はやぶさ型ミサイル艇
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| はやぶさ型ミサイル艇 | ||
|---|---|---|
| 艦級概観 | ||
| 艦種 | ミサイル艇 | |
| 建造期間 | 2000年~2003年 | |
| 就役期間 | 2002年~就役中 | |
| 前級 | 1号型ミサイル艇 | |
| 次級 | ||
| 性能諸元 | ||
| 排水量 | 基準排水量 | 200t |
| 満載排水量 | 240t | |
| 全長 | 50.1m | |
| 全幅 | 8.4m | |
| 深さ | 4.2m | |
| 吃水 | 1.7m | |
| 機関 | ガスタービン3基、ウォータージェット3軸(16,200PS) | |
| 速力 | 最大44ノット | |
| 定員 | 21名 | |
| 武装 | 90式艦対艦誘導弾 連装発射筒 |
2基 |
| 76mm単装砲 | 1基 | |
| 12.7mm単装機銃 | 2基 | |
| C4I | OYQ-8B + リンク 11 | |
| MOFシステム | ||
| レーダー | OPS-18-3対水上レーダー | 1基 |
| OPS-20航海レーダー | 1基 | |
| 暗視装置 | OAX-2 赤外線暗視装置 | |
| FCS | FCS-2-31 砲FCS | |
| 言語 | 表記 | |
| 日本語 | はやぶさ型ミサイル艇 | |
| 英語 | HAYABUSA class PG | |
はやぶさ型ミサイル艇(はやぶさがたミサイルてい、JMSDF PG HAYABUSA class)は日本の海上自衛隊が保有するミサイル艇。2002年から2004年に6隻が竣工した。
目次 |
[編集] 建造の背景
海上自衛隊は1993年と1995年に全没型水中翼艇の1号型ミサイル艇3隻を就役させたが、就役後波浪時の船体強度や耐航性、速力の不足などの問題が明らかとなった。そのため1号型ミサイル艇の建造は3隻で打ち切られた。
そして問題点を改良して新たに建造が計画されたのが「はやぶさ型」である。平成11年度計画で2隻が予算化されたが、能登半島沖不審船事件を受けて不審船対処も考慮に入れた性能向上のための改良で予算が追加された。
[編集] 設計上の特徴
[編集] 船体
耐航性向上のため基準排水量はミサイル艇1号型の4倍の200トンになっている。船型は双胴型と単胴型が検討されたが不審船事件により要求速力が40ノットから44ノットになり、双胴型では要求達成が困難なため単胴型となった。また、船体強度や耐航性確保のため船体の長さに対し幅が狭くなっている。
他の特長にはステルス性が重視された設計になっている点があげられる。これはレーダー断面積 (RCS) のシミュレーション計算をもとに行われており、船体の各部にはレーダー波を直接反射しないようにするため傾斜がつけられている。また、マストも三脚構造のステルス性が重視された形状になっており、前甲板の76mm砲もステルスシールドが採用されている。
[編集] 主機
主機はアメリカのジェネラル・エレクトリック社が開発し、石川島播磨重工がライセンス生産しているLM500-G03ガスタービンエンジン(出力5,400馬力)を3基搭載している。各エンジンは船体に並列に並べられ、それぞれ一基のウォータージェット推進のノズルに接続されている。LM500-G03エンジンはミサイル艇1号型に搭載されているものと同型であるが出力が400馬力向上している。また、始動速度が他の護衛艦の主機よりも速く、有事に即対応することが可能である。日本テレビの報道番組には、「諸作業があっても30分以内に出撃可能。」という海上自衛隊のコメントが紹介されていた。
[編集] 兵装
主兵装は前甲板のオート・メラーラ76mm(62口径)単装砲と後部に搭載している90式艦対艦誘導弾連装発射筒2基である。加えて、海上自衛隊では武装ではなく、搭載品としての扱いになるが、12.7mm重機関銃M2用の銃架が艦橋後部に両舷各1基ずつ搭載されている。
76mm単装砲は日本製鋼所がライセンス生産したもので、海上自衛隊で初のステルス型シールドを備え、毎分約100発の発射速度を有する。射撃指揮装置2型31Cによって管制される。射撃指揮装置のレーダーは、ステルス性に配慮してやや仰角をかけた状態を係止位置としている。シールドの形状変更は製造ライセンスの関係上、開発元のオート・メラーラ社からの承認に時間を要したという。
他には対不審船用に赤外線暗視装置OAX-2や臨検用の複合型作業艇なども搭載されている。
はやぶさ型のウエポン・システムは、OYQ-8B戦術情報処理装置を中心に構成されている。これは、小型のAN/UYK-44コンピュータを使用しているが、一世代前の小型コンピュータであるUYK-20よりも性能は飛躍的に向上しており、UYK-20を使用していたOYQ-5では果たせなかったリンク 11の対応を果たしている。これにより、他の洋上部隊や航空部隊との攻撃の調整が可能となっている。また、海上自衛隊の基幹指揮システムである海上作戦部隊指揮管制支援システム(MOFシステム)を搭載しており、衛星通信を介して、地方総監部などから攻撃命令や攻撃に関する情報資料を受け取ることができる。
[編集] 居住性
- 科員のベッドは3段ベッドである。
- 小型のため艦内に厨房を設置できず、食事は航空機用の加温ボックスや電気ポットで暖めたレトルト食品やレーション、あるいは電子レンジ調理の食材や弁当を食することとなる。
- 高速航行中は、乗組員全員が座席に着席し、両肩と腰にシートベルトを装着する。
[編集] 同型艦
| 艦名 | 艦記号/番号 | 造船所 | 起工 | 進水 | 竣工 | 所属 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| はやぶさ | PG-824 | 三菱重工下関 | 2000年11月9日 | 2001年6月13日 | 2002年3月25日 | 第2ミサイル艇隊 |
| わかたか | PG-825 | 三菱重工下関 | 2000年11月9日 | 2001年9月13日 | 2002年3月25日 | 第1ミサイル艇隊 |
| おおたか | PG-826 | 三菱重工下関 | 2001年10月2日 | 2002年5月13日 | 2003年3月24日 | 第3ミサイル艇隊 |
| くまたか | PG-827 | 三菱重工下関 | 2001年10月2日 | 2002年8月2日 | 2003年3月24日 | 第1ミサイル艇隊 |
| うみたか | PG-828 | 三菱重工下関 | 2002年10月4日 | 2003年5月21日 | 2004年3月24日 | 第2ミサイル艇隊 |
| しらたか | PG-829 | 三菱重工下関 | 2002年10月4日 | 2003年8月8日 | 2004年3月24日 | 第3ミサイル艇隊 |
[編集] その他
- 上記のように、「はやぶさ」以外は「たか」で統一された命名となったが、当時の命名起案者は東北出身で、JR東日本の東北新幹線八戸開業で失われる特急の「ゆうづる」「はくつる」「はつかり」などを命名する誘惑にかられたという話が残っている。また、福岡を根拠地とするプロ野球のダイエー(当時。現ソフトバンク)ホークスが、通称「若鷹軍団」と呼ばれ、九州にはなじみが深いことから、舞鶴に配備される2番艇に「わかたか」の名前を用いられた点を惜しむ声がある。
- 『週刊ポスト』2006年(平成18年)7月14日号「平成の防人たち」第1回で、第2ミサイル艇隊が取り上げられており、隊員達の声や食事の例が見られる。
- 海上保安庁に同名の航空機がいる(「しらたか」除く)
- 2003年(平成15年)3月、日本海での戦闘訓練の模様が日本テレビの報道番組「きょうの出来事」で特集として取り上げられる。隊員の居住区や食事の様子、高速航行の様子が公開された。

