エインヘリャル

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エインヘリャルeinherjar)は、北欧神話でいう戦死した勇者。「エインヘルヤル」と書かれることもある。ヴァルキリーによってヴァルハラの館に集められる。

ラグナロクの際に、オーディンらと共に巨人たちと戦うために、彼らは毎日朝から互いに殺し合い、戦士としての腕を磨いている。その戦いで死んだものは、夕方になると皆生き返り、傷ついた者も同じく皆回復して、夜には盛大な宴を行う。殺しても翌日蘇るイノシシセーフリームニル(ゼーリムニルとも)の肉を食べ、ヤギヘイズルーンの乳で作った酒をヴァルキリーの酌で楽しむ。そして、翌朝になると再び戦いあう。

ヴァイキングの間では、死後このエインヘリャルに選ばれることこそ、戦士としての最高の栄誉とされていた。そのため、エインへリャルとしての復活を夢見て、戦場においても死を恐れることなく勇敢に戦うことが出来たため、結果、ヴァイキングの勢力拡大へつながっていったと考えられている。

ギュルヴィたぶらかし」では、ラグナロクの時にはエインヘリャルが皆甲冑に身を固め、同様に武装したアース神族とともに、ヴィーグリーズの野に攻め込んできた巨人の軍勢に向かって進軍する様子が書かれている。[1](オーディン対フェンリルのように、特定のエインヘリャルが特定の敵と戦うエピソードはない。)

「ギュルヴィたぶらかし」には、また、次のような事が書いてある。

  • アルファズル(万物の父。オーディン)はまたヴァルファズル(戦死者の父)とも呼ばれる。それは、戦死者が1人残らず彼の養子となるからだ。オーディンは彼らをヴァルハラヴィーンゴールヴ(女神の宮殿)に送る。彼らはそこでエインヘリャル(エインヘルヤル)と呼ばれる。[2]

[編集] 脚注

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  1. ^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、276ページより。
  2. ^ V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社版、1973年、241~242ページより。

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