へびつかい座11番星b

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へびつかい座11番星b
11 Oph b
星座 へびつかい座
発見
発見年 2007年
現況 確認
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 243 ± 55 au[1]
(3.64 ± 0.82)×1010 km
公転周期 (P) 730000 ± 365000 日[1]
(2000 ± 1000 年)
へびつかい座11番星A/Bの惑星
主星
スペクトル分類 M9 / M9.5[2]
質量 0.162+0.004
−0.005
[2]
表面温度 2375 ± 175 K[2]
年齢 1100 ± 200万年[2]
位置
赤経 (RA, α)  16h 22m 25.21s[2]
距離 473 ± 65 光年
(145 ± 20 pc[3])
物理的性質
質量 21 ± 3 MJ[1]
他のカタログでの名称
2MASS J16222521-2405139 b, Oph J162225-240515 b, Oph J1622-2405 b, WDS J16224-2405AB b
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へびつかい座11番星b (11 Oph b) は、M型主系列星連星であるへびつかい座11番星[2]の周りを公転する太陽系外惑星である[1]

へびつかい座11番星bは、後述の2MASS J21265040-8140293が発見されるまでは最も公転周期の長い惑星であった[4]。公転周期は約2000年であると推定されているが[1]、これには±1000年の誤差があるとされる[1]。また、質量は木星質量の21倍と、褐色矮星の下限である13倍を超えているため、惑星ではない可能性がある[1]

2016年には、へびつかい座11番星bをはるかにこえる、公転周期90万年の惑星、2MASS J21265040-8140293が発見された[5]。しかし、2MASS J21265040-8140293も木星の11.6倍から15倍の質量を持つため、褐色矮星である可能性もある。褐色矮星の下限を下回っている中で(すなわち惑星である可能性が高い中で)最も公転周期が長いのはフォーマルハウトbの876.7年である[6]

脚注[編集]

関連項目[編集]

座標: 星図 16h 22m 25.21s, −24° 05′ 13.9″