わにとかげぎす

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わにとかげぎす

  1. 古谷実の漫画。本項で詳述。
  2. ワニトカゲギス目魚類の目の一つ。参照 -エソホウライエソ

わにとかげぎす
漫画
作者 古谷実
出版社 講談社
掲載誌 週刊ヤングマガジン
レーベル ヤングマガジンKC
発表期間 2006年17号 - 2007年24号
巻数 全4巻
話数 44話
テンプレート使用方法 ノート

わにとかげぎす』は、古谷実漫画。「週刊ヤングマガジン」(講談社)にて2006年から2007年まで連載された。人生を無為に過ごしてきたことに32歳で気付いた男が自分自身を変えようと一念発起して、友人関係や恋愛、そしてさまざまなトラブルに翻弄される様をユーモア・サスペンス・諦観を交えて描く。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


[編集] ストーリー

主人公富岡ゆうじはスーパーで深夜の警備員をしている32歳。彼は不意に、自分にこれまで友だちや恋人と呼べる存在がいなかったことに気づき、これまでの孤独で無為な人生を後悔し、友だちを作ろうと決めた。ところがそんなある日、勤務中のスーパーに「警備員へ お前は一年以内に頭がおかしくなって死ぬ」と書かれた脅迫状が届く。それから富岡はさまざまな事件、トラブル、出会い、別れを経験することになる。

[編集] 登場人物

富岡ゆうじ(とみおか ゆうじ)
山梨県出身。東京郊外にあるスーパーで夜間警備員として勤務する32歳の独身男性。肩まである長髪だが、額がだいぶ広くなっている。これまでの人生をほとんど家で寝て過ごしていたため、友達や恋人といった心から交流できる存在を持ったことがなく、それを後悔し、友人ができることを心から願うようになる。車の免許は持っているが、運転はあまり上手ではない。羽田と一夜を共にしてから女性やセックスに対して強い関心を持つようになる。雨川と花林が巻き込まれた事件で、そのきっかけとなる事に関して事情を全て知っていながら止めなかったことに責任を感じ、スーパーの警備員を辞職する。新しい職場で出会った斉藤を自身と同類だと思い熱心に慕うも、実際にはその間に存在するギャップに戸惑う。が、結局斉藤のことをよく気に掛けている(一方の斉藤は富岡のことを気に入ってはいるが気に掛けているとは言い難く、この辺りも両者の違いと言える)。新しい職場でも事件に巻き込まれ退職し、羽田に半分養われのフリーターをやりながら結婚にまでこぎ着けている。
羽田(はだ)
富岡と同じアパートの隣人。スタイルの良い美人で、小説家志望。富岡に好意を抱き、生まれて初めて好きになった異性がトランプのジョーカーであるなど男性の趣味は少々変わっている。一度だけ過去に男性と交際したことがあるが、その男性に浮気をされ、さらに家にカメラを仕掛けられて盗撮されていたことを知り、恋愛というものを諦めるようになる。が、その後富岡のことをどうしようもなく好きになってしまい、結局付き合うことになる。作品後半でK談社の大きな賞を取り、作家としてデビュー。ちなみにデビュー作は富岡に「死んでも読むな」と釘を刺している。
ホームレス
富岡がスーパーの屋上でサボっているところを、無断で寝泊まりしていたアパートの空き部屋から眺めていた。名前は不明。一等前後賞を合わせれば一発でサラリーマンの生涯年収を上回れる宝くじを当てることが生涯の夢。富岡に脅迫状の犯人の情報を教えるともちかけ富岡の自宅に転がり込むが、200万円以上の借金をしている闇金融屋に発見され身柄を拘束される。その借金は富岡に肩代わりしてもらうのだが、涙を流して「この恩は必ず返す」と言いながら舌の根の乾かぬ内に「富岡に体を許すことで恩返ししようと思ったが、やっぱり一万円で買ってもらえないか」と富岡と交渉しようとしていた(富岡が同性愛者であるというのはこのホームレスの勘違い)。ちなみに脅迫状の犯人については何も知らなかった。
花林雄大(はなばやし ゆうだい)
肥満体型の若者。青森出身。富岡の勤めるスーパーの警備員に就職、富岡の人生初の部下となる。自分の夢の中に出てくる、会ったこともない「夢の女」と現実世界で出逢い結ばれることが夢。モテるということを人生の至上命令と考えており、「金があればモテる」という思想から金への執着も人並み以上。その金に目がくらんだ結果、ある事件に巻き込まれる。その事件の最中に一億を超える現金を持ち逃げし、その後行方不明となる。
雨川勇(あめかわ いさむ)
高校を卒業したばかりの少年。メガネに坊主頭で小柄。富岡に脅迫の手紙を出した張本人。好きな女(ヤクザの女)の部屋がのぞけるという理由だけで富岡の勤務するスーパーの警備員になろうと思い、そのためには富岡が辞める必要があると思い脅迫状を出した。結局、富岡が辞めることなく警備員が増員されることとなり晴れて念願の就職がかなう。猪突猛進タイプであり、冗談が通じない性格。それでいながら人の話を容易に信用しないしたたかさも持つ。後に上原殺しの容疑者として逮捕され、少年院へ送致。
吉岡(よしおか)
雨川が熱烈な好意を抱く女性だが、ヤクザと同棲している。雨川の好意を利用し、自らのあられもない姿が映った写真などが入っているという金庫(本当はそのヤクザの所属する組の金が入っていた)を、ヤクザのマンションから運び出す仕事を手伝わせる。山梨県の山中で金庫を開けている際に上原と遭遇。上原に暴言を吐き、散弾銃で撃たれ死亡。
上原(うえはら)
吉岡にそそのかされた雨川と花林が、運び出した金庫を山中でこじ開けていたところに偶然遭遇。金庫から札束を取り出す吉岡を散弾銃で撃ち殺し、花林と雨川を自宅に監禁する。痴呆と鬱病を患っていたと思しき父親に殺されかけ逆に父親を殺してしまうが、そのことに対する罪悪感は一切無く警察にも届けなかった。自身の人生を価値のない物と断じ死のうと思っていた所に大金が転がり込み、一瞬生きる意欲を取り戻すが、充足感も達成感もないまま再び死のうと決意した(結局これは、彼の望んだ形でないとはいえ雨川により叶えられることとなる)。
斉藤(さいとう)
富岡が新しく勤務することとなる市民体育館(スポーツ総合センター)の先輩警備員。30歳。富岡が今まで遭遇したことがないほど達観した考え・人生観を持っている。無表情ではあるが、富岡のことは密かに気に入っている。また、照れた時には人並み以上に顔を赤くする。怒っているかのように見えるが、無表情で抑揚のない喋りは彼の元来の性質であり、割とキツイことを平然と言うのは彼なりに論理を追究した結果である。それが証拠に、人間らしい大爆笑もする。ストーカー被害に悩まされていた若井という女性に頼られた結果好意を抱くが(むしろ最初は彼女の方が先に惚れていた)、うまく気持ちを伝えられず、彼女のための行動も裏目に出てしまいフラれてしまう。その後、自分を変えようと様々なことに挑戦するが納得いかず、アフリカへ旅立つ事を決意し退職した。
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