ユウゲショウ

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ユウゲショウ
Oenothera rosea
Oenothera rosea
(2006年5月12日、東京都多摩市
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : 真正バラ類II eurosids II
: フトモモ目 Myrtales
: アカバナ科 Onagraceae
亜科 : Onagroideae
: Onagreae
: マツヨイグサ属 Oenothera
: O. sect. Hartmannia
: ユウゲショウ O. rosea
学名
Oenothera rosea
L'Hér. ex Aiton[1]
英名
rose evening primrose

ユウゲショウ(夕化粧、学名: Oenothera rosea)は、アカバナ科マツヨイグサ属多年草

和名の由来は、午後遅くに開花して、っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花を見られる。オシロイバナ通称と紛らわしいので、アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)と呼ぶこともある。

形態・生態[編集]

高さ20 - 30cm、時には50 - 60cmに成長する。には柔毛がある。

はやや広い披針形で、互生する。

5月から9月にかけて、茎上部の葉の脇から薄紅色で直径1 - 1.5cmのをつける。花弁は4枚で紅色の脈があり、中心部は黄緑色である。やや紅を帯びた白色のを付ける雄蕊が8本あり、雌蕊の先端は紅色で4裂する。

熟した果実は、雨に濡れると開き、種子が飛び散る[2]

分布[編集]

原産地は南米から北米南部。現在は帰化植物として世界の温暖な地域に広く分布する。

日本では、明治時代観賞用として移入されたものが関東以西に野生化しており、道端空き地でもよく見かける。

脚注[編集]

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Oenothera rosea L'Hér. ex Aiton”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年8月6日閲覧。
  2. ^ 多田多恵子『身近な草木の実とタネハンドブック』文一総合出版、2010年、54頁。ISBN 978-4-8299-1075-7 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]