やわらか戦車
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『やわらか戦車』(やわらかせんしゃ)とはラレコ制作のAdobe Flashによるアニメである。またはその作品で登場するキャラクター。
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[編集] 概要
ライブドアと協力してプロモーション戦略立案や版権管理を行うファンワークスがライブドアネットアニメ(ネトアニ)での連載として企画した。
後述のやわらかジェーンの声、波打ち際戦車ーズの声はラレコの妻であるkaolip(カオリップ)という女性が声優を務めているが、それ以外は脚本・作画・音楽・声の出演まで全てラレコ1人で制作している。2008年3月現在13話まで公開されている。また、2007年9月21日にファンワークスによってYouTube日本語版上に「やわらか戦車チャンネル」が開設された[1]。
企画当初は「かわいい動物モノのアニメで」との打診だったが、作者は以前描きかけて放置していた「やわらか戦車」を提出。結局これが採用された。ブログを通じた口コミ効果により、徐々に有名になった。
白っぽい饅頭のような桃のような柔らかい部分に顔がついており、左右にキャタピラが付いている。大きさはおおむねハンドボール大(他のキャラクターとの比較)だが、たこ焼き機のくぼみにすっぽり収まるほどの小さな戦車も確認されており、かなりの個体差がある模様。ラレコによると通常の「戦車」の定義に当て嵌まらないにもかかわらず戦車としているのは「戦わない車」であるためだとしている。しかし、10話でやわらかベイベーに銃撃されてもゆれるだけなので高い耐貫通能力があると思われる。
ひたすら退却する姿が印象的で、ファンの間では「退却ー」が合言葉になっている。
2006年、ファンワークスは「やわらか戦車」の商品化を企画。50社以上の申し出があった中から10社あまりの企業と「やわらか戦車連合軍」を結成し、玩具、雑貨、映像、書籍など多岐にわたるジャンルで商品を企画、発売している。同一ジャンルの商品を複数の会社にライセンス供与していること、またネット発のキャラクターとしては作者1人による制作で版権処理が容易であることなどから新しい形のキャラクタービジネスの試金石と見られており、毎日放送の『VOICE』、テレビ東京系の『ワールドビジネスサテライト』でも取り上げられた。また、商品化企画と前後してメディアにも露出するようになり、『王様のブランチ』や『くるくるドカン〜新しい波を探して〜』にも登場した。また、テーマ曲がナムコの音楽ゲーム『太鼓の達人シリーズ』に収録されており、この作品で『やわらか戦車』を知った人も多い。
しかしながらネットを中心としたムーブメントという性格上、実質的な購買意欲に直結しているかどうかを疑問視する声は大きく、売り上げ10億円を目標としているが厳しいのではないかとの見方もある。やわらか戦車に限らず、ネット先行型のビジネスモデルはメディア側と消費者との距離が(いい意味でも悪い意味でも)近いために、ユーザーの声を聞き分けるメディア側の裁量が今後の展開を左右するといえる。少なくとも懸命な売り込みの成果が上がっているとは言い難いのが現状である。
[編集] 受賞など
いずれも2006年。
- 第11回アニメーション神戸(作品賞ネットワーク部門)
- AMDアワード(Best Visual Designer賞)
- 日本のメディア芸術100選(エンターテイメント部門1位)
- Web of the Year 2006(話題賞第2位)
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 登場人物(戦車・兵器含む)
- やわらか戦車以外の登場人物の括弧内の話数は初登場時のもの。
- やわらか戦車
- 本編のメインキャスト。オープニングテーマの時点で複数体の存在が確認されており、量産型であることはほぼ間違いない。しかし戦車でありながら戦いを好まず、基本的に武装はされていない。しかも兵器でありながら「指でつつかれただけで腐る」(第1話)「空港の保安検査をパスする」(第6話)「キャノン砲は竹輪や三文判」(第2話、第5話)という設定であり、やわらか具合は「低反発マクラやプリンに匹敵」、ジミおじさん曰く、安全性は「低反発枕とタメ張る安全性を保障する」とのことでその製造目的は一切不明。三男曰く、「生存率が生まれたての海ガメの赤ん坊より芳しくないともっぱらの噂」。書籍版『やわらか戦車』のプロフィールによると、「やわらかチタン」という架空の素材でつくられている。その兵器とはかけ離れた姿に90式先輩には「兵器としての自覚が足りない」「お前ってさぁ、実は『兵器』なんかじゃなくて『全自動悲しみ製造機』だったりしないか?」と評価されている。戦車それぞれが自我を有しており、搭乗者は不要。しかも生殖まで出来るらしい(後述)。
- 兄者(あにじゃ)
- 最も登場数が多いやわらか戦車で3人兄弟の長兄。3日に一度は子猫にさらわれ行方不明になる。さらに子猫にさらわれた先にジェーンという現地妻がいて、やわらかベイベという子供までいる。休暇で「サモア行き」チケットを貰ったが実は「サマワ行き」だったことがある。ピーナッツアレルギーらしい(第3話)。その他にも親父の湿った吐息をかけられたり軒先に渋柿と一緒に吊るされたりしている。幼い頃は山田くん(後述)という旧型戦車に憧れていた。ベイベ達に対し過保護な面があったがベイベ達の成長ぶりに手がおえなくなった。
- やわらかジェーン
- 第2話にて写真で登場し、その後第4話にて登場した兄者の「現地妻」。兄者との間に青いフードでおしゃぶりを咥えたベイビー(子供)がいて、基本的には親子川の字(ラレコ談)。第10話では重症を負った兄者の治療をしていた。治療の際にかなりの医療機器を即座に準備したため看護師のようなことをしている可能性がある。兄者のベイベ(後述)に対する教育が過保護だと思っており「かわいい戦闘車両には旅をさせろ」とベイベ達が戦場の真っ只中で遊ぶことを容認している。キャラクターのなかで唯一、声優をラレコではなくその妻[要出典]のkaolipという女性が担当している。
- やわらかベイビー(やわらかベイベ)
- ジェーンの子供。性別不詳。公式ポータルサイト上では「ベイビー」となっているが「ベイベ」と呼ばれることが多い。「バーブー」としか喋れない。いつの間にかかなりの数に増殖していたことについて作者本人は「戦場で拾ったガラクタをリサイクルし作られた大量生産型である」と発言している[2]。また、「ご近所の子」もいるらしく、全てがジェーンの子供というわけではないようだ。乳が大好きで腹が減るとベイビー同士で鼓笛隊を組んで「兄者」にマーチを奏でながらおねだりをする。この乳マーチややわらか戦車第一話、二話、五話、九話などが現在アップル社が提供するiTunesで配信されている。「株」に興味があるらしい。他にも「家を建てたい」「ヒルズにオフィスを構えたい」などの野望があるらしく90式先輩曰く「乳のみ子のくせして野心的」。兄者は「やがて全てを諦めて退却に目覚める」と90式先輩に語っていたが現段階では後述の通りたくましく育っている。第10話ではミサイルを使って棒倒しをしたり兄者に機関銃や対戦車ロケット弾を撃ったりとたくましく育っている姿を見ることができる。
- 次男・三男
- 兄者の弟にあたるやわらか戦車。外見は兄者と変わりない。話のメインになったことはほとんど無い。ただし、第3話では兄者と次男が砲撃により吹っ飛ばされたため終始三男が主役になっていたこともある。第6話では兄者と一緒にサマワに行っていた。
- 子猫
- 3日に一度兄者を戦場より連れ出す(第1話)。兄者のいるところならたとえ砲弾飛び交う中であろうと現れては兄者をくわえてどこかへ連れ去っていく。
- 90(きゅうまる)式先輩
- モデルは90式戦車。喋ることが出来る。基本的に世話焼きな性格で、ふがいないやわらか戦車に「お前らな~」と説教を垂れる。しかし一応兵器としての仲間だとは思っているらしく、やわらか戦車達を見下したりはしない良き兄貴分。やわらか戦車と違い頑丈なのは「鍛えているから」らしい。しかしその直後「兵器なんだから硬いのは当たり前」と兄者に説教をしている。登場当初は作者が読み方を知らなかったため「きゅうじゅっしき」と呼ばれていた。ボクシングの試合における実況アナウンサーも務めている。
- 山田くん
- 兄者が幼い頃憧れていた旧型戦車。知名度はあるらしく90式先輩も彼のことを知っていた。第一線を退いているが戦車としての責務を全うするため笑点と思われるテレビ番組に出演し落語家達に砲撃していた。喋ることが出来るが劇中では「イエス・ボース」としか喋っていない。
- 小学生
- やわらか戦車をひっそり飼っている(?)小学生(第2話)。ポケットから生肉をだしてやわらか戦車に食べさせてあげていた。
- 中学男子
- 五分刈り(?)の中学男子(第2話)。練り物キャノンのちくわの味に魅せられ、ちくわを食うためだけに戦場を訪ねる、ある意味命知らずなヤツ。
- ジミおじさん
- 空港の係員(第6話)。その後意外な形で再びやわらか戦車たちの前に現れる(第7,11話)。モデルはジミ・ヘンドリックスと推測される。兄者が幼い頃はテレビ番組の司会者もしていた模様。ボクサーでもあるが、兄者がマウスピースを忘れて、兄者を代用で使うがティアンチャイ・シンチャチャワンに敗れた。
- テロリスト
- 兄者たちの前に飛行機に乗り込もうとしたテロリスト。如何にもという砂漠迷彩の戦闘服に加え、服の下とは言え堂々と手榴弾や突撃銃などを持ち込もうとして金属探知機に引っ掛かり、ジミおじさんにボコされる。
- 鍬形ツマミ
- ラレコのもう一つの作品「くわがたツマミ」の主人公。くわがたツマミがネトアニでやわらか戦車と合流した際にゲストとして登場。ちなみに彼女は「ガキーン」としか喋っていない。
- ティアンチャイ・シンチャチャワン
- タイ人のボクサーの世界チャンピオン(第11話)。好物はトムヤムクンで笑顔がキュート。実は結構な日本通。ジミおじさんとの試合の後は秋葉原でショッピングを楽しむ予定。柔楽園ホール(後楽園ホールのパロディ)でジミおじさんを倒した。
- やわらかアトム
- 鉄腕アトムとやわらか戦車のコラボ企画で誕生。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] コラボレーション企画
YouTubeの「やわらか戦車チャンネル」という企画において、以下のアーティストとコラボレーションを行っている。
また、2007年10月4日には、鉄腕アトムとのコラボレーション作品、『やわらかアトム』が発表された。
[編集] 関連商品
- 書籍 - 『やわらか戦車』(ラレコ、角川ザテレビジョン、2006年、ISBN 978-4048944786)
- DVD - やわらか戦車1-9、未公開作品一話、テレビなどの紹介映像、スライド(やわらか戦車戦線異状なしの作者ブログで登場する絵と推測される)
- CD - ラレコ作曲の「波打ち際戦車ーズ」(声はkaorip)やニポポ、トンガリキッズ、サエレキテル、オイリバーサミット、太郎、ハテナア&クエスチョン、とコラボした作品が多数。またラレコの制作した波打ち際戦車ーズ、浜辺のライブはアップル社の提供するサービス、iTunesで配信されている。
[編集] 脚注
- ^ YouTubeに「やわらか戦車チャンネル」開設(INTERNET Watch、2007年9月21日)。
- ^ やわらか戦線異状なし:今日はあったかかったのです。 - livedoor Blog(ブログ)(作者公式ブログ、2006年4月21日のエントリー)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ラレコ先生のプロフィール - 作者のプロフィール
- やわらか戦車 退却司令室 - やわらか戦車公式ポータルサイト
- 「やわらか戦車」って何だ? - ITmedia(2006年2月27日)
- ウェブテント

