこう書く。「アラビア語詩文はこの支配的な批評観が示唆するような一枚岩ではなく、多元的で、時として自己矛盾をも含むものである」[2]。アドニスの仕事は、1970年代にはベイルートで共に雑誌「Mawakif」を編集したこともあるアラブ人批評家のカマール・アブー・デーブ(Kamal Abu Deeb)により注目されてきた。

1995年にはフランスの文学賞である地中海賞外国人部門(Prix Méditerranée Étranger)を受賞。1997年にはストルガ詩の夕べで金冠賞を受賞。2007年にはノルウェー文学・表現の自由アカデミーが授与するビョルンソン賞(Bjørnson Prize)を受けている。

またノーベル文学賞の候補として何度も取りざたされてきた。

作品[編集]

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  • 1954年 - La Terre a dit
  • 1957年 - Premiers poèmes
  • 1958年 - Feuilles dans le vent
  • 1961年 - Chants de Mihyar le Damascène
  • 1961年 - Mémoire du vent (Poèmes 1957-1990)
  • 1971年 - Tombeau pour New York
  • 1975年 - Singulier
  • 1980年 - Les résonances, les origines
  • 1982年 - Le livre des migrations, préface de Salah Stétié, éditions Luneau-Ascot
  • 1983年 - Ismaël
  • 1985年 - Kitab al-Hisar (Le Livre du siège)
  • 1988年 - Célébrations
  • 1990年 - Le Temps des villes
  • 2009年 - La forêt de l'amour en nous

エッセイ[編集]

  • 1964年 - Le Diwan de la poésie arabe (3 volumes), essais critiques
  • 1968年 - Le théâtre et les miroirs
  • 1972年 - Le temps de la poésie
  • 1975年 - Le fixe et le mouvant (3 volumes), thèse d'État
  • 1980年 - Préface pour les fins de siècles
  • 1985年 - Politique de la pensée
  • 1993年 - La Prière et l'Épée : essai sur la culture arabe
  • 2007年 - Le livre (al-Kitâb) (Paris, Éditions du Seuil, coll. "Réflexion")
  • 2009年 - Le regard d'Orphée, entretien, avec Houria Abdelouahed (Fayard, coll. "Témoignages pour l'Histoire")

日本語訳[編集]

  • 「現代アラブ文学選」(創樹社 1974年)
  • 「アジア・アフリカ詩集」(土曜美術社 1998年)

脚注[編集]

  1. ^ Adonis
  2. ^ An Introduction to Arab Poetics, p. 10

外部リンク[編集]