アスベスト村

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アスベスト村フランス語:Asbestos)とは、カナダ南東部のケベック州に存在する村である。付近には世界的に見ても巨大なアスベスト鉱山が存在していたことで知られる。アスベスト村はセントローレンス川よりも南に位置し、村からさらに南に約100kmほど行くとアメリカ合衆国との国境が存在する。気候帯冷帯に属し、特に冬季は寒冷な気候である。

概要[編集]

アスベスト村は、おおよそ北緯45度46分、西経71度56分付近に位置する。2006年実施のカナダ国勢調査によれば、2006年現在の村の人口は、6819人である [1] 。 村の面積は、29.67km2なので [2] 、2006年現在の人口密度は、おおよそ229.8人/km2である。なお、村の世帯数は、2006年現在、3429戸である [1] 。 アスベスト村はニコレット川(Nicolet River)の近くにあり、付近には近年まで世界的に見ても規模の大きなアスベスト鉱山であった、ジェフリー鉱山(Jeffrey mine)が存在していた [3] 。 この他、以前はマグネシウムを精製する工場もあった(現在は閉鎖)。これら、アスベスト鉱山とマグネシウム精製工場が、長らく村の雇用を支えていた(村における大口の雇用者であった)。また、付近には鉄道も敷設されていた。1960年代は、このアスベスト村は大変に景気が良く、村は新しいホールを建築し、さらには、そこを芸術家達に装飾させるほど、経済的な余裕があった。しかし、アスベストの需要が落ち込むにつれ、次第に景気は悪くなっていった。

ジェフリー鉱山について[編集]

アスベスト村付近に位置するジェフリー鉱山(Jeffrey mine)は、近年まで世界的に見ても規模の大きなアスベスト鉱山であった [3] 。 このジェフリー鉱山でのアスベストの採掘再開のために、2012年6月にアスベスト村は、20年の返済計画でケベック州政府から5800万カナダドルを借金することにした [4] 。 しかし、これはすぐに撤回された。借金の撤回後、今後は鉱山に頼る経済体制ではなく、より多角的な経済体制を目指してゆくと、アスベスト村から方針が示されている [5]

村の近隣について[編集]

この村付近には鉄道が敷設されていた。この鉄道は、村の西約150kmに位置しているモントリオールと、村の北北東約150kmに位置しているケベック・シティーへと延びていた。この他、その鉄道からは外れるものの、村の北東約50kmに位置しているセットフォードマインズ(Thetford Mines)にも、比較的大きなアスベスト鉱山があったことが知られている。

関連項目[編集]

  • アスベスト(石綿
  • アスベスト市 - ロシアの都市。アスベスト村と同じく、すぐそばにアスベスト鉱山が存在しており、アスベストが産業に影響を及ぼしているなど、共通点が見られる。

出典[編集]

  1. ^ a b "2006 Community Profiles" 2006年実施のカナダ国勢調査のデータより (カナダのサイト)
  2. ^ "Geographic code 40043 in the official" (カナダのサイト。フランス語
  3. ^ a b Society for Mining, Metallurgy, and Exploration (U.S.) (2006-03-05). "Industrial minerals & rocks: commodities, markets, and uses." p.196 ISBN 978-0-87335-233-8
  4. ^ アスベスト鉱山再開のための資金に対して吹き荒れる非難の嵐 (カナダのサイト)
  5. ^ カナダCBCニュース2012年9月14日 (カナダのサイト)

外部リンク[編集]