まんがサイエンス

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まんがサイエンス』は、学習研究社が刊行する学年誌『5年の科学』および『6年の科学』にて連載されている科学学習漫画。作者はあさりよしとお

清水ますみによる同名の作品も、事実上の前作であるため本項で扱う。ただし、両者に登場人物・ストーリーの関連は全くない。

以下、『まんがサイエンス』は、特記がない限りあさりよしとお作品を指す。

目次

[編集] 概要

連載開始は1987年10月号(当初は『5年の科学』のみに連載。連載開始の事情は#清水ますみ版『まんがサイエンス』も参照)。

中断を挟み以後現在に至るまで15年以上の連載を続けるという、学習漫画では類例のないロングヒット作品となっている。また、原作者を持たず(トピックごとの協力者は存在する)、作者自身の取材によって、多岐にわたる科学分野について内容的に高水準の作品を描き続けている点でも希少な作品と言える。また、それを子供にも理解できる水準に解かりやすく描くことも簡単ではない。

開始当初は8ページのショート連載であり、あさりの扱いも小さかった(協力者と共に、「絵」として欄外に小さくクレジットされていた)。1991年度から倍の16ページとなり、また同時期に『6年の科学』にも同じ内容が連載されるようになった。学研ノーラコミックス名義で、2008年現在11巻までコミックスが出ており、また図書館向けのハードカバー版もある。

掲載誌が横書き左綴じなので、本漫画も欧米の漫画のように左から右へ読む形式で、ふきだし台詞も基本的に横書きになっている。

単行本カバー見返しのコメントによると、小学4年生の頃、内山安二の『コロ助の科学質問箱』(学研まんが ひみつシリーズ)を読んで以来、科学まんがを描きたいという希望を暖めていたという。ある種、作者の念願が叶った作品である。

[編集] 作品の内容

基本は一話完結方式で、毎回ハイテク機械や人体、生物、また環境問題や気象などあらゆる科学のテーマを採り上げ、それを主人公の小学生たちが専門家と一緒に知識を学んでいくというもので、その内容は大人が参照しても十分勉強になるレベルであり、その明快な説明と図解には定評がある。

その一方で、作者ならではのコントやギャグも交えており、漫画としても十分楽しめる。小学生と専門家というのは学習漫画の定番だが、本作では人間の専門家がほとんど無く、あからさまに怪しい専門家が毎回登場する。作者の趣味が前面に出ていることも特色であり、とりわけロケットに関する話題は多い。その他カメラや時計など精密機器の話も多く見られる。また、5~12ヶ月にわたって続き物となっているシリーズ連載作品(ロボットの来た道など)もあり、レギュラーキャラ以外が登場する特別編もある。

[編集] 主な登場人物

[編集] レギュラーキャラ

よしおクン
科学クラブの5年生で、至ってマジメな少年。しかし、周りのボケに釣られてツッコミ役に回ることも多い。最初は名無しで、名前は公募による。
あさりちゃん 
よしおクンとコンビを組むショートカットの女の子で、連載開始時から登場。見た目は普通っぽいがかなりの天然ボケ。また、あやめちゃんへのライバル意識が強い。やはり、名前は公募による。
「あさり」+「よしお」で著者の「あさりよしとお」のパロディとなる。
あやめちゃん(大隅あやめ)
特別編から登場したツインテールの女の子。明朗快活なお調子者。いつも元気いっぱいだが、考え無しのうかつな発言も多く、そのため「専門家(後述)」の怒りを買って厳しく体罰を受けたり、実験台にされてしまうことが多い。いくらひどい目にあってもめげない精神力と人間離れしたタフさを持つ。あさりちゃんが「ボケ役」ならば、彼女は「大ボケ役」。一番おいしい役所と言える。しかし、でまかせが正解であることもあり、妙な勘の良さはある。後述する池上タクミを別にすれば、レギュラーキャラで彼女のみフルネームが存在している。
あやめ」も「おおすみ」も日本の人工衛星の名前である。
まなぶクン
レギュラーでは一番地味なメガネの少年。知識はかなり蓄えているが、難しいことは答えられない。
専門家(初期シリーズでは「おたすけ怪人」)
各話の主題を説明する役。後述する池上タクミ主人公の回を除き、牛乳パック・地球・イカ・人魚など毎度毎度変った姿をしている為、登場時は大概上記のレギュラー陣が驚いたり不審そうな表情を浮かべるが、専門家としての知識は有している。時折死霊精霊など、あからさまに非科学的な専門家も登場し、「これ、科学まんが!」と突っ込みを入れられるが、専門家達は平然としている。ある意味、まんがサイエンスの名物ともいえる。
個々の専門家については、まんがサイエンスの専門家一覧を参照。

[編集] 「ロボットの来た道」

池上タクミ(いけがみ たくみ)
2001年度の「ロボットの来た道」シリーズで主人公の少年。どういうわけかロボットが家に迷い込んでくる。タクミくんはロボットに振り回されつつも、彼の素性を調べるためロボットについて勉強することにした。このシリーズではよしおクン達は全く登場しない他、専門家も普通の人間ばかりであり、本作では異色のシリーズとなっている。また、よしおクン達の話に、タクミくん達が登場することもない。
名字の元ネタは東急池上線。沿線住民らしく、作中にも利用している場面が登場する。
只野呂保人(ただの ろぼっと)
タクミくんの名前と住所以外の記憶を失ったロボット。記憶を頼りにタクミの家に強引に上がり込む。そのため本名は不明だが、「ただのロボット」と自己紹介した相手に「只野呂保人」という姓名と勘違いされたため、単行本9巻の専門家名鑑ではその名で紹介されている。ただし、作中の役割は専門家ではない。非常に人間くさく、また悲観的なところがありタクミにしばしば励まされる。
長原サキ(ながはら さき)
タクミが勉強を教えてもらっている年上の女性。しばしば、タクミに求められてアドバイスをする。
チドリ
タクミの同級生の少女。おしゃべりで、タクミからは煙たがられている。ロボットを「只野呂保人」という姓名と思い込んだ。本シリーズでのボケ役といえる。

[編集] その他

トップをねらえ!』のアンソロジー『コミック・ガンバスター』で、本作の「出張版」2ページが掲載された。本編と同じく「あさりちゃんとよしおくんによる問題提起と専門家による解答」という構造になっているが、購読の対象が小学生では無い事もあって、(当時の)OVAに対する痛烈な非難が続出している。 作者本人によるパロディ作品に『がんまサイエンス』がある。 学習漫画の形式を取った大人向けの作品に『H・A・L』がある。

[編集] 清水ますみ版『まんがサイエンス』

『5年の科学』1987年4月号~8月号連載。

少年の大洋くん、少女のめもりちゃんの疑問に山下博士が答えて行くというもので、オーソドックスな学習漫画の形式である。なお、山下博士が禿頭であったりすることなどから、横浜大洋ホエールズ山下大輔から名前を取ったものと思われる。

9月号では「自由研究特集」として休載したが、10月号ではあさりの同名タイトルの作品に取って代わり、現在に至っている。恐らく、何らかの事情で清水が降板し、代役であさりが連載を引き継いだものと思われる。

学年誌では、学校年度に合わせて4月号~3月号を1サイクルとして連載が行われるのが普通である。あさりの『まんがサイエンス』が、学年誌では異例の10月連載開始と紹介されているのは、こうした事情のためである。よしおクンとあさりちゃんが連載当初は名無しだったのも、このことが理由と思われる。

[編集] 関連項目

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