アキフ・ピリンチ

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アキフ・ピリンチ
Akif Pirinçci
誕生 1959年10月20日(54歳)
トルコの旗 トルコ イスタンブール
職業 小説家
言語 ドイツ語
活動期間 1980年 -
代表作 『猫たちの聖夜』(1989)
処女作 『涙は最後に』(未訳)
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アキフ・ピリンチ(Akif Pirinçci、1959年10月20日 - )はトルコイスタンブール生まれ、ドイツ育ちの小説家。男性。創作活動はドイツ語で行っている。

略歴[編集]

20歳のときに、トルコ人の若者とドイツ人の女子学生の恋を描いた小説『涙は最後に』(未訳 Tränen sind immer das Ende、1980年)を発表しデビュー。

1989年、雄猫のフランシスを探偵役にした長編ミステリ小説『猫たちの聖夜』(原題『猫科』 Felidae)を発表。この作品はドイツでベストセラーになり、ドイツのミステリ雑誌『Mimi』が主催するミステリ賞を受賞した[1]。その後、アニメ映画化もされている。1993年に発表したシリーズ第2作『猫たちの森』(原題『フランシス』 Francis)もベストセラーになった。日本ではシリーズの最初の2作品しか訳されていないが、ドイツ本国では2012年の第8作"Göttergleich"(未訳)まで出版されている。

雄猫フランシス・シリーズ以外の作品も発表しており、2001年発表の"Die Damalstür"(未訳)は2009年に"Die Tür"のタイトルでマッツ・ミケルセン主演で映画化された。

『猫たちの聖夜』は日本では1994年に翻訳出版され、『このミステリーがすごい!』で第10位にランクインした。なお、『猫たちの聖夜』は日本では「ドイツ・ミステリ大賞受賞作」として紹介されたが、これはその後に受賞作の紹介が進んだドイツ・ミステリ大賞(Deutscher Krimi Preis、DKP賞)のことではない[2]。『猫たちの聖夜』の日本語訳書のあとがき等では賞の主催団体や賞名のドイツ語表記が示されておらず、「ドイツ・ミステリ大賞」がどの賞のことを指しているのかは明確でない。

日本語訳作品[編集]

小説

その他

  • 猫のしくみ 雄猫フランシスに学ぶ動物行動学 (ロルフ・デーゲンと共著、監修:今泉忠明、訳:鈴木仁子、2000年2月、早川書房、ISBN 4152082631)(Das große Felidae-Katzenbuch (1994))

主な作品[編集]

雄猫フランシス・シリーズ

  1. Felidae (1989) - 『猫たちの聖夜』
  2. Francis: Felidae II (1993) - 『猫たちの森』
  3. Cave Canem (1999)
  4. Das Duell (2002)
  5. Salve Roma! (2004)
  6. Schandtat (2007)
  7. Felipolis (2010)
  8. Göttergleich (2012)

その他

  • Tränen sind immer das Ende (1980)
  • Der Rumpf (1992)
  • Yin (1997)
  • Die Damalstür (2001)
  • Der eine ist stumm, der andere ein Blinder (2006)
  • Der letzte Weltuntergang (2007)

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • アキフ・ピリンチ『猫たちの聖夜』(1994年6月、早川書房) 訳者あとがき(池田香代子)
  • アキフ・ピリンチ『猫たちの森』(1996年12月、早川書房) 訳者あとがき(池田香代子)
  • アキフ・ピリンチ『猫たちの聖夜』(1997年11月、早川書房 ハヤカワ文庫NV) 解説「CAT on the street」(久美沙織
  • 平井吉夫「牡猫フランシス健在なり」(『ミステリマガジン』2011年4月号、洋書案内コーナー) - 2010年の雄猫フランシス・シリーズ第7作『猫国家』(未訳 Felipolis)の紹介など

未訳作品の日本語タイトルは上記の文献に従った。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]