アタウアルパ・ユパンキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
アタウアルパ・ユパンキ

アタウアルパ・ユパンキAtahualpa Yupanqui, 1908年1月31日 - 1992年5月23日)はアルゼンチンフォルクローレのギタリスト、歌手、作家である。

人物[編集]

本名エクトル・ロベルト・チャベーロ(Héctor Roberto Chavero)、でアタウアルパ・ユパンキの名はインカ帝国歴代の皇帝2人の名をつなぎ合わせたものである。ブエノスアイレス州ペルガミーノで鉄道員の家庭に生まれ、のち父親の転勤によって北西部のトゥクマンに移る。父はケチュア系先住民の血を受け継ぎ、母親はバスク系移民。

1929年、処女作「インディオの小径」(Caminito del indio)でデビューし、1930-40年代に多くの作品を発表するが、その活動が反政府的と目されて1950年代初頭にはヨーロッパへの亡命を余儀なくされたこともある。その後アルゼンチンに帰国したが、後年には再び生活の拠点を海外(フランス)に移し、死の直前まで世界各国で演奏活動を行っていた。左利きであったが、特に左利き用のギターは使わず、ジミー・ヘンドリックスのように右利き用のギターに逆さまに弦を張り、演奏していた。

1964年、66年、67年、76年の4回来日公演を行っている。

愛器ヌーニェス[編集]

ユパンキはその生涯で数多くのギターを使用したが、最も愛用したのはアルゼンチン・ヌーニェス社の2本のギターであった。LPジャケットや当時の画像から確認できる。 その2本のヌーニェスの1本は日本人ギタリストソンコ・マージュへ1966年、その芸名と共にユパンキ本人から贈られた。もう1本のヌーニェスは1967年頃から1992年逝去まで弾き続けられた。

ブエノスアイレスに工場を持つヌーニェス社のクラシックギターは、その背面版がアルミニュームで作られた特殊な構造のギターで、フォルクローレ、クラシックを問わず数多くのギタリストに愛用された。

主な作品[編集]

小説[編集]

  • 『インディオの道』濱田滋郎訳 集英社、1967 晶文社 1979年 (原題:Cerro Bayo)
  • 『インディオの歌』ソンコ・マージュ訳 旺文社文庫 1979
  • 『風の歌』ソンコ・マージュ訳 現代ギター社 1998年

 

外部リンク[編集]