へんてこなオペラ

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へんてこなオペラ(原題:Magical Maestro)は、アメリカ合衆国の映画会社、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)社に所属していたアニメーターのテックス・アヴェリーによる作品のひとつ。

内容[編集]

偉大なるオペラ歌手「プッチーニ」ことスパイクがコンサートを前に、歌のリハーサルをしている最中、犬のマジシャンがやって来て、マジックのステッキを売り込み共演を申し出る。しかし人気絶頂の彼はマジシャンを暴力的に追い払ってしまう。

彼の高慢な態度に怒ったマジシャンは仕返しをたくらみ、本番が始まった会場に乗り込む。そして魔術を使って指揮者から衣装やカツラを奪い取って変装。指揮者に変身してスパイクに面と向ったマジシャンは、『セビリアの理髪師』第一楽章「町の何でも屋」を朗々と歌うスパイクの衣装にウサギや植木鉢を出現させる。訳がわからずも必死に取り繕いながら歌い続けるスパイクだが、マジシャンの悪戯はエスカレートするばかり。バレリーナテニスプレーヤー、囚人アメリカンフットボール選手、果ては中国人やカントリー・ミュージックを歌うテキサス風等に変装させたりして、赤っ恥をかかす。あまりのひどさに観客の男性が激怒し、上の階にある貴賓席から果物などをスパイクめがけて投げつけるが、マジシャンのいたずらはこれにも乗じてさらに激しくなるする。

だが、「過ぎたるは及ばざるが如し」の言葉どおり、ついにスパイクはいたずらの張本人があのマジシャンだと悟る。怒るスパイクは魔法のステッキを奪い取り、逃げるマジシャンを逆に魔法を利用して舞台に引きずり出す。そしてマジシャンが歌う事になり、自身がやったような奇抜な変装を次々とさせられる。

最後は落ちてきた「THE END」の幕に押しつぶされるマジシャンだった。

登場するキャラクター[編集]

スパイク(プッチーニ)
今回は偉大なるオペラ歌手「プッチーニ」として登場。高慢な態度が災いして赤っ恥をかかされる。
スパイクが歌うのは『セビリアの理髪師』から「町のなんでも屋」。場面の声を担当したのは歌手カルロス・ラミレス(Carlos Ramírez)であると言われている。
「プッチーニ(Poochini)」の名はイタリアのオペラ作曲家プッチーニ(Puccini)を捩った駄洒落であるとされる。
犬のマジシャン
スパイクに魔法のステッキを売り込み共演を申し出るが暴力的につまみ出され、仕返しする。だが、やりすぎが災いして最後には立場が逆転する。名前はミストー(Mysto)。
上(貴賓席)から見ている男性
オペラの主催者と思しき人物。醜態続きのスパイクに激怒し、果物や万年筆のインク、金床などをスパイクめがけて投げつける。

日本でのTV放映[編集]

TBS版の『トムとジェリー』の短編に挟まれて放映されていた。順番で時折放映された。

補足[編集]

途中に左下に糸のようなものが動いたり、その後スパイク(プッチーニ)がその糸を抜くシーンがあるが、これはフィルムにホコリが挟まって写ってた現象をネタにしている。

関連商品[編集]

「TEX AVERY'S SCREWBALL CLASSICS」というタイトルでテックス・アヴェリー作品の中に入っている。だが現在は廃盤。参照

関連項目[編集]