アシナシトカゲ科

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アシナシトカゲ科
生息年代: 後期白亜紀現世
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
下目 : オオトカゲ下目 Anguimorpha
: アシナシトカゲ科 Anguidae
亜科

本文参照

アシナシトカゲ科 (アシナシトカゲか、学名: Anguidae) はトカゲの一つ。3亜科におよそ13属120種が属する。アシナシトカゲという名であるが、多くの種は四肢を持ち Galliwasp、Alligator lizard などと呼ばれる。これに対し、無足の種は slowworm、glass lizardと呼ばれる。鱗の下には硬い皮骨を持つ[1]

肉食・昆虫食性であり、様々な環境に生息する。卵生種・胎生種双方を含む。ほとんどの種は地上性だが、樹上性種もいる[1]

化石記録は比較的多い。北米西部、白亜紀後期-第三紀の層からよく出土し、最古の化石はカナダカンパニアン後期(約7500万年前)の層から産した Odaxosaurus priscus である。北米に化石が多いことからすると、この科は白亜紀に北米で進化し、第三紀にヨーロッパにまで分布を広げたと考えられる。 これらの化石は既に現生種とよく似たタガネ型の歯・皮骨を獲得している。暁新世-始新世にかけて多様性を増やし、Glyptosaurus 属など、大型化し、破砕に向いた歯列を進化させた種も出現した[2]

分類[編集]

四肢をもつAbronia graminea

北米に生息するギンイロアシナシトカゲ科Anniellidae、1属2種)とアフリカに広く分布するモノペルティス科Monopeltis、19属)ならびにミミズトカゲ亜目Amphisbaenia)は近縁であり、この科に含めることもある[2]

以下に現生種の一覧を示す[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b Bauer, Aaron M. (1998). Cogger, H.G. & Zweifel, R.G.. ed. Encyclopedia of Reptiles and Amphibians. San Diego: Academic Press. pp. 152–155. ISBN 0-12-178560-2 
  2. ^ a b Conrad, Jack L.; Norell, Mark. (2008). “The braincases of two glyptosaurines (Anguidae, Squamata) and anguid phylogeny”. American Museum novitates. https://hdl.handle.net/2246/5917. 
  3. ^ Anguidae in Reptile Database”. 2012年10月16日閲覧。