わかち書き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
わかち書き(わかちがき)とは、日本語の文章において語の区切りに空白を挟んで記述すること。分かち書き・分ち書き・別ち書きとも表記する。小学校低学年の教科書、外国人向けの教科書、ひらがな・カタカナのみからなる文などに使われる。漢字が少ない文章は語の区切りを誤りやすい場合があるので、それを補うための方法。
日本語は西洋語と違って、空白によって語を区切ることはない。漢字が適当に含まれている文章では単語を把握しやすいが、それができない場合はしばしば単語の区切りをまちがう危険性がある(ぎなた読み)。
例 : こうしまるやさいいち
という文は、「講師丸谷才一」と「こう閉まる野菜市」に読める可能性がある。その場合、
- こうし まるやさいいち
- こう しまる やさいいち
とわかち書きをすれば誤読の可能性はなくなる。
漢字が制限されている初学者向けの教科書や、ROM容量が制限された、ファミコンなどのゲームでよく使われる。カナタイプの文章などでは、文意を正確に伝えるために必須である。挟む空白は、全角(文字1個分)のこともあるが、その半分(半角)のこともある。
単語ごとに区切る方法もあるが、文節ごとに区切ることが多い。
- にほんご の ぶんしょう に おいて ご の くぎり に くうはく を はさんで きじゅつする こと。(単語ごとの区切り)
- にほんごの ぶんしょうに おいて ごの くぎりに くうはくを はさんで きじゅつする こと。(文節ごとの区切り)
[編集] 点字
日本語の点字は、仮名文字体系で表記されるので、墨字から点訳する場合は、分かち書きをする必要がある。ただ、分かち書きには点字独自のルールもある。
[編集] 他言語のわかち書き
朝鮮語でも、特に一般に普及しているハングル専用表記の場合、わかち書きしないとわかりにくい。そのため、日本語のわかち書きと同様、ほぼ文節に当たる単位(語節:助詞を語尾と見れば語ということになる)で分けるのが普通である。朝鮮語の正書法を参照。また、古典ラテン語ではわかち書きを行う習慣が無く、中世に至ってわかち書きが普及した。

