はくたか (列車)

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はくたか
特急「はくたか」で運用される、北越急行681系2000番台(手前の6両)とJR西日本681系0番台(奥の3両)(北陸本線 水橋駅 - 東富山駅間 2009年5月18日)
特急「はくたか」で運用される、
北越急行681系2000番台(手前の6両)と
JR西日本681系0番台(奥の3両)
(北陸本線 水橋駅 - 東富山駅間 2009年5月18日)
運行鉄道事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
北越急行
列車種別 特急列車
運転区間 福井駅金沢駅和倉温泉駅 - 越後湯沢駅
経由線区 七尾線北陸本線信越本線北越急行ほくほく線上越線
使用車両
(所属区所)
681系(JR西日本・北越急行)
683系(北越急行)
運転開始日 1965年10月
2009年10月現在のデータ

はくたかは、西日本旅客鉄道(JR西日本)・東日本旅客鉄道(JR東日本)および北越急行福井駅金沢駅和倉温泉駅 - 越後湯沢駅間を、七尾線北陸本線信越本線北越急行ほくほく線上越線経由で運行する特急列車である。

目次

[編集] 概要

現行の特急「はくたか」は、1997年3月22日北越急行ほくほく線が開業したことに伴い、上越新幹線と越後湯沢駅で接続することで東京北陸地方を連絡する列車として運転を開始した。ほくほく線内のみであるが160km/hで運転を行い、京成電鉄の「スカイライナー」(同じく最高速度は160km/h、標準軌)とともに日本国内在来線(狭軌)における最高速度の列車でもある。

なお、2014年度末に予定されている北陸新幹線の開業後の取り扱いについてJR西日本は、福井駅 - 直江津駅間については廃止の意向であることを明言した。一方で直江津駅 - 越後湯沢駅間については「(JR西日本)・北越急行・JR東日本と協議する」としているが、JR西日本は「廃止されるだろう」としている[1]

[編集] 列車名の由来

列車名の由来は立山開山伝説に登場する白いから採られている。

「はくたか」の列車名は、1965年10月に、それまで青森駅上野駅 - 直江津駅 - 金沢駅 - 大阪駅間を走っていた特急「白鳥」の上野駅 - 長岡駅 - 直江津駅 - 金沢駅間の編成を分離・独立させて運転を開始した列車に付けられた。

1982年11月に上越新幹線が開業したことに伴い、上野駅 - 長岡駅間を廃止し、残りの区間を「北越」に統合したことで「はくたか」の列車名が一度消滅した。しかし、ほくほく線の開業に伴い運行を始める特急の名称として「はくたか」の列車名が15年ぶりに復活した。

[編集] 運行概況

定期列車は13往復が運転されており、5・24号は福井駅 - 越後湯沢駅間、6・21号は和倉温泉駅 - 越後湯沢駅間、そのほかの列車は金沢駅 - 越後湯沢駅間を運行している。

東京駅から上越新幹線を利用して越後湯沢駅で乗り継ぐことにより、東京駅 - 富山駅間は最短で3時間10分台、東京駅 - 金沢駅間を最短3時間50分台、金沢駅 - 東京駅間を最短3時間40分台で結ぶ。走行区間の大部分を北越急行ほくほく線(最高速度160km/h)や北陸本線(最高速度130km/h)が占めるため、表定速度は100km/hを超え日本の特急の中ではトップクラスの速さである。

最高160km/hの高速走行ができるように、ほくほく線の線路は、分岐器レールの形状など新幹線と同等のものを用いている。信号機も、本数および信号現示が多くできるものに増やしていることにより、高速進行の信号現示が可能となっている。2011年時点でこれ以上の速度上昇は技術的に困難とされている。この点については、北越急行のホームページが詳しいので参照されたい。

なお特にに顕著とされるが、上越線の運行状況により本来の越後湯沢駅発着から信越本線経由の長岡駅発着に変更されることがある。また、特に富山・新潟県境付近など日本海沿岸を走る一部区間を中心に強風や雪害の被害に遭いやすく、「北越」を含めしばし運休や遅延が発生している。

また、和倉温泉駅や福井駅を発着する列車については前述のように事故や悪天候など何らかのトラブルが発生した場合、越後湯沢駅 - 金沢駅間を運休し金沢駅 - 福井駅・和倉温泉駅間のみ所定のダイヤで運転する場合がある。

[編集] 停車駅

福井駅・金沢駅発着列車
福井駅 - 芦原温泉駅 - 加賀温泉駅 - 小松駅 - 金沢駅 - (石動駅) - 高岡駅 - 富山駅 - (滑川駅) - (魚津駅) - (黒部駅) - (入善駅) - (糸魚川駅) - 直江津駅 - (十日町駅) - (六日町駅) - 越後湯沢駅
和倉温泉駅発着列車の金沢駅からの停車駅
和倉温泉駅 - 七尾駅 - 羽咋駅 - 金沢駅
  • ( )は一部の列車のみ停車。
  • 和倉温泉駅発着列車は金沢駅でスイッチバックを行う。またこの列車は金沢駅 - 津幡駅間が重複運転となるが、金沢駅で途中下車をしなければ重複運転区間は運賃・料金計算に含めない。
  • ほくほく線や七尾線単線区間であり、列車によっては時刻表上では通過扱いとなる駅であっても、客扱いを行わない運転停車を行う場合がある。

[編集] 使用車両・編成

[編集] 現行の車両

2010年3月13日現在の編成図
はくたか
← 福井・金沢
和倉温泉・越後湯沢 →
基本編成 付属編成
1 2 3 4 5 6 7 8 9
G
  • 全車禁煙
  • 9両編成のとき、5号車が座席指定席の場合がある。
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

北越急行の681系2000番台683系8000番台「スノーラビットエクスプレス」(N編成)および、JR西日本の金沢総合車両所に所属する681系0番台「ホワイトウイング」(W編成)が使用されているが、北越急行所有の車両もJR西日本が保守・整備を行っている。運転開始当初はJR西日本・JR東日本・北越急行の3社で運行距離による比率で車両の保有をしていたが、その後、北越急行が683系を増備し、JR東日本担当分を肩代わりしている。

福井駅・金沢駅 - 越後湯沢駅間では9両または6両編成で運行されるが、金沢駅 - 和倉温泉駅間はグリーン車のない付属編成の3両で運転されている。ただし、7・10号は6両編成(1 - 6号車)で運転。また、23・2号は通常は6両編成だが、多客期は9両編成で運転する。その際、5号車が座席指定席の場合がある。

当列車は、ほくほく線内の複雑な断面形状のトンネルを高速で走行する際に車内の気圧が変動することを防ぐための対策として、車内の気密性を確保するために扉を完全に圧着する戸押さえ装置を追加した[2]681系W編成および北越急行所有の683系2000番台、683系8000番台の限定運用となっている。そのため、JR西日本所有の683系はもとより、681系であっても「サンダーバード」に用いられるT編成・V編成および京都所属分のW編成(ただし京都W11編成および金沢T11編成をのぞく)を当列車に充当することはできない。

また、2005年に681系・683系に運用車両が統一される以前には、車両故障や検査や事故、ダイヤの乱れなどによる突発的な運用変更時にしか見られなかった、6両の基本編成と3両の付属編成でのW編成とN編成の混結や、681系・683系の併結が頻繁に見られるようになった。

多客期の臨時列車や車両故障、検査による車両不足が発生した場合は、JR西日本の金沢総合車両所に所属する489系が運用されることがあるが、この場合は1号車と4号車が入れ替わる(グリーン車が1号車→4号車、普通車指定席が4号車→1号車に)。また、ほくほく線内での最高速度は130km/hに制限される上、JR線内(特に北陸本線)は通常のW・N編成と同等の性能で走行することが出来ないため10分程度の遅れが出る。なお、福井行きの24号に489系が入った場合、同編成で運転する区間は越後湯沢駅 - 金沢駅間のみであり、金沢駅 - 福井駅間は所定のW・N編成に差し替えて運転することがある[3]

2011年5月中旬頃より、車両故障、検査による車両不足の際は従来の489系に代わって683系4000番台による代走運転が実施されている[4]。この場合、ほくほく線内では制動装置等の関係で最高速度は489系と同様に130km/hに制限されるが、JR線内は通常のW・N編成と同等の性能で運転可能である。

北越急行の公式サイト内では、「はくたか」に充当される編成表が掲載されている(はくたか編成表を参照のこと)。

[編集] 過去の車両

485系が2005年2月28日まで使用されていた。JR東日本が所有する485系3000番台の2本(R1・2編成)が最後まで運用されていたが、「はくたか」の速達化のために北越急行が683系を増備したことに伴い定期運用離脱。なお、この編成は「はくたか」と配置区所の新潟車両センターへの出入区のための「北越」にほぼ運用が限定され、先頭車にはを模した銀色のエンブレムが取り付けられていた。本列車から撤退後は6両編成(R26・27編成)に再組成され、先頭車のエンブレムは2011年6月から撤去が始まっている[5]

485系はJR西日本でも2002年3月22日まで使用されており、「はくたか」で唯一の8両編成であった。「サンダーバード」用の681系T編成のW編成への転用改造に伴い運行終了している。

[編集] 乗務員

乗務員は直江津駅以西がJR西日本、直江津駅以東がJR東日本が担当し、北越急行は担当しない[6]。なお、2004年3月ダイヤ改正までは運転士のみ交代し、JR西日本の車掌が越後湯沢駅まで、JR東日本の車掌が金沢駅までそれぞれ越境乗務していた[7]

  • JR西日本(車掌)
  • JR東日本(車掌) 
    • 直江津運輸区:(全列車担当)                                

[編集] 車内販売

車内販売は原則として越後湯沢駅 - 直江津駅間を日本レストランエンタプライズ (NRE) が、直江津駅 - 金沢駅間を北陸トラベルサービスが担当している。ただし、北陸トラベルサービスが越後湯沢駅 - 直江津駅間もNREと共同で担当する場合がある。また、直江津駅 - 金沢駅間が北陸トラベルサービスが担当せずにNRE担当になる場合がある。なお、車内販売ではNREと北陸トラベルサービスの2社で分担していることから、NRE担当でもSuicaは使用できない。

[編集] 沿革

489系「懐かしのはくたか号」旧ヘッドマーク (2007年9月15日 上野駅

[編集] 国鉄時代

  • 1965年(昭和40年)10月:上野駅 - 長岡駅 - 直江津駅 - 金沢駅 - 大阪駅間(信越「白鳥」)および青森駅 - 直江津駅 - 金沢駅 - 大阪駅間を走っていた特急「白鳥」の、上野駅 - 長岡駅 - 直江津駅 - 金沢駅間の編成を分離独立させ、同列車に特急「はくたか」と命名。
  • 1969年(昭和44年)10月:使用車両を485系電車に置き換え電車化され、運行経路を長岡駅上越線)経由に変更。
  • 1972年(昭和47年)3月:横軽協調運転装置を搭載した489系電車が開発され、「はくたか」の兄弟列車として、かつての信越「白鳥」と同じ上野 - 金沢間を長野駅回り(信越本線経由)で走る昼行特急列車として、「白山」が489系電車で運転開始。以後「白山」の経路が関東地方と北陸地方を結ぶメインルートとなり、「白山」は1973年(昭和48年)10月から3往復となったのに対し、「はくたか」は1往復の運行であった。
  • 1978年(昭和53年):「はくたか」の車両受け持ちを向日町運転所(現在の京都総合運転所)から、金沢運転所(現在の金沢総合車両所)に移管。
  • 1979年(昭和54年)4月:「はくたか」を2往復に増発。
  • 1982年(昭和57年)11月:上越新幹線開業に伴い、上野駅 - 長岡駅間を廃止し、残り区間を「北越」に統合、「はくたか」の名称が消滅。金沢駅を含む北陸地方への昼行の直通列車は上記の「白山」のみとなる。これ以外には、長岡駅で上越新幹線に接続し、信越本線・北陸本線を経由して北陸地方へ向かう昼行特急列車である「北越」「かがやき」「雷鳥」が、関東地方と北陸地方の輸送を担う。

[編集] JR・北越急行時代

  • 1997年(平成9年)
    • 3月22日:北越急行ほくほく線の開業により、上越新幹線に接続する越後湯沢発着でほくほく線・北陸本線を経由して北陸地方へ向かう特急列車が10往復設定され、同列車に「はくたか」と命名。
      • ほくほく線では信号機に高速進行現示(GG現示)ができることより130km/h以上の高速運転が可能とされ、この時点での「はくたか」の北越急行線内の最高速度は140km/hであった。
    • 9月30日:長野新幹線の開業に伴う信越本線横川駅 - 篠ノ井駅間廃止に伴い、上野駅 - 長野駅 - 金沢駅間の昼行特急列車「白山」が廃止。「はくたか」はこれの代替ともなる。
  • 1998年(平成10年)12月8日:「はくたか」のほくほく線内の最高速度を150km/hへ引き上げ。
  • 2002年(平成14年)3月23日:ダイヤ改正により、次のように変更[8]
    1. 「はくたか」のほくほく線内の最高速度が160km/hへ引き上げ。
    2. 「はくたか」が1往復増発され、11往復になる。
    3. JR西日本の485系の定期運用が終了し、485系の定期運用はJR東日本の1往復のみになる。
  • 2004年(平成16年)10月23日 - 11月2日新潟県中越地震の影響により運休。完全に復旧したのは11月15日
  • 2005年(平成17年)3月1日:ダイヤ改正より、次のように変更[9]
    1. 北越急行が「はくたか」に683系8000番台を導入し、定期列車がすべて160km/h運転対応の車両に統一。これにより、JR東日本の485系の定期運用が終了。
    2. 「はくたか」が1往復増発。
  • 2007年(平成19年)9月15日16日:上越新幹線開業25周年を記念して、また同年に起きた能登半島沖地震による能登半島復興キャンペーンの一環により、金沢駅 - 上野駅間を長岡駅経由のリバイバル運転が実施される。
    • 当初は新潟県中越沖地震で信越線が不通になっている影響でほくほく線経由での運転も計画されていたが、運転の2日前に復旧したため、予定どおり長岡駅経由で運転された。使用車両はJR西日本の489系で、上野寄りは旧絵入りヘッドマーク、長岡寄りが文字ヘッドマークと、前後で異なるヘッドマークを掲出し運転。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:ダイヤ改正で「はくたか」が1往復増発され13往復体制となる。ただし、5月31日までは増発の1往復(13号・16号)は多客時のみの臨時列車として運転された[10]
    • 6月1日:増発の1往復(13・16号)の定期運行開始。全車両が禁煙となる[11]

[編集] 脚注

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  1. ^ 金沢以東は特急廃止 北陸新幹線の開業後、JR西 - 産経新聞 2011年7月5日
  2. ^ 『鉄道ジャーナル 2002年6月号』 鉄道ジャーナル社、2002年、p.30。
  3. ^ 489系H03編成が“はくたか”を代走 - 『鉄道ファン』railf.jp鉄道ニュース(交友社) 2010年1月28日
  4. ^ 683系4000番代T52編成 出場試運転 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年7月27日
  5. ^ 485系R27編成 側面のウイングマーク撤去 - 鉄道ホビダス ネコ・パブリッシング RMニュース 2011年6月24日
  6. ^ ちなみにほくほく線から直江津駅・越後湯沢駅に直通する普通列車は全区間北越急行の乗務員が担当する。
  7. ^ JRグル-プ間の新協定が施行されたため、2004年3月のダイヤ改正より越境乗務がなくなった。
  8. ^ 平成14年春 ダイヤ改正について I.在来線特急・急行列車インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2001年12月14日
  9. ^ 『JR気動車客車編成表』'05年版 ジェー・アール・アール 2005年 ISBN 4-88283-126-0
  10. ^ 2009年3月のダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2008年12月19日
  11. ^ 会社間直通列車の全面禁煙実施について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2009年3月26日

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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