アウダイール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
この名前は、ポルトガル語圏の人名慣習に従っています。第一姓（母方の姓）はサントス、第二姓（父方の姓）はド・ナシメントです。
アウダイール
名前
本名 アウダイール・サントス・ド・ナシメント
Aldair Santos do Nascimento
愛称 プルート
ラテン文字 Aldair
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
生年月日 (1965-11-30) 1965年11月30日（58歳）
出身地 イリェウス
身長 182cm
体重 77kg
選手情報
ポジション DF (CB)
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
1986-1989 ブラジルの旗 フラメンゴ 185 (11)
1989-1990 ポルトガルの旗 ベンフィカ 33 (6)
1990-2003 イタリアの旗 ローマ 415 (20)
2003-2004 イタリアの旗 ジェノア 17 (1)
2007-2009 サンマリノの旗 ムラタ 10 (0)
代表歴
1989-2000[1] ブラジルの旗 ブラジル 81 (3)
獲得メダル
男子サッカー
銅 1996 サッカー
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

アウダイール・サントス・ド・ナシメント（Aldair Santos do Nascimento, 1965年11月30日 - ）は、ブラジル・バイーア州イリェウス出身の元同国代表サッカー選手。ポジションはディフェンダー。

経歴[編集]

16歳でCRヴァスコ・ダ・ガマのトライアウトを受けたが、不合格となった[2]。一度はサッカーを諦めたが、CRフラメンゴのユースチームに入団[2]。1986年、フラメンゴでデビュー。1989年にはベンフィカへ移籍、UEFAチャンピオンズカップでは決勝に進んだがACミランに惜敗した。しかしミランのエースであるマルコ・ファンバステンをよく押さえたことに加え、ベンフィカのゴラン・エリクソン監督の勧めもあり[3]、翌年セリエA・ASローマへ移籍、守備の要としてチームを牽引した。

アベル・バルボの退団に伴いローマのキャプテンに任命され[3]、フランチェスコ・トッティに継ぐまでの間キャプテンを務めた[2]。1999年にはインテルへの移籍に傾いていたが、会長と話し合いと、ファビオ・カペッロ新監督が就任することにより残留した[2]。2000-01シーズンにセリエA優勝を果たした[3]。ローマでは2013年までアウダイールの背番号6が欠番になっていた(ケヴィン・ストロートマンの加入時、アウダイールの申し出により6番が欠番でなくなった。)[3]。

2002-2003シーズン終了後、ジェノアCFCへ移籍。1シーズンプレーし、現役を引退した。その後はビーチサッカーの選手としてプレーしていたが、2007年7月にサンマリノのSSムラタで現役復帰を果たした。2009年に再び引退。

ブラジル代表として3度のFIFAワールドカップに出場し、1994年のアメリカW杯では、DF陣に怪我人が相次いだことによりレギュラーを務めて優勝に貢献した[4]。1998年のフランスW杯では準優勝に貢献した[3]。

また、1996年のアトランタオリンピックにはオーバーエイジ枠でブラジル五輪代表として出場。「マイアミの奇跡」と呼ばれた日本戦でもプレーした。この試合において路木龍次があげたクロスに対応しようとしてGKのジーダと交錯する連携ミスから、こぼれたボールを伊東輝悦に押し込まれた[5]

その他[編集]

田中マルクス闘莉王は、エレガントなプレーをする凄いセンターバックであると評し、憧れを口にした[6]。

タファレルはアウダイールについて、「技術が高く、常に冷静なプレー振りであった。」と評価した[7]。

出典[編集]

  1. ^ “Aldair Nascimentos dos Santos - International Appearances” (英語). The Rec.Sport.Soccer Statistics Foundation. http://www.rsssf.com/miscellaneous/aldair-intl.html 
  2. ^ a b c d “"Pluto" Aldair, una carriera da big passata lontano dai riflettori”. GOAL (2022年10月30日). 2023年9月2日閲覧。
  3. ^ a b c d e “Che fine ha fatto Pluto Aldair?”. カルチョメルカート (2015年1月15日). 2023年5月5日閲覧。
  4. ^ “ALDAIR NASCIMENTO SANTOS”. ASローマ. 2023年5月5日閲覧。
  5. ^ “サッカー・アトランタ五輪：王国ブラジルを下す「マイアミの奇跡」を起こすも、2勝1敗でグループリーグ敗退”. オリンピック (2021年4月27日). 2023年5月5日閲覧。
  6. ^ “闘莉王が名手への“憧れ”告白　“史上最強CB”と絶賛「エレガントさは真似できない」”. news.yahoo.co.jp (2020年6月6日). 2023年5月5日閲覧。
  7. ^ “タファレル：セナのためにワールドカップを制したことを誇りに思う”. FIFA (2022年7月22日). 2023年6月20日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

 
ブラジル代表- 出場大会
ブラジル代表 - コパ・アメリカ1989 優勝 (4回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 1990 FIFAワールドカップ
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 1994 FIFAワールドカップ 優勝 (4回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - コパ・アメリカ1995 準優勝
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 1996 アトランタ五輪 サッカー競技 銅メダル
ブラジルの旗
ブラジル代表 - コパ・アメリカ1997 優勝 (5回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - FIFAコンフェデレーションズカップ1997 優勝 (1回目)
ブラジルの旗
ブラジル代表 - 1998 FIFAワールドカップ 準優勝
ブラジルの旗
ASローマ 殿堂入り
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=アウダイール&oldid=99931851」から取得